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ジェフ千葉のコーチが実演!U10年代から周りを見て判断する力を磨くボールキープのトレーニング

公開:2022年3月 3日

「サッカー指導者のためのオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』」では、U-8やU-10など、サッカーと出会ったばかりの子どもたちを指導する際の参考になるトレーニング動画を多数配信中だ。

昨今、ジュニアの指導現場で「考えよう」「判断しよう」など、選手自身に考えさせるコーチングを耳にする。しかし、何を、いつ、どう見るのかをトレーニングの中で理解していなければ、より良い考えのもと、適切な判断をくだすことは難しい。

そこで今回は、ジェフ千葉で長く育成年代の指導に携わる、河野太郎コーチに「どのようにプレーの基準を作り、子ども達の判断力を上げているのか」をテーマに、トレーニングを実施してもらった。(文・鈴木智之)

この内容を動画で詳しく見る

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プレーの判断基準は相手から一番遠い場所に逃げ続ける

これから4回に渡って紹介する動画は、ジュニア年代で重要な「ボールを失わないこと」にフォーカスし、ボールを失わないために、相手を見る、スペースを見る、仲間を見ることから、ポゼッションにつなげていく。

動画のテーマは「見て判断するスキルを高める練習法」。河野コーチは「大きなテーマとして『ボールを失わないこと』があるので、ボールを失わないために、相手やスペースを見てプレーを選ぶこと。周りを見るために、常に首を振ることが大切です」と話し、トレーニングがスタートした。

最初は「1対1の鬼ごっこ」。2人1組のペアを作り、エリアの中で鬼ごっこを行う。鬼がドリブルをしながら、ボールを持っていない選手を追いかける。タッチされないように逃げ、鬼は時間で交代するというルールだ。

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河野コーチはまず「コーチが言ったことを理解して、自分で考えて、プレーに変えていくことを意識してやってみよう」と話し、漠然とプレーするのではなく、どうすればいいのかを考えながらプレーすることの重要性を伝えていく。

さらには、選手たちのプレーを見ながら「ディフェンスに対して背を向けていると、相手がどこにいるかわからないよね。ちゃんと目で見ることが大事だよ」とアドバイスをし、何をどう見るか、内容と順番を提示していく。

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「まずやってほしいのは、ディフェンスを見ることと、エリアがどこまであるかをしっかり見ること。じゃあ、どうやって見るか。ディフェンスを見ながら、首を動かして見ましょう。それをしながら、ディフェンスから一番遠いエリアに行こう」

河野コーチは「首を動かそう」「どこまで行けそう?」「もっと後ろまで行けない?」などの声をかけ、鬼ごっこを終えたところで、もう一度アドバイスを送っていく。

「太郎コーチは、考える基準を言っています。言われたことに対して、考えてプレーすることが大事。鬼から遠くに行かなくてもタッチされないので、近くで逃げ続けるのも悪いことじゃない。でも『どうやって逃げた方がいいか?』を考えることが大事。これからの練習も考えてプレーすることが入るので、ぜひ考えながらチャレンジしてください」

相手のプレッシャーを回避する為の基本となるドリブルテクニック

2つ目の動画は「相手からボールを遠ざける、ドリブル練習法」。両サイドにボールを運ぶことのできる基本フォームからスタートし、インサイド、アウトサイドを使ってドリブルをしていく。

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大切なのは基本フォームの段階から、横にボールを移動させ、相手のプレスを回避するイメージを持つこと。動画1で行った、周りを見る、首を振る、空いているスペースを認知する部分は継続して要求していく。

設定としては、以下の順番でエリアの中でドリブルを実施する。

1:フリードリブル
2:ドリブルのタッチ数を減らして、空いているスペースに運ぶ
3:基本フォーム インサイド
4:基本フォーム アウトサイド
5:3、4の発展

「右足と左足の間にボールを置いた状態で、両足を一歩引きます。つま先がボールに当たるか当たらないか。その状態が基本フォームです」

基本フォームを意識し、インサイドとアウトサイドを使って、ボールを動かしていく。このときに実戦をイメージし、できるだけ相手から離れるため、インサイドでボールを蹴るのではなく、押し出す意識でコントロールすることがポイントだ。

「足がボールに触っている時間を長くしよう。ボールを押しながら、自分も進むイメージでやってみよう」

その後、アウトサイドでのコントロールも実演。基礎的な動作をていねいに指導しているので、サッカーを始めたばかりの子どもたちに、とくに有効なトレーニングになっている。

さらには、ドリブルをしながら、コーチの笛の音に合わせてボールを止め、コーチに向き直る動きを追加。基本フォーム、インサイド、アウトサイドでのボールコントロールをしながら、動画1で行った「周りを見て、情報を得る」部分にもアプローチしていった。

トレーニングの難易度が少しずつ上がっていき、最初はボールを止める動作があったが、次はボールを止めずに情報を得て、ボールをコントロールすることにチャレンジ。河野コーチは「目を下げない。ドリブルにスピードはいらないよ」とアドバイスを送っていた。

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続いて、最初はコーチが一箇所にとどまっていたが、次はコーチがエリア内を動く設定にチェンジ。そうすることで、情報を得るために、顔を上げて首を振る必要が出てくる。河野コーチは「見ることを休んじゃだめだよ」「コーチの姿が見えてる?」などの声をかけ、見ることに意識を向けていった。

トレーニング1、2を通じて、ルールや設定はシンプルだが、「何にフォーカスして指導するか」が明確なので、コーチングのポイントがわかりやすい。

さらにはこの年代で必要なボールコントロール技術やボールに触る機会を常に確保しながら「周りを見て情報を得る」ことも要素に含まれているので、非常に有益なトレーニングになっている。

動画自体も1つのトレーニングが10分程度なので、練習前や空き時間にすぐ見ることができる。U10以下の子どもたちを指導するコーチにとって、非常に参考になるだろう。

この内容を動画で詳しく見る

【講師】河野太郎/
高校卒業後、ジェフユナイテッド市原・千葉の前身である市原SCに入団。2000年にチームの主将に就任し、チームをJFL昇格まで率い、2007年に引退。
その後指導者の道に進み、2010年からジェフユナイテッド市原・千葉のスクールコーチとなる。
普及ダイレクターを経て、今現在は社会連携活動グループマネージャーとして、幼児、小学生の指導とスタッフの育成、また、地域の指導者との交流(指導者講習会)など、クラブの普及を行っている。市原SCから含めて23年間、選手、指導者でジェフユナイテッド市原・千葉に所属。

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