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日本代表の松岡大起選手を輩出。ソレッソ熊本・三角氏が語る、全国大会で感じた個人戦術とメンタルの重要性

公開:2022年1月12日 更新:2022年1月19日

2021年末に鹿児島で行われた、「第45回全日本U-12サッカー選手権大会」。ソレッソ熊本は、ベスト16に進出した。チームで指導する三角将行コーチは、以前COACH UNITED ACADEMYへ出演経験のある指導者だ。

出演時のテーマは「バイタルエリアで攻撃を前進させる正しいプレー選択と立ち位置」。全日本U-12選手権で、これらのプレーは披露できたのだろうか? グループリーグで同組となった、優勝候補の一角・ジェフユナイテッド千葉との試合後、三角コーチに話を聞いた。(取材・文:鈴木智之/写真:渡邉健雄)

ソレッソ熊本が実践する
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(グループE、1次ラウンド第1節。ジェフユナイテッド千葉(黄色)vs ソレッソ熊本(青))

個人戦術を含めた「判断」の重要性を感じました(三角コーチ)

優勝候補のジェフを相手に、0-1と接戦を繰り広げたソレッソ熊本。負けはしたが、体を張った守備で強豪を苦しめた。三角コーチは「ジェフさんはかなり強かった。難しい試合でした」と振り返る。

健闘したソレッソだったが、ジェフのビルドアップを主体としたポゼッションサッカーに対し、攻撃面で後手に回る時間が多かった。三角コーチは次のように語る。

COACH UNITED ACADEMYで、縦にボールを差し込み、前進するトレーニングをしましたが、相手に縦のコースを切られたときは、脇の位置を取ることが重要になります。その部分の修正をハーフタイムに伝えたのですが、なかなかうまく行きませんでした」

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全国大会になると、ジェフのように、技術に加えてフィジカルや戦術理解を備えたチームとの対戦になる。あらためて、個人戦術を含めた「判断」の重要性を感じたという。

「全国に出ると、技術だけで相手を攻略することは難しくなります。だからこそ、個人戦術と言われる、相手を見ることや駆け引き、判断も含めて、ジュニア年からもっとやっていかなければいけないと感じました」

さらに、こう続ける。

「試合中、選手同士のポジションが重なることがあったので、もったいなかったです。『この選手がそこに入るなら、自分はこっちのスペースに入ろう』といったように、チームメイトとの関わりをもう少し感じることができれば...と思いました。そこを見ることができないと、守備が整理されたチームを崩すことはできません」

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対戦相手のレベルが上がると、相手を見てプレーすることがより重要になる。さらには相手だけでなく、味方の変化も感じなければいけない。そのために大切になるのが、日々のトレーニングでの働きかけだ。

「技術は、子ども自身がボールに触ったぶんだけ跳ね返ってくるものですが、個人戦術は指導者が子どもに教えて身につけないと、積み上がっていかないものです。コーチが教えて、選手に気づかせることが大事で、相手を見て、味方を見て、スペースを見て、自分なりの答え、解決策を見いだせる選手になってほしいです」

大きな舞台では、実力を発揮するための「メンタルの強さ」が大切

サッカーに必要なのは、ピッチの中で考え、決断する力だ。三角コーチは「そのためには自立心、メンタリティが大事なんだと、全国大会に出て、改めて感じました」と話す。

「全国大会で勝ち上がるためには、普段からメンタリティも育てていかないといけない。全国のような大きな舞台に来ると、実力を発揮するためのメンタルの大切さをつくづく感じます」

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三角コーチの教え子に、先ごろ日本代表に選出された、清水エスパルスの松岡大起選手がいる。彼はソレッソ熊本の歴代選手の中で、メンタルの強さが飛び抜けていたという。

「(松岡)大起は何十年指導しても出てこないような選手です。とにかく負けず嫌いで、持って生まれたキャプテンシーがありました。ボールを奪われたら、ポジション関係なく、どこまでも追いかけていました。こぼれ球に頭から突っ込んで行くこともしょっちゅうでした」

三角コーチはそう言って、教え子の様子を懐かしそうに語る。

「ミーティングのときも、常に一番前に立って話を聞いていましたし、移動中も常に僕の横にいました。とにかく、上手くなりたいという向上心がすごかったです。でも、全然上手くはないんですけど(笑)。上手さで言えば、彼よりも上手な選手はたくさんいました。ただ大起に関しては、メンタリティ的に『この子は将来、プロになるんだろうな』という予感はありました」

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(ジェフユナイテッド千葉との試合後にインタビューを受ける三角コーチ)

全日本少年サッカー大会(現・全日本U-12サッカー選手権大会)には、4年生ながら、6年生に混じって出場。そこでも、ひるまずに立ち向かっていったという。

「大起は6年生の体の大きな子が相手でも、怖がらずにガンガン行っていました。吹っ飛ばされても、すぐに立ち上がって向かっていく。そんな選手で、ゴールに向かう推進力がありました。大事な試合でゴールを決めるのも、常にゴールに向かっているからだと思います」

持ち前のガッツをベースに、技術やフィジカル、戦術理解を高め、日本代表に駆け上がった松岡選手。ソレッソの後輩たちは偉大な先輩の背中を追いかけ、成長のために歩みを進めていく。

▼▼COACH UNITED ACADEMYで配信している三角コーチのトレーニング詳細動画

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取材・文:鈴木智之/写真:渡邉健雄

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