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1対1で重要な「立ち方と体の向き」「相手との関係」/大阪屈指の育成クラブが教える対人強化のポイント

公開:2021年7月 8日 更新:2021年7月15日

大阪の強豪クラブ、SSクリエイトが教える「攻守における個のスキルを高めるトレーニング」。かつてここまで具体的に、攻撃側、守備側の選手の身体の使い方、足の出し方、反転の仕方などをレクチャーした動画はなかっただろう。その意味で、ぜひご覧いただきたい内容になっている。(文・鈴木智之)

(※COACH UNITED 2021年4月26日掲載記事より転載)

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ドリブルで相手を抜く時は肩から入って、相手の背中に潜るイメージ

SSクリエイトは髙木彰人(ザスパクサツ群馬)を始め、ガンバ大阪の川崎修平、塚元大、興國高時代から注目を集め、横浜F・マリノスに進んだ樺山諒乃介など、個性的なアタッカーを多く輩出するクラブだ。

彼らも学んだ「個の力を高めるトレーニング」。まずは攻守における1対1のポイントを整理したい。高口監督が考える1対1のポイントが以下の項目だ。

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最初のトレーニングは「1対1(正方形)」。正方形の対角から選手が入り、1対1を行う。攻撃側のポイントは「相手の背中に潜ること」。ディフェンスのポイントは、「相手の進行方向を左右どちらかに限定し、ボールに対して近い足(前の足)でアプローチに行くこと」。

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高口監督から攻撃の選手に対して「オフェンスは肩から頭へ、相手の背中へしっかり潜ろう」。守備の選手には「前の足から相手を攻めよう」とアドバイスが飛ぶ。高口監督は言う。

「守備の選手は相手に近寄っていき、良い姿勢を保ったまま、左右どちらかの方向に相手のコースを限定して、ボールに近い方の足からアプローチしよう。遠い方の足を出すと、かわされたときに、相手について行けなくなってしまうよ」

次に攻撃側にアドバイスを送る。

「自分が進みたい方とは逆に、相手を揺さぶろう。かわした後は必ず、相手の背中まで行こうとすること。それがオフェンスのいいプレーだよ。肩から入って、相手の背中に潜るイメージでやろう」

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高口監督は守備側の選手の足のつき方を見て、相手の背中を取ってドリブルで進んでいった選手に「ナイスプレー!」と声をかけていた。

1対1は、守備側の選手にも体の使い方などをレクチャーする

2つ目のメニューは「1対1(長方形)」。攻撃側、守備側の背後にそれぞれゲートを2つずつ設置し、相手の背後にある、2つのゴールのどちらかを通過したら勝ちとなる。

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高口監督は「スピードに乗った状態で、左右どちらに行くか。判断を変えることがポイントになる」と話し、トレーニングがスタートした。

続いて、攻撃側の選手には「これが試合だったら、(相手の背後にある)ゴールを通過した後に、パスを出すことになると思う。そのときに相手がついて来ない方がいいので、相手がついて来ないように、ゴールを通過しよう。相手の前に入ってしまえば、次のプレーが開けるよ」とアドバイスを送っていく。

前編最後のトレーニングは「DFを背負った1対1」。グリッドの設定は変わらず、攻撃の選手がDFを背負った状態でパスを受けてスタートする。

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DFのポイントは「相手の骨盤を触るイメージで強く守ること」。攻撃側は「DFの勢いを利用して足をかけて反転すること」。動画では、この2点のせめぎあいがわかりやすく収録されているので必見だ。

DFは攻撃側がキープしているボールに対し、股下に足を入れて奪おうとする。攻撃側はその動きを利用し、守備側の足に自分の足をかけて反転していく。

高口監督は次のように声をかけ、選手たちの意識を高めていく。

「DFは相手に反転させないように、骨盤を手で触るような距離感でボールにアタックしよう。手をかけたらファウルになるので、気をつけながら守ろう。攻撃側は相手が前に来る力を利用して、裏を取る、足をかけて反転する。細かいことを大事にしてやろう」

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非常に具体的な体の使い方を指示しているので、この部分の動画を見るだけでも参考になるだろう。

さらに攻撃側の選手に対して、「試合中は相手が自分の右後ろから来るか、左後ろから来るかはわからないので、相手に自分の肩を当てて、どちらから来ているかを感じよう。そして、相手の勢いの逆方向へ、足をかけて回ろう」とポイントを教えていた。

前編の動画はここまで。おそらく読者、視聴者の方にとって、初めて知ることばかりだったのではないだろうか。オープンマインドで、ノウハウを披露してくれた高口監督に敬意を表したい。

高口監督は次のように話し、前編のトレーニングを締めくくった。

「1対1に関しては、立ち方や体の向き、相手との関係がいかに大事かを、選手たちに習慣づけできるようなトレーニングが大切だと思います。後編では2対2や2対2+サーバーを行う中で、1対1との違い、『良いパスとは何か』に触れていきたいと思います」

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【講師】高口豊宏/
関西大学卒業後、指導者の道へ。
2004年に大阪府堺市を拠点にする育成型ジュニアフットボールクラブ「SSクリエイト」を設立し、当初から監督を務める。
OBには高木彰人(ザスパクサツ群馬)、川崎修平(ガンバ大阪)、塚元大(ガンバ大阪)、樺山諒乃介(横浜F・マリノス)らJリーガーも輩出している。

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