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テクニック

1対1に自信がつく! ディフェンスで大事な3つの姿勢

公開:2012年4月27日 更新:2020年3月24日

キーワード:ディフェンストレーニング守備練習

たとえば最初に紹介した、足をズラして立つ姿勢にもメリットとデメリットがあります。
ディフェンス 動き.jpg
裏(背後)のスペースへのターンは素早くなるのですが、片足を前に出していることで、左右の対応スピードが均等ではなくなります
(上記写真の場合では)もしも相手選手が、自分の右足側にドリブルを仕掛けてきた場合、それは自分にとって『強いサイド』。素早く対応することができます。しかし、相手が自分の左足側に仕掛けてきた場合は、体を少しターンしなければならず、対応がやや遅れます。つまり、こちらは『弱いサイド』というわけです。
 
このような姿勢のメリットとデメリットを理解することが大切です。たとえば相手のドリブルを『強いサイド』側へ追い込むために、もう少し自分の体の左側へポジションをとって寄せるなど、工夫することができるでしょう。
 
あるいは、下記のような姿勢を使うこともあります。
 
ディフェンス 必要.jpg
これはいわゆる『半身の姿勢』と呼ばれる形です。相手に対して横向きになってディフェンスを行います。
足をずらして立つ基本の姿勢よりも、さらに裏(背後)のスペースへの対応が素早くなるのが特長です。たとえば1対1の相手が、C・ロナウドのようにスピード豊かな選手である場合には、このような姿勢のほうが有効かもしれません。
ただし、写真を見ればわかるように、極端に横向きになっているので、自分のお腹側へのドリブルには素早く対応できるのですが、背中側(写真の右側)へボールを切り返されたらアウト。対応はかなり遅れてしまいます。そこへボールを切り返されないように、相手の進むコースを切りながら寄せるか、あるいは味方のカバーリングが必要になるでしょう。
 
 

■1対1に負けた原因を考えよう

もしも、「自分が1対1に負けやすい」と感じているのなら、それは何が原因で負けているのか、自分で分析することが大切です。裏へのスピード突破に追いつけずに負けているのなら、姿勢を半身に近づけつつ、少し間合いを広めに取ってみてはどうでしょうか。弱いサイドへ切り返されて置き去りにされているのなら、弱いサイド側に立ち位置をズラしてコースを切り、強いサイドへ追い込むようにディフェンスを行ってみてはどうでしょうか?
 
スピードやパワーのせいにして諦める前に、できる工夫はたくさんあるのです。
 

■1対1のプレッシャーに負けるな!

ディフェンス姿勢について細かく解説しましたが、最終的には、「球際の勝負には絶対に負けない!!」という気持ちも大切になります。
自分の心が「自信がない......」「不安だ......」とプレッシャーに負けてしまうと、筋肉の動きが硬くなり、反応スピードが鈍ります。とっさのドリブル突破にも反応できなくなり、1対1で置き去りにされることが増えるかもしれません。
まずは、「絶対に負けない!」という気持ちを持つこと。1対1に勝ってボールを奪い取り、「自分がカウンターアタックの起点になってやる!」というくらいの気合いを常に持って戦いましょう。
【続き】ディフェンスが楽しくなる!『チャレンジ&カバー』を学ぼう>>
清水英斗(しみず・ひでと)//
フリーのサッカークリエイター。ドイツやオランダ、スペインなどでの取材活動豊富でライターのほか、ラジオパーソナリティー、サッカー指導、イベントプロデュース・運営も手がける。プレーヤー目線で試合を切り取ることを得意とし、著書は、『サッカー観戦力が高まる~試合が100倍面白くなる100の視点』『サッカー守備DF&GK練習メニュー100』『サイドアタッカー』 『セットプレー戦術120』など多数。
●twitterID:@kaizokuhide

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文/清水英斗、写真/サカイク編集部(ダノンネーションズカップ2012より)

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