テクニック

2011年2月 1日

【第10回】森崎ツインズ(サンフレッチェ広島)のワンポイントサッカー講座 すべてのプレーに通じる『トラップ』編

現在、サンフレッチェ広島で双子のプレーヤーとして活躍中の森崎浩司選手と森崎和幸選手。この森崎ツインズが小学生プレーヤーのためにサッカー上達のヒントを伝授するコーナー。今回の先生は和幸選手。テーマは興味津々の「トラップ」について。

■すべてのプレーに通じるトラップ

 ここまでドリブル、パスとレクチャーしてきましたが、第10回目となる今回からは、新たなテーマに突入したいと思います。

 サッカーにおいて基本となるのは、「止める」「蹴る」という、この2つの技術です。今回からは、その「止める」テクニック、「トラップ」について話していきたいと思います。今回も僕、森崎和幸が「トラップ」について紹介していきたいと思います。連載開始以来、弟の浩司の出番を奪ってしまっていますが、そのうち浩司も登場するので、楽しみにしていてください(笑)。

 トラップは、もしかしたらサッカーをする上で、最も重要な技術かもしれません。僕はプロになり10年目を迎えますが、Jリーグでプレーするようになってから、よりトラップの重要性を感じるようになりました。それは、プロになればなるほど、フリーな状態でプレーする時間は限られるからです。
 相手のプレスやプレッシャーは、ジュニアユース、ユース、そしてJリーグと、上に行けば行くほど厳しくなります。そうした状況で、自分の思い描くプレーを成功させるには、いかに最初のボールコントロールを自分の思い通りに行うか。これがポイントになってきます。
そうした意味でもトラップはすべてに通じる重要なプレーなんです。「すべてのプレーはファーストタッチで決まる」。そう言っても決して言い過ぎではありません。ゴールを決めた選手が「ファーストタッチで決まりました」とコメントすることがよくあります。これはまさにトラップの重要性を語っています。ゴール前では、より相手からのプレッシャーが激しい。そうした混戦で、フィニッシュまで持っていくには、ファーストタッチをいかに正確にコントロールするかがカギになる。

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