テクニック

2010年12月 6日

無回転シュートの打ち方とは? たった3つのポイントを押さえれば小学生でも無回転シュートが打てる

「例えばFIFAワールドカップ 2010では、過去にはないほど多くの無回転シュートが見られました。これは、それぞれの選手が練習を重ねたということもありますが、ボール自体が変わってきたということも大きく影響しているでしょう。ボールの形状は空気の流れに大きな影響を及ぼします。ボールが限りなく球に近い状態、つまりツルツルの状態に近ければ空気の渦はより不安定になって変化しやすいのです。

ボール開発の技術が進歩した結果、より球状に近いボールを作れるようになった。このことが、無回転シュートを多く生む要素となってもいます。今回のワールドカップでの結果を踏まえて、次に、メーカー側がどんなボールを開発するかも、無回転シュートには大きく影響してくるんです」

意外に知らなかったことも多い、無回転シュートの理論。これで、子ども達からの質問にも自身満々で答えられるかもしれません。

浅井武先生//
筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。工学博士。スポーツ工学を専門としサッカーやバレーボールと科学の関係性などについて研究を続けている。筑波大学蹴球部監督も務める

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