健康と食育
きのこで花粉症・アレルギー予防も!? 「菌活」で免疫力を高め、身体を大きくするお薦めメニュー
公開:2017年11月24日 更新:2017年11月29日
寒い季節に恋しくなるのが、鍋などの温かい食べ物。鍋の隠れた主役といえば"きのこ"です。近年、良い菌を体に取り入れる『菌活』という言葉ができるなど、栄養が豊富でカロリーが低く、1年を通して食べられるきのこに注目が集まっています。
そこで、ホクト株式会社の管理栄養士・中村愛香さんに、サッカーをするお子さんのいる家庭におすすめのきのこ料理を教えてもらいました。(取材・文:鈴木智之)

■腸内環境を良くして免疫力を高めると風邪予防の効果も
ヨーグルトや味噌、塩麹などの発酵食品は体に良いと言われ、いまでは食卓に欠かせないものになっています。管理栄養士の中村さんは「ヨーグルトや味噌、塩麹で"菌活"をしている人もいらっしゃると思いますが、きのこは純粋に菌100%でできているので、余分なカロリーを摂らずに菌を取り入れることができる食材です」と説明します。
さらに中村さんは「菌という漢字を音読みすると"きん"ですが、訓読みすると"きのこ"と読むんです」と付け足します。まさに「菌=きのこ」と言っても良いほど、多くの栄養が含まれているきのこですが、最近話題の腸内環境を良くする効果もあるそうです。
「全身の免疫細胞の6割以上が腸の中にあるのですが、腸の善玉菌を増やして腸を整えることで免疫細胞が正常に働きます。また、きのこに豊富なβグルカンが免疫細胞を活性化するので、風邪やインフルエンザの予防から、花粉症やアレルギーの予防にも効果があると言われています」
ほかにも、美肌や代謝を上げるなど、様々な効果があるきのこ。1日にどのぐらい食べればいいのでしょうか。中村さんは「1日1家族100グラム、食べることを推奨しています」と言います。
「菌は排泄されて体内から出てしまうので、継続的に摂ることがとても大切です。弊社のエリンギ、ブナシメジ、マイタケ、ブナピーは、1パック100グラムの基準で作られています」
家族で1日1パック。きのこで菌活をするための合言葉です。
お子さんの成長のためだけでなく、きのこには食物繊維が多く含まれていて、腸をキレイにする効果があり、便秘の解消にもなります。代謝を上げるのでダイエットにも良く、美肌効果もあるのでお母さんにもおすすめです。
