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ロスタイム?アディショナルタイム?言葉で変わる残り時間の過ごし方

2013年7月17日

キーワード:ルール

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「ロスタイムはあと3分です」
 
 テレビ中継などでもお馴染みの「ロスタイム」。このロスタイムが、実は日本だけの言葉ってご存じでしたか? FIFA(国際サッカー連盟)では「アディショナルタイム」と呼んでいて、日本でも2010年から日本サッカー協会審判委員会でこの呼び名に統一することが決められています。
 
 とはいっても、ずっと「ロスタイム」と呼んできたこともあって、テレビ中継では「緩やかに変更」という流れになっていました。それが今年に入ってNHKが中継で「アディショナルタイム」に統一することになり、名実ともに「ロスタイム」は姿を消すことになりそうです。
 
 今日は「ロスタイム」いえ「アディショナルタイム」について考えてみましょう。
 
 

■「失われた時間」から「加えられた時間へ」

 そもそも国際的にはアディショナルタイムと呼ばれるものがなぜ日本ではロスタイムと呼ばれるようになったのでしょうか? ロスタイムは英語の「Loss of time」からきているといわれています。サッカーの試合時間は前半45分、後半45分の原則90分ですが(大人のサッカーの場合)、主審の判断で時計が止められる時間、交代や負傷者が出た際に“失われた”時間を、実際のプレー時間から引いて両チームに公平になるようにしようというものです。
 
 これは実際プレーした時間を基準に“失われた時間”つまりロスタイムを引いてちょうど90分という考え方です。
 
 一方、「アディショナルタイム」の方は「Additional=加えられた」時間ですから、あくまでもキックオフから90分、そこから加えられる時間という目線です。
 
 どっちでも同じじゃない? そんな声も聞こえてきそうですが、サッカーの世界の用語は「なるべくポジティブな言葉を使おう」という潮流があります。Jリーグで一時採用されていた、延長戦で1点先取するとその場で試合が終わり、先取点を挙げたチームの勝利になる「サドンデス」も「Vゴール」(のちにFIFAによって「ゴールデンゴール」として採用)に言い換えられた事例もあります。サドンデス=sudden death(突然死)という響きが良くないとの判断でした。いまでもPK戦ではサドンデス方式と言ったりしますが、あまり積極的に“死”という言葉を使いたくないというのが本音のようです。
 
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文/大塚一樹 写真/田川秀之(JA全農杯チビリンピック2013全国決勝大会より)

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