1. サカイク
  2. コラム
  3. 考える力
  4. 日本の未来を担うジュニア世代から、サッカーを通じて考える脳を育みたい!【後編】

考える力

日本の未来を担うジュニア世代から、サッカーを通じて考える脳を育みたい!【後編】

2012年7月 9日

キーワード:コーチングサッカースクール指導者

IMG_4748.JPG

 「考える力が身につくサッカースクール」をテーマに、東京・千葉・埼玉に4つのスクールを展開しているシンキングサッカースクール。ここでは、考えることを楽しみ、チャレンジしやすい環境を心がけ、心からサッカーを楽しんでほしいという想いでレッスンを行っています。このスクールでコーチをされている須田敏男さんは30代前半で一念発起し、旅行代理店からサッカースクールのコーチとして転職。さらに世界レベルを視野に入れドイツへ単身渡航し、海外の指導ノウハウを身につけました。そんな須田コーチの指導に向けた姿勢や、子どもたちのコンディションとどう向き合うかいったお話を、後編でお届けします。

<<この記事を前編から読む
 
 

――スクールで指導されている時、子どもたちの気持ちを盛り上げるコツなどは?

 話を聞かせることはできると思います。わざと小さな声で注意して聞かせようとしたり、いきなりハイって急に大きな声を出したりするのはできます。しかし、自然に子どもたちの視線をこちらに向けさせようとするテクニックというのは本当に難しいです。みんながこっちを自然に向いているという実感がある時は、自分自身の気持ちがノッている時ですね。こんな時はみんなの目線がこちらに向いているという事が良くわかります。逆に、私の集中力が切れているときは、同じく子どもたちも疲れていたり、気持ちが散漫になっていたりします。私の疲れを子どもたちが見抜いているというか、やはり伝わるのでしょうね。でも、ノリノリの時はみんなこっちを向いてゲラゲラ笑っていたりもする。これはテクニックというよりも、自分自身が熱意をもって子どもたちに訴えかけている事が伝わって初めてこちらを向いてくれるのであって、何かやらせようとするだけでは見向きもしません。ただ、そんな瞬間というのは1週間の中で1回あるかないかです。気分がノッている時でも次に何をしようか、どんなコーチングをしようかと考えてしまう瞬間がある。もちろん、ありとあらゆる場面を想定して1時間のメニューを用意してレッスンに入りますが、そうならない時も多々あります。例えば、学校や家庭で怒られた後にスクールに来る子がいたり、子どもたちのモチベーションが上がっていない時などは子どもたちとコーチの波長が合っていないので、こちらの想定通りにはならないですね。
 
IMG_4773.JPG
 

――子どもたちのコンディションなどは、どんな時に見極めているのですか?

 コンディションは最初のトレーニングで大体わかります。集中が切れていたり、このメニューはこの子達にフィットしていないと思ったり、レベルが合っていないとかは判断できます。その時の様子をみて、その先の流れを変えて徐々に子どもたちを引き込んでいくようにしています。また、天候にも左右される事もあります。高温多湿や風の強い日などは、子どもたちは明らかに眉間にしわを寄せてスクールに来ます。でも、こちらは天候なんかを超越させるくらいの準備をしなければなりません。スクールが始まったら、天候を忘れさせるくらいの最高の準備をして子どもたちを楽しませてあげることが大事ですね。最初に予定していたメニューでも、子どもたちのコンディションをみて180度やりかたを変えてもいいような、そんな引き出しを多く持っているのも指導者として大切な事だと思います。
 

――練習メニューの中で、内容にメリハリをつけるといった工夫などはされていますか?

 私の場合は楽しむ要素と、しっかりとしたトレーニングの2つのパターンを用意しています。例えば遊びの要素が多いトレーニングの後はしっかりしたトレーニングを行う。リフレッシュをさせながら集中力を維持させてといった繰り返しを行いながら、子どもたちのストレスを軽減させていますね。でも、そこがスクールの難しいところでもあります。チームであれば、ある程度子どもたちの気持ちやモチベーションは維持できます。なぜならば、試合という客観的な指標があります。試合に出たい、ならば一生懸命練習しなければレギュラーになれない。しかし、スクールは週に1回しかない、しかもチームではないのでゲームで客観的に評価されることはない。そして、様々なモチベーションがあるわけです。スクールに来る子どもたちの目的や、一人ひとりのコンディションなどを整えながらレッスンを行うのは、本当に難しいと感じます。今まであらゆるカテゴリーで指導してきた中で、スクールの練習が一番大変だと思いますね。でも、子どもたちが喜んで、満足して帰っていく姿を見届けることで、よし、またやろうという気持ちになります。その繰り返しが指導者として成長させてもらっているのかも知れません。
 
<<この記事を前編から読む
 
 
suda.jpg
●須田 敏男//
・現 職:シンキングサッカースクールコーチ
・資 格:JFA公認A級ライセンスU-12
     JFA公認キッズリーダーインストラクター
・指導歴:バイヤー04レバークーゼン ユースアカデミーコーチ
     福島県トレセン U-13コーチ
     福島県トレセン U-11チーフコーチ
     福島ユナイテッドFC U-15監督
 
「考える力が身につくサッカースクール」シンキングサッカースクール
1
取材・文・写真/サカイク編集部

関連する連載記事

関連記事一覧へ

関連記事

関連記事一覧へ

考える力コンテンツ一覧へ(246件)

コメント

  1. サカイク
  2. コラム
  3. 考える力
  4. 日本の未来を担うジュニア世代から、サッカーを通じて考える脳を育みたい!【後編】

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. 『遊び』を通してサッカーに必要なスキルを身につける!子どもが楽しんで取り組めるトレーニングまとめ
     
  2. いつものダッシュに"ひと工夫"で「とっさの判断力」を鍛える~アスリート版シナプソロジー~
    2017年2月23日
  3. 今年の卒団式どうする!?いろんなチームの実例を集めてみました!
    2012年2月14日
  4. 結成7年で強豪チームに。甲府U-12が取り組む「試合に生きるトレーニング」とは?
    2017年2月 1日
  5. 子どもが心からサッカーを楽しむためには、まず親自身が心を「良い状態」にすることが大事
    2017年2月24日
  6. FCバルセロナの下部組織&サッカーサービスのスペイン人コーチに学ぶ「13歳までに身につけたい守備戦術」など
     
  7. ウチの中でも簡単にできる!こっそりサッカー自主トレーニング
    2012年6月26日
  8. 1対1に自信がつく! ディフェンスで大事な3つの姿勢
    2012年4月27日
  9. 親子でサッカーを楽しむ!会話が弾むDVD活用術&自宅でできる簡単トレーニングまとめ
     
  10. サッカーの基本となる5種類のキック
    2012年3月27日

一覧へ