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インタビュー

「あえて"痛い思い"をさせる」元日本代表ボランチ福西崇史が子どもにサッカーを教えない理由

2016年9月 9日

キーワード:子育て父親福西崇史

日本代表のボランチとして2度のワールドカップ出場(2002年日韓、2006年ドイツ)を果たしている福西崇史さん。2009年に現役を引退し、現在はサッカー解説者として活躍する傍ら、家庭では2人のサッカー少年の父親としての役割もこなします。
 
“超ハイレベルなサッカー経験者のパパ”と言える福西さんは、わが子にどのような教育をしているのでしょうか? 今回は、子どものサッカー観戦にいったときの振る舞い方や、プレーについてのアドバイスの仕方を教えてもらいました。(取材・文 北健一郎 協力 東邦出版)
 
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■監督がなにを求めていて自分はなにをしなければいけないのか

日本代表でボランチとしてワールドカップに出場し、現在はサッカー解説者として活躍する福西崇史さん。福西さんの2人の子どもは、どちらもサッカーをプレーしています。元Jリーガーの家だったら、プロにするための“英才教育”をしていると思うかもしれません。
 
しかし、福西さんのスタンスは驚くほど自然体です。
 
「子どもの試合を見に行くこともありますけど、本当に普通に見ています(笑)。ワーワー言ってくる親なんて、子どもにとってみればうるさいだけでしょうから」
 
もちろん、子どもから求められればアドバイスをすることもあるそうです。その際に福西さんが必ず聞くことがあります。それが「監督は何て言ってたの?」というフレーズです。そこには厳しいプロの世界で生き抜いてきた福西さんならではの考えがありました。
 
「チームの方針を決めているのは監督で、監督が何を言っていたのかはすごく重要なこと。もしも、ぼくが監督に言われていないことをアドバイスして、それをやれば監督にとっては必要ない選手になってしまう。サッカーは個人競技ではなくチーム競技で、1人でやっているわけではない。監督がなにを求めていて、その中で自分はなにをしなければいけないのか。それを考えられる選手にならなければプロにはなれません」
 

■どんどん石につまづいたほうがいい、というスタンス

自分がサッカーをプレーしていた、いわゆるサッカー経験者であれば子どもにアドバイスをしてあげたくなるのは当然のことでしょう。ましてや、ジュビロ磐田の黄金時代をボランチとして支え、日本代表ではワールドカップに2大会連続出場した福西さんはいわば“超ハイレベルなサッカー経験者のパパ”です。何をすればうまくいくのか、どんなところが課題なのか、そうしたことが分かっていても、福西さんはあえて言わないそうです。
 
「失敗しないと分からないことってあると思うんです。わざと失敗させるわけじゃないけど、親が先回りして何でも教えてあげることが、本当に子どものためになるのかといったら分からない」
 
子どもが歩いている道の先に、石が転がっているのが見えたとします。子どもがつまづかないように親が石を拾ってしまえば、その時は痛い思いはしないかもしれません。ただし、子どもは石があるかもしれないと注意しなくなります。同じ状況で、親が石を拾わなければ、子どもは石につまづいて痛い思いをするかもしれません。でも、次は繰り返さないように気を付けるようになる。福西さんは「どんどんつまづいたほうがいい」というスタンスです。
 
「大きな失敗はしないほうがいいけど、小さな失敗はたくさんしたほうがいい。小さな失敗を積み重ねた分だけ、良い選手になるし、良い人間になっていくんじゃないかなと思っています」
 
 
次ページ:サッカーパパにおすすめの"アドバイス"とは
 

元日本代表ボランチ福西崇史さんが、
ボランチで上手にプレーするためのコツを伝授!
 
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取材・文 北健一郎 協力 東邦出版

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