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インタビュー

「その振る舞いダサくない?」元日本代表FW北嶋秀朗の子どもとの接し方とは

2015年12月31日

キーワード:ロアッソ熊本北嶋秀朗子育て父親

現役時代は柏レイソルや清水エスパルス、ロアッソ熊本で活躍し、現在はロアッソ熊本トップチームのコーチを務める北嶋秀朗さん。ピッチを離れれば4人のお子さんを育てる父親でもあります。小学生の男の子2人がサッカークラブに入っており、サッカーパパとしての一面を持つ北嶋さんに子育てについて、お話を伺いました。(取材・文 鈴木智之)
 
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写真 Getty images
 
<<「息子のサッカーのプレーについてはコーチにお任せする」元日本代表FW・北嶋秀朗の父親論
 

■「その振る舞い、ダサくない?」と問いかけてみる

――北嶋さんが小学生の頃、ご両親はどのようなサポートをしてくれたのですか?
 
小学生の時は、千葉県習志野市にある香澄FCというクラブでプレーしていたのですが、習志野市の選抜や千葉県の選抜にも選ばれていたので、遠征の送迎などをしてもらっていました。クラブの役員をしてくれたこともあったので、積極的にサポートしてくれたんだなと思います。
 
――北嶋さんのお父さんは、どのような方でしたか?
 
父親は頑固な昔気質の人で、厳しく育てられました。当時、子どもながら、自分が父親になったら、父とは違った子どもへの接し方をしようと思った記憶があります(笑)
 
――北嶋家の教育方針はどんなものだったんですかでしたか?
 
父親がよく言っていたのは「やることをやれ。そこからだ」と。それは勉強にしても、サッカーにしても、何かあるたびに「やることをやれ。なにか言いたければ、まずやってからにしろ」と言うのが口癖でした。自分の責任を果たしてから、言いたいことややりたいことをしろという意味だと受け止めていましたね。
 
――北嶋さんが父親になってみて、お子さんについては、どのようなことを言っていますか?
 
最近、何度か言ったのは「サッカーの練習がしたいという欲求はすごく大事だけど、学校の宿題をやらないで、サッカーをやるのは違うよ。お前のやることはまず宿題だろう。それをやってからサッカーに行こうぜ」という話はしましたね。自分の息子には「男としてどうなの?」と問いかけるような感じで接しています。「その振る舞い、ダサくない?」とか、フランクな感じです(笑)。たまに妻とも「他の家とはちょっと違うかもね」という話はします。子どもと一緒にふざけたりもしているので、世間一般でいう父親とは少しちがうかもしれません。
 

■もし夢が叶わなかったとしても、そこで人生が終わるわけではないことを伝える

――奥さんと、子育てについてどのような話をしていますか?
 
お互いに似たような価値観というか空気感を持っているので、ふざけたりすることもありますし、笑いが大事だよねという雰囲気は出しつつ、やるべきことはしっかりやらないとダメだよねという話はします。妻が子どもを叱りすぎたときに「なぐさめてあげて」と言われることもあるので、そうしたら息子のところに行って「宿題やらなくて、怒られたらしいじゃん。ダセえなぁ」と肩を組んでギャグっぽく言ったり(笑)
 
――最近、サッカー面でお子さんにどのようなアドバイスをしました?
 
ゴール前での駆け引きの話はしましたね。こうやって動くと、相手のマークを外しやすいとか、個人戦術の部分を少しだけしました。ボールの動きに対して、ここに立てば、相手選手もマークしづらいとか。本当に理解できているかはわからないですけど、話はします。半分ぐらい理解してくれればいいなと思っています。長男はいまのところプロになりたいという思いがあって、僕の高校時代の映像を見たりしているようです。
 
――北嶋さんはプロになって活躍されましたが、高校サッカーの名門校でプレーされて、プロになることの大変さはおわかりだと思います。その立場から見て、お子さんが「プロのサッカー選手になりたい」という気持ちを持つなかで、どのようなサポートをしてあげたいと思っていますか?
 
自分は「プロになる」という夢を叶えることができたので「努力をすれば夢は叶う」と言うことはできます。でも、叶えられない可能性もあるわけですよね。子どもの夢を壊すとか、奪うという意味ではなくて、そういった可能性もあるという話をすることは大切かなと思います。息子には「夢を叶えるために1%ずつ努力を積み重ねて、それが100%になったときに、プロになれるかもしれないよ」という話はしました。ただ、それと同時に「もし夢が叶わなかったとしても、そこで人生が終わるわけではない」ということも伝えています。プロになれなかったからといって燃え尽きるのではなく、サッカーが大好きで、一生懸命夢に向かってがんばれば、プロじゃなくても、コーチであったりクラブのスタッフやメディアなどで、サッカーに関わることはできると思う、という話はしました。
 
次ページ:プロサッカー選手になる夢が、横道に逸れようとする気持ちから守ってくれた
 

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取材・文 鈴木智之

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