1. サカイク
  2. 連載
  3. 13歳までに身につけたいディフェンスの戦術講座
  4. 動画で解説!ディフェンスにおける良い「マークのポジショニング」とは?

13歳までに身につけたいディフェンスの戦術講座

動画で解説!ディフェンスにおける良い「マークのポジショニング」とは?

2016年12月20日

キーワード:ディフェンスバルセロナ個人戦術守備知のサッカー

今年の夏に行われた「ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016」。FCバルセロナが2年ぶりに優勝を果たし、攻守に完成度の高いサッカーが話題になりました。はたして、彼らの何がすごかったのでしょうか? 今回、この大会を放送したスカパー!さんにもご協力いただき、試合映像を使ってそのプレーを分析しました。
 
日本の選手・指導者が、彼らから学ぶべきことはあるのでしょうか? 『知のサッカー』でおなじみ、サッカーサービスのアルベルトコーチが行った「ディフェンス」にフォーカスを当てた分析をお届けします。(文:鈴木智之、映像協力:スカパー!)
 
記事一覧 | 次回 >>
 
160825_2160_Arai.JPG
 

■ディフェンスの個人戦術(1)

「相手選手とゴールの間にポジションをとる」

日本の熱心な指導者のみなさん、こんにちは。サッカーサービスのアルベルトです。今回はジュニアサッカーワールドチャレンジの分析を、U13年代に必要な「ディフェンスの個人戦術」にフォーカスして、紹介していきたいと思います。まずは、以下のシーンについて、バルセロナのセンターバックの動きに注目して見てみてください。
 
 
相手がボールを持って攻めてくるとき、もっとも優先して守るべきはなんでしょうか? 我々は「ゴール」だと考えています。サッカーはゴールを決め、ゴールを守るスポーツです。それゆえに、ディフェンス時のチーム共通の考え方として「ゴールを守るためにどうすればいいか」を頭に入れておくよう、U13年代の選手に指導をしています。
 
では、ゴールを守るためにはどうすればいいでしょうか? 答えは最初のコンセプトである「相手選手とゴールの間にポジションをとること」です。ワールドチャレンジの試合を分析したところ、日本の選手もこのコンセプトを実行してはいましたが、ポジショニングが悪く、ゴール前にスペースを作ってしまう場面が見受けられました。
 
動画にあるバルセロナの20番のセンターバックは、このコンセプトを実行しながら、うまく背後の危険なスペースを消しながらディフェンスしていることが分かります。
 
df1.PNG
 
 

■ディフェンスの個人戦術(2)

「ボールが自分たちのゴールに近づけば近づくほど、相手選手との距離を詰める」

ボール保持者とゴールの間に立って守っていても、相手の攻撃が強力な場合、ゴール前にボールを運ばれることがあります。このときに、ディフェンス側の選手が実行すべきこと。それが次のコンセプトです。
 
なぜ、ボールが自分たちのゴールに近づけば近づくほど、相手選手との距離を詰めなければいけないのでしょうか? それは、相手選手がゴールに近ければ近いほど、少ないタッチでゴールを決めることができるからです。
 
特にペナルティエリア内では、少しでも時間とスペースを与えてしまうと、シュートを打たれてしまいます。そのため、ディフェンス側の選手は「手を伸ばせば相手に触れる距離」で、ディフェンスを行うことが大切です。相手にプレッシャーをかけ、自由にプレーさせないことを常に頭に入れてプレーすることが求められます。
 
そして、マークする選手との距離感は、ボール保持者がパスを出せる状況か、そうでないかによって変わります。
 
df2.PNG
 
バルセロナのセンターバック20番と5番の選手は、ボールの位置によって、マークすべき相手のフォワード34番の選手との距離を変えていました。
 
df3.PNG
 
そして、相手のボール保持者が中へ切れ込んできた時、パスを受ける可能性があった相手10番の選手との距離を詰めました。
 
df4.PNG
 
df5.PNG
 
ボール保持者が中に切れ込む前の距離感でディフェンスをしていたら、相手10番の選手にコントロールオリエンタード(方向を付けたコントロール)でシュートまで持っていかれたでしょう。
 
このようにFCバルセロナの選手達は、多くの局面でその状況に適した判断のもと、プレーを行っていました。そして、個人の判断がチームとして共有されていたからこそ、組織としても強固なものになっていたと言えます。
 
今回は(1)「相手選手とゴールの間にポジションをとる」。(2)「ボールが自分たちのゴールに近づけば近づくほど、相手選手との距離を詰める」について説明しました。これは、U13年代で身につけておきたいディフェンスの個人戦術です。
 
これらのコンセプトを、どのようなトレーニングで身につけていけば良いかについては、我々が監修した『知のサッカーDVD』などを参考にして頂けると、より理解しやすいのではないかと思います。
 
次回はワールドチャレンジを題材に、ディフェンスの個人戦術(3)「相手選手の進行を妨げるために、腕と体を使う」(4)「味方選手と味方選手の間にできるスペース(ギャップ)を埋める」について、説明したいと思います。<第2回に続く>
 
記事一覧 | 次回 >>
 
サッカーサービス社/
スペイン・バルセロナを拠点に世界各国の主要リーグの選手、チームなどに対して、コンサルティングを行う育成のプロ集団。フランスの名門パリ・サンジェルマンのアカデミーもサッカーサービスが提唱する指導メソッド「エコノメソッド」を採用している。
 
■8歳~18歳までに身に付けるべき「ディフェンスの戦術」を解説
個人からポジション別まで28の練習メニューを紹介したDVD教材「知のサッカー第3巻」はこちら>>
thinksoccer3MM_720x240_01.jpg
 
■欧州で求められるプレー判断の基準”をトレーニングする日本で唯一のスクール
Slide_20150401-500x175.jpg
1
文:鈴木智之、映像協力:スカパー!

関連記事

関連記事一覧へ

13歳までに身につけたいディフェンスの戦術講座コンテンツ一覧へ(4件)

コメント

  1. サカイク
  2. 連載
  3. 13歳までに身につけたいディフェンスの戦術講座
  4. 動画で解説!ディフェンスにおける良い「マークのポジショニング」とは?

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. FC東京を2年でクビに。引退して気づいたプロになる前に身に付けておくべきこと
    2017年10月13日
  2. ジュニア世代の体幹トレーニングは必要なし!? 元スペイン名門のトレーナーに聞く、強く速くなる身体の作り方
    2017年10月17日
  3. 試合に出られないのに自主練提案しても手応えなし...。競争心の無い息子にイラつく自己嫌悪ママの問題
    2017年10月19日
  4. 正確に止めて蹴るプレーが速さにつながる!その秘訣は「軸足」と「姿勢」にあり
    2016年12月 1日
  5. 足が遅いのには理由がある。しかし、その理由を1つ1つ潰せば足は速くなる
    2016年6月10日
  6. 足首をグキッとひねる前に!お子さんのねんざを防ぐ2つのトレーニングと『POLICE処置』
    2017年10月17日
  7. シュートチャンスを逃さない! ゴールを決めるための必要な準備とは
     
  8. 「なにも教えないことで子どもは育つ」順天堂大学蹴球部の教育
    2015年4月20日
  9. 言い訳を探す子は伸びない。失敗を重ね、28歳で米国留学の元Jリーガーが語る"サッカー後"のキャリアの築き方
    2017年10月16日
  10. ひとりだけ際立って上手いが、横柄な態度の子。チームプレーヤーだと認識させる方法はある?
    2017年10月20日

一覧へ