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13歳までに身につけたいディフェンスの戦術講座

動画で解説!攻撃している相手に「時間とスペースを与えない」ために重要なこと

2017年2月 9日

キーワード:ディフェンスバルセロナ個人戦術守備知のサッカー

昨年8月に行われた「ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016」。FCバルセロナが2年ぶりに優勝を果たし、攻守に完成度の高いサッカーが話題になりました。はたして、彼らの何がすごかったのでしょうか? 今回、この大会を放送したスカパー!さんにもご協力いただき、試合映像を使ってそのプレーを分析しました。
 
前回の「マークのポジショニング」につづき、『知のサッカー』でおなじみ、サッカーサービスのアルベルトコーチがディフェンスの戦術について解説してくれました。(文:鈴木智之、映像協力:スカパー!)
 
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■ディフェンスの個人戦術(3)

「相手選手の進行を妨げるために、腕と体を使う」

ジュニアサッカーワールドチャレンジ準決勝、FCバルセロナ対東京ヴェルディジュニアの試合を例に挙げて、ディフェンスのコンセプトについて説明したいと思います。
 
相手が攻撃を仕掛け、相手選手がペナルティエリア内に進入してきたとき。時間とスペースを与えることは、失点に直結します。そのために、相手選手がゴールに近づけば近づくほど、守備の主導権を自ら持つことが重要になります。
 
たとえば、相手選手がサイドの高い位置でボールを持っていて、ゴール前の選手をめがけてパスを送ろうとしているとき。マークする相手と距離があると、簡単にパスを受けられ、シュートを打たれてしまうでしょう。このときにすべきは、相手との距離を詰めること。そして、相手選手の進行を妨げるため、腕と体を使うことです。
 
相手選手が自分の前を通過してスペースに入ろうとしているとき、腕を進行方向に差し入れるなどして、動きを妨害します。指でユニフォームをつかんだり、相手を叩くのはファウルですが、スペースに腕や体を差し入れるのは正当なプレーです。ワールドカップや欧州チャンピオンズリーグなどで活躍する選手は、ゴール前で腕と体を使うプレーに長けています。ぜひ試合をテレビで見るときに、注目してみてください。
 
また、相手選手が自分(守備者)の背後のスペースを使おうとする場合に、後退して進路を妨害することも重要なコンセプトです。「ジュニアサッカーワールドチャレンジ」のFCバルセロナ対東京ヴェルディジュニアの試合において、失点していまいましたが、以下の場面においてヴェルディのキャプテンは非常に良くプレーできていました。
 
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▼このシーンを動画で見てみよう!
 

■ディフェンスの個人戦術(4)

味方選手と味方選手の間のスペース(ギャップ)を埋める

続いては「ディフェンスの認知」のコンセプトです。近年はサッカーのアクションにおいて「認知・判断・実行」のプロセスが知られて来ました。実際にジュニア年代の試合を見ていても、首を振って周囲の状況を把握しようとする選手が多くいます。しかし一方で、ディフェンスになるとボールだけに注目してしまい、スペースを見ることができない選手が見受けられます。
 
スペースの認知には2つの種類があります。ひとつが「いまギャップができているもの」です。これは味方選手のポジショニングが悪く、相手に使われてしまうスペースを空けている状態です。そのスペースの近くにいる選手は、ボール保持者や周囲の状況を見ながら、空いているスペース(ギャップ)を埋めるために移動することが必要です。
 
そしてもうひとつが「これからギャップができるスペースを埋める」というプレーです。サッカーの試合において、グラウンド内の状況は次々に変わっていきます。ボールの位置、味方の位置、相手の位置から予測して「ここにボールが動いて、相手がこう動くから、ここにスペースができそうだな」ということを考えて、ポジションをとることが重要です。一般的に「危機察知能力に優れている」と言われる選手は、この予測がうまく、先回りしてポジションをとることができます。
 
以下のシーンではバルセロナの選手達が、常に危険なスペース(ギャップ)を予測し、相手のパスコースを閉じながら最終的にボールを奪う様子が確認できます。
 
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▼このシーンを動画で見てみよう!
 

■ディフェンスの個人戦術(5)

自分のラインをボールが突破した場合、全速力で戻ってラインを構築するとともに数的優位を作る

守備時において、ボール保持者と1対1になる状況は極力避ける必要があります。そのため、自分のラインをボールが突破した場合、全速力で戻ってディフェンスラインを構築するとともに、数的優位を作ることが重要です。「ワールドチャレンジ」を見ていても、日本の選手たちは勤勉で、自ら進んでアクションを起こしてはいましたが、ボールを失ったラインより前でプレーしている選手たちの、守備への切り替えの意識はあまり見られませんでした。
 
FWの選手が自分のラインを突破された場合、MFのラインに素早く戻り、数的優位を作る。MFも同様に、ラインを突破されたときにはDFラインに入り、ボールホルダーを囲い込みます。非常に運動量が求められるプレーですが、「チーム全体でディフェンスをする」ために重要なプレーです。
 
以上が、ワールドチャレンジから見る「U13年代までに身に付けておきたい、ディフェンスの個人戦術」でした。このように、サッカーには多くのコンセプトがあり、それらを身につけることが、よりよい選手になるための方法だと我々は考えています。
 
ここで紹介したコンセプトは、U13であれば理解することができます。13歳以下の年代でサッカーのベースとなるコンセプトを身につけ、さらにU16、U19と年代が上がっていくに連れて、チームとしてのコンセプトを学ぶことが、良い選手になるためのひとつの方法です。
 
ここで紹介した内容を、どのようなトレーニングで習得していくかについては「知のサッカー第3巻」で話をしていますので、興味のある方はチェックしてみてください。次回はワールドチャレンジを題材に、「U13年代までに身に付けておきたい、ディフェンスのチーム戦術」について、我々の考えをお伝えしたいと思います。<第3回に続く>
 
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サッカーサービス社/
スペイン・バルセロナを拠点に世界各国の主要リーグの選手、チームなどに対して、コンサルティングを行う育成のプロ集団。フランスの名門パリ・サンジェルマンのアカデミーもサッカーサービスが提唱する指導メソッド「エコノメソッド」を採用している。
 
■8歳~18歳までに身に付けるべき「ディフェンスの戦術」を解説
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文:鈴木智之、映像協力:スカパー!

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