1. サカイク
  2. 連載
  3. U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2023
  4. 「サッカーだけでなく人間性も大切」遠藤航を生んだ湘南ベルマーレアカデミーが、サッカーを楽しんでいく上で重要だと考えること

U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2023

「サッカーだけでなく人間性も大切」遠藤航を生んだ湘南ベルマーレアカデミーが、サッカーを楽しんでいく上で重要だと考えること

公開:2023年9月12日

キーワード:U-12ワールドチャレンジバルサバルセロナワーチャレ湘南ベルマーレ湘南ベルマーレアカデミー遠藤航

先日行われたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジで決勝トーナメントに進出した、湘南ベルマーレアカデミー選抜。ラウンド16でSOLTILO SELECTに敗れましたが、アグレッシブなプレーで大会を彩りました。

試合後、チームを率いる太田隆一監督(以下、太田)と選手たちに話を伺いました。この年代の育成における重要な事などをお伝えします。
(取材・文:鈴木智之、写真:高瀬波音也)

 

worldchallenge2023_Bellmare.JPG
ラウンド16でSOLTILO SELECTした湘南ベルマーレアカデミー選抜(C)新井賢一

 

<<関連記事:今年も熱い試合がたくさんあったワールドチャレンジ2023を振り返る

 

■前向きにチャレンジすることができた選手たちを褒めたい 

――試合の感想をお願いします。

太田 勝負の分かれ目として、前半の決定機を外してしまったところが大きかったのかなと思います。ただ、その後は慌てず、自分たちの良さを発揮して、逆転を目指してくれました。そこはポジティブにとらえていますし、良い部分の方が多く出た試合だったと思います。

予選の3試合目は、勇気を持てなかったり、準備が悪かったりと、ネガティブな部分がたくさん出た試合でした。それを経て、ラウンド16では前向きにチャレンジすることができたので、褒めてあげたいなと思います。

 

■今後サッカーを楽しんでいく上で、小学生年代で重要な事 

worldchallenge2023_Bellmare1.JPG
アカデミーではサッカーのスキルだけでなく人間性も大事にしていると語ってくれた太田監督(C)高瀬波音也

 

――チームにはスローガン「たのしめてるか。」がありますが、今後、サッカーを楽しんでいく上で、この年代ではどのようなことが重要だと思いますか?

太田 プロを目指す上では、楽しいことばかりではありません。苦しいことや辛いこともある中で、それを克服することすらも楽しみに変えていくこと、ポジティブにとらえてチャレンジできるかどうかだと思います。

 

■ピッチに入ったら選手が主体的に考えて行動を起こすことが大切

――そのあたりで、今大会の収穫や成長は感じられましたか?

太田 サッカーは、ピッチに入れば選手がやるもので、選手が主体的に考えて、行動を起こすことが大切です。その面では、選手の中から「もっとこうしよう」といった会話が生まれてきたことは前進かなと感じました。

この子たちは選抜なので、チームとして戦う機会はほとんどありません。戦いながら成長する意味では、1試合1試合、チームとして成立していったと思います。ゲームによってはシステムを変更したり、シチュエーションを変えながらやりましたが、柔軟に対応できていたのは収穫だったと思います。

 

サカイクの最新イベントや
お得な情報をLINEで配信中!

 

■遠藤航選手の影響、プロになるためにはサッカースキルだけでなく人間性も大切というアカデミーの教え

――アカデミー出身の遠藤航選手がリバプールに移籍しましたが、後輩たちにはどんな影響がありますか?

太田 すごく良い影響があると思います。彼は世界のトップでやっているわけですからね。他にも、残念ながら大きな怪我をしてしまった齊藤未月も、彼らのお手本になる選手です。ベルマーレのアカデミーから、世代別代表に何名も入っていますが、プレーだけでなく、人間性の部分でも評価を受けています。

それが、各年代でキャプテンマークを巻いていることにつながっているのだと思います。プロとして生きていくためには、サッカーが上手なだけではなく、人間性も大切です。ベルマーレのアカデミーでは、そこにも意識を向けています。

 

■選手たちはどう感じたのか

試合後、選手たちに話を聞きました。

インタビューを受けてくれたのは山田将宗くん(7番)、上野昴くん(2番)、北條蓮くん(10番)。

 

worldchallenge2023_Bellmare2.JPG
試合の感想を語ってくれた選手たち(C)高瀬波音也

 

■シュートを外した時、仲間が「切り替えろ」と声をかけてくれた

――試合の感想を聞かせてください。

山田 相手に押し込まれた部分があって、マイボールを簡単に蹴ってしまい、そこからカウンターを受けたりと、相手ボールのことが多かったです。自分のプレーとしては、左サイドから仕掛けて、シュートまで行くことはできました。

上野 相手は体が強くて、足も速いので、サイドから押し込まれてしまいました。ただ、当たり負けはそこまでしませんでした。暑さもあって、ちょっときつかったですが、自分のプレーもできたので良かったです。

北條 相手はフィジカルが強くて、そこで負けていた部分がありました。もっと勝てるようにしていきたいです。シュートを外してしまったけど、仲間が「切り替えろ」と声をかけてくれて、切り替えられたのは良かったです。

 

■自分より大きい選手、速い選手らと戦ってどれだけできるか試せた

――この大会で印象に残っていること、成長できたところがあれば教えてください。 

山田 対戦相手に大きい選手、速い選手などがいる中で、自分がどれだけできるかが試せて良かったです。

上野 走り負けないことです。勝った試合もあったので、嬉しかったです。

北條 みんなとサッカーができたことです。自分より大きくて速い相手と戦うことで、少しは成長できたかなと思います。

 

ワールドチャレンジ2023決勝戦の動画はこちら>>

ワールドチャレンジ2023の記事はこちら>>

 

サッカーにおける認知・判断を高める
賢いサッカー選手を育てるトレーニング
1

こちらもおすすめ

トレセンに選ばれるのはどんな選手? 日本サッカー協会が選手たちに求めること
トレセンに選ばれるのはどんな選手? 日本サッカー協会が選手たちに求めること
2017年10月26日
子どもが高学年になると「セレクション」や「トレセン」といった言葉を聞くと思います。低学年のうちはボールを蹴ることが純粋に楽しかった子どもたちも、向上心が芽生え、よりステップアップし...続きを読む

サカイク公式LINE
\\友だち募集中//

子どもを伸ばす親の心得を配信中!
大事な情報を見逃さずにチェック!

友だち追加
サッカー少年の子育てに役立つ最新記事が届く!サカイクメルマガ
取材・文:鈴木智之、写真:高瀬波音也

募集中サカイクイベント

サカイクイベント一覧

関連記事

関連記事一覧へ

U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2023コンテンツ一覧へ(16件)

コメント

  1. サカイク
  2. 連載
  3. U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2023
  4. 「サッカーだけでなく人間性も大切」遠藤航を生んだ湘南ベルマーレアカデミーが、サッカーを楽しんでいく上で重要だと考えること