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バルセロナ発!賢い選手を育てる指導法

「未来のバルサの土台を作る」バルサの哲学を次世代に受け継ぐ指導者たち

2012年7月18日

キーワード:スペイントレーニングバルセロナ知のサッカー練習育成

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バルサの強さはいつまで続くのでしょう?そんな疑問を持つ人も多いかもしれません。今回はFCバルセロナのメソッド部門責任者をつとめるジョアン・ビラ氏に、彼らが進めている改革について語ってもらいました。
 
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■クラブの状況を分析し、改善点を探る

私はFCバルセロナの『メソッド部門』のディレクターとして、下部組織(カンテラ)の改革を推し進めています。現在のバルサにはメッシ、シャビ、プジョル、イニエスタ、セスク、ピケ、ブスケッツなど、下部組織から育った選手が数多くいます。彼らこそが、バルサを支える選手です。
 
バルサがこれからも進化し、バルサの哲学をピッチの上で体現するためにも、将来トップチームでプレーする、カンテラの選手たちの存在が重要になります。現在のバルサはカンテラ育ちの選手が多く、チームとして集団でプレーする点において、とても質の高いものがあります。
 
我々はバルサのプレーモデルが長く続くことにトライしていますが、シャビやプジョルが未来永劫プレーできるわけではありません。彼らの後を継ぐ若い選手たちが、もっとよくなるために指導をしていく必要があると考えています。
 
それがメソッド部門ディレクターである、私の仕事です。バルサはクラブとして、良い状況にあります。我々はこの状況が偶然できたとは思っていません。なにがうまくいき、どうやってここまでたどり着いたのか。そしてもっと良くなるために、なにを改善するべきなのか。それを探るのが、我々の仕事です。バルサの哲学を理解している選手たちが、ピッチでプレーし続けるために、我々は働きます。
 
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■未来のバルサの土台を作る

シャビやプジョルを始め、バルサのトップチームでプレーしているのは、優れた選手たちです。カンテラにいる選手たちは、彼らを憧れのまなざしで見ています。私は同じポジションのカンテラの選手に、トップチームの選手の映像を見せ、やるべきプレーを伝えています。ひとつのプレー映像を見せることは、言葉で伝えることよりもはるかに効果があります。子どもたちは、自分のアイドルがやっているプレーを真似したい、見たいと思っているからです。
 
いまのバルサにはモデルになる選手が多く、プレーを見ることができる環境にあります。そのようなチームが目の前にあるのに、それを活かさず、子どもたちに伝えないのは、もはや罪と言えるでしょう。
 
我々は4人のチームで仕事をしています。私のほかに、トップチームのフィジカルコーチであるパコ・セイルーロ。トレーナーのエミリオ・リカルド。そして、私の補佐をしてくれているビクトル・サンチェス。この4人でカンテラの全カテゴリーの試合を分析し、コーチを始めとするテクニカルスタッフに情報を提供します。これはとても大変で骨の折れる仕事です。しかし、この仕事こそが、バルサの哲学を全スタッフで共有するために必要なことであり、未来のバルサの土台を作る行為だと信じています。
 
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■謙虚に学ぶ心を持ち、バルサの外にあるいいものを吸収する

カンテラの指導者のなかには、バルサのコーチでいることに、満足している人もいます。学びたいという向上心を持たないコーチは、バルサのジャージを脱がなければいけなくなるでしょう。バルサのコーチになると、特権を得たと勘違いしてしまうこともあります。そのような指導者を改善させることが、我々の役目です。
 
我々が期待しているのは、カンテラのコーチがサッカーを愛すること。そしていまのバルサのサッカーについて、どうすればもっと向上できるか、進化することができるかを考えてほしいと思っています。それとともに、謙虚に学ぶ心を持ち、バルサの外にあるいいものを吸収してほしい。それはグアルディオラ前監督が、我々に伝えてきたことでもあります。
 
バルサのテクニカルディレクターを務める、アンドニ・スビサレッタは、私に「落ち着いてやろう。少しずつ前進していこう」と言ってくれています。
 
クラブに関わる多くの人が、バルサの哲学が次世代に受け継がれ、よりよい時代が長く続くことを期待しています。我々はその期待に応えなくてはいけないのです。
 
 
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ジョアン・ビラ・ボスチ//
Joan Vila Bosch
FCバルセロナでクライフと共にプレーし、引退後はバルサの下部組織で14年間監督を務めた。現在はバルサのメソッド部門ディレクターとして、下部組織におけるトレーニングの進化・改善、コーチの指導を担う。監督時代はシャビ、プジョルなど現在のバルサの中心選手を育てた。
 
 
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取材・文/鈴木智之 写真/SOCCER SERVICES,SCP、小川博久 取材協力/株式会社Amazing Sports Lab Japan

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