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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2017年11月17日

シュートセンスがあり上手いが相手との競り合いを嫌がる子。ボールの取り合いをどう教えればいい?

キーワード:お父さんコーチチャレンジ小学生指導者競り合い練習内容

シュートセンスがあって上手だけれど、競り合いが苦手なでボールが流れてくるのを待つだけ。積極的にボールの取り合いに絡んでほしくて声かけするも、プライドが高くてアドバイスを聞き入れられない子へのアプローチに悩んでいる指導者からご相談いただきました。

これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんはどのようなアドバイスを授けたのでしょうか。(取材・文:島沢優子)

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<<連載番外編:ドイツ視察③守備をつけないパターン練習を生かす

<お父さんコーチからの質問>

いつも大変参考にさせていただいております。サッカースクールのコーチとしてU-8年代を教えています。

当スクールの選手の話なのですが、ディフェンスや競り合いに苦手意識があり、コンタクトを避けがちな選手に積極性を出させるにはどういう方法が良いでのしょうか?

シュートセンスがあり、ゴールを入れられる強みがあるためか、ボールが流れて来るのをいいポジションで待つ癖があります。

それはそれで素晴らしいのですが、やはりこの年代はもっとボールの取り合いや運ぶことに積極的になってほしいと思い、色々な声がけをするのですが、今ひとつ響きません。

体が小さく、また、プライドが高めなのも聞き入れられない要因のひとつかもしれないですが、いいものを持っているだけにもったいなく、なんとかしてあげたいなと思います。何かアドバイスを頂けせんでしょうか。

<池上さんのアドバイス>
ご相談、ありがとうございます。

無意識に接触を避けてしまう場面を大人がみると、逃げているように見えるのかもしれません。おっしゃるように、ディフェンスや競り合いに苦手意識がなく、コンタクトを避けずに積極的にプレーできるに越したことはありません。

とはいえ、8歳以下ですから、まだ小学2年生。プレーのひとつひとつをあまり細かく言わないほうがいいと思います。

「逃げるな」とか「当たって行け」と言うのは簡単ですが、あえて今、この年代でそこを意識させる必要があるのか? と問われれば、私は「今でなくてもいいんじゃないですか」と答えます。

■子ども自身が「変わらなきゃ」と思う体験をさせる

ご相談の文に「この年代はもっとボールの取り合いや運ぶことに積極的になってほしい」「声がけをするが響かない」とありますが、その選手は実際にボールの取り合いができなくて困ってはいないのではありませんか?

これは大人も同じですが、自分のプレーが通用している間は、「変わらなきゃ」とはなかなか思えません。

それがこれから上級生になりそのあと中学生のカテゴリーに入れば、技術のレベルも上がるし、スピードで振り切ろうとしてもだんだんついてこられるようになります。

子ども自身、どこかで初めて「通用しなくなった」「何か工夫しなきゃダメだ」と自分の弱点を実感するでしょう。そこで初めて修正できるものなのかもしれません。

とはいえ、あまりにも苦手意識が強そうであれば、ボールを取られない方法、体の使い方を伝授してあげると良いでしょう。

「ほら、こうやって体を上手く使えば、ボールを取られないよ」
「相手と押し合わなくても、こうやってスペースに逃げてかわせばボールを取られずにすむよね」

ボールをうまく体で隠すなどして、取られない方法を教えてあげてください。そうすれば、密集戦が恐くなくなってきます。

次ページ:子どもが挑戦しだす環境とは


コーチからの質問に池上正さんがお答えします

※質問の文言をご紹介させていただくこともあります。その際はプライバシーには配慮します。

あなたが指導しているチームの年代を教えてください必須

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文:島沢優子

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