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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2017年8月25日

ドリブルなど個の力と、連携重視の和の力。U-8の子どもたちはどちらを伸ばせばいい?

キーワード:コーチングドリブルパスワークボランティアコーチ池上正

今回は、U-8年代を指導しているサッカー未経験のお父さんコーチからの質問です。個々の意識も技術もバラバラなチームで、まずドリブルなど個の力を伸ばすか、パスワークなどの連携で和の力を伸ばした方が子どもたちを成長させるのか悩んでいるとのこと。
 
これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんはどのようなアドバイスを授けたのでしょうか。(取材・文:島沢優子)
 
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<<サイド攻撃主体のチームに中へのドリブルや斜めのパスをどう教えればいい?
 
<お父さんコーチからの質問>
息子が所属している1、2年生を担当している、サッカー未経験お父さんコーチです。
池上正さんの「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」をたまたま読んで衝撃を受け、他の本もほとんど読んでおります。
 
息子のチームは町のチームなので、子供達個々の意識も技術もバラバラな子供達で、この点が一番大変です。1年ほど見てきて注意している点は、「自立と成長」が大事と思い、自分の事は出来るだけ自分でやらせ、自分で判断をし、失敗はナイスチャレンジと捉え、子供達と接してきました。その結果段々と成長してきております。
 
池上さんが最近提唱している、仲間を感じる練習・ワンツーパスの練習など、仲間を大事にする仲間を思うサッカーの練習を重点的にやっています。
 
最近ふと感じたのが、デットマール・クラマーの「サッカーは子供を大人にし、大人を紳士にする」オシム元代表監督の「サッカーは人生の縮図である」という言葉です。友達を思う心も大事なのですが、サッカーの成長とみると今はパスより個の力(ドリブル突破やフェイントなど)を磨いた方がいいと言う方もいます。
 
私としては仲間意識を持ってやっていきたいのですが、個の力があって、パスワークや連携のとれたシュートシーンが生まれるのかとも思っております。今後、将来のサッカーが楽しめるように個の力を伸ばすのか、今から心を鍛えるために和の力を伸ばすのか。悩みどころです。アドバイスをいただけませんでしょうか。
 
 
<池上さんのアドバイス>
本題に入る前に、まず「サッカーのとらえ方」を考えていただければと思います。
 
ご相談の方は「将来のサッカーが楽しめるように個の力を伸ばすのか、今から心を鍛えるために和の力を伸ばすのか」と話されていますが、ここには「サッカーはテクニックがないと楽しめない」という見方があるようです。
 
子どもひとりひとり楽しみ方が違ってよいのではないでしょうか。テクニックを言い過ぎると、技術をつけて自分だけボールを取られなければいいやという子どもも出てきてしまいます。
 
子どもたちに「サッカーで一番楽しい瞬間はどんな時?」と尋ねると「みんなでボールをつないでゴールを奪った時」と答えます。それぞれ技術の習得スピードが違っても、みんなが協力してつなぐから嬉しいのです。
 

■どちらかではなく並行して伸ばす

では、具体的なお話しに移りましょう。
 
「個の力をつける」と「和の力を伸ばす」のどちらを優先するのかを問われていますが、これは並行して行えるもの。コーチの皆さんには「個の力のつけ方」を考えてほしいのです。
 
多くの方は、ドリブルはコーンを使うなど、ドリブルだけを切りだして練習する。フェイントもひとり一人自分だけで練習する。ボールコントロールはリフティングをひとりでやることで身につける――。
 
そのような感覚だったと思います。
 
しかしながら、この「ひとり練習」というやり方を変えなければ、パスをつないで、人とボールが連動するチームプレーにはつながりません。
 

次ページ:試合の中で使う技術を身につける練習方法


コーチからの質問に池上正さんがお答えします

※質問の文言をご紹介させていただくこともあります。その際はプライバシーには配慮します。

あなたが指導しているチームの年代を教えてください必須

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文:島沢優子

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