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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
周りとコミュニケーションが取れない息子、サッカーの技術が伸びる以前の課題をどうしたらいいかわからない問題
公開:2025年7月23日
■アドバイス③消極的な態度を改善する具体策
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(写真は少年サッカーのイメージ ご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
3つめは、具体的な対応方法をお伝えします。
これを機に、お母さんの親としてのあり方や子育てをぜひ見直しましょう。
相談文に「何か確認しなければならない事が生じた時も全て親任せ。第一声がかけられないならと、繋いだ事もあります」と書かれています。
つまり、息子さんは、すべて親に任せてしまえば、自分は何も困らずことが進むことを学習してしまいました。息子さんのパーソナリティからくる消極的さが一番の原因なのかもしれませんが、それが改善されないのであれば、お母さんの対応を一度変えてみましょう。
そこで具体的な対応を5つ提案させてください。
①「これからは手を貸すのはやめるね。お母さんも忙しいし、来年は中学生になるのだから自分のことは自分でやってみようか?」と話してみる。本人が「やってみる」と了承してくれれば「場面によってどう言えばいいかはアドバイスするよ。困ったことがあったら言ってね」とサポートする旨は伝える。そのあとはほおっておく。
②こうしなさい、ああしなさいといった指示命令を控える。困っているようであれば「どうしたいの?」と意思を尋ねたうえでアドバイスする。息子の代わりにコーチや仲間に電話するといった過度な干渉を控える。
③子どもとの対話のテンポをゆっくりめにする。早口で話さない。自分の意見ではなく、子どもの話を聞く。子どもが何か言おうとする気配を感じ取ること。言葉をかぶせないよう努める。
④「君のことを理解したい」「わかりたい」という姿勢を保つ。どうせ何も考えていないだろうとか、結局自分でできないとは考えないようにする。例えば「どうせ〇〇できない」を「いつか〇〇ができるようになるだろう」と、「どうせ」を「いつか」に自分の中で置き換える。
⑤子どもが動き出すのを待つ時間はじりじりしてしまうけれど、その時間は子どもとわかり合う時間なのだと考える。親が一度待つことで、子どもが何かが出来たら、次も待ってみる。待つ間に周囲に迷惑をかけることがありそうなら「迷惑をかけるかもしれませんが、失敗しながら積極性を育てたいと思っている。協力してほしい」とお願いする。
以上のように、親側が少し発想を変えるかたちで子育てしてみてください。

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