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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

親が期待しすぎ? 息子のサッカーやめたいよ問題

公開:2019年2月20日

キーワード:Aチームサッカーサッカースクールリフティング小1目標習い事退部運動神経

ジュニアスクールに通っている息子。できないことが多く辞めたい気持ちと続けたい気持ちが半々の様子。でも親が「辞めてもいいよ」と言うと「それは嫌」

辞めたいの? 続けたいの? 息子よどうしたいの......? とお悩みを抱えるママよりご相談いただきました。みなさんならこんな時どうしますか。

今回も、スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、ご自身の体験と数々の取材活動で得た知見をもとに、3つのアドバイスを授けます。参考になさってください。(文:島沢優子)

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※写真はサカイクキャンプです。ご質問者様とは関係ありません

<<小1が挨拶できず話も聞けないクラブはおかしいぞ問題

<サッカーママからのご相談>

息子は年長の時からサッカースクールを続けて現在小学1年生です。

当時はサッカーというよりボール遊びをしたりするのが楽しかったようで、本人がスクールにいきたいとのことで始めました。

現在1年から6年までのクラスがあるジュニアスクールに通っていますが、できないことが多く、辞めたい気持ちと続けたい気持ちが半々あるようです。

「じゃあ辞める? 辞めてもいいよ?」と言っていますが、子ども自身が親の期待に応えたいという気持ちもあり「それは嫌、続けたい」と言います。

親としても、今はしんどい時期なのは承知で、それでも続けてほしい気持ちもあります。しかし、本人が辞めたい気持ちもあるのにこのまま続けててもいいのかとも思います。

こちらが期待しすぎているから負担になってるのかなとも思うので、「辞めていいんだよ」と伝えたりもしているのですが、本人的には「辞めるのは嫌、頑張りたい。けどついていけない」と葛藤しているようです。

どう子どもに対処していけばよいのでしょうか。

<島沢さんのアドバイス>

ご相談ありがとうございます。

相談文からすべてを理解するのは難しいのですが、スクールで何か深刻な問題があるような状況ではないのかも、と感じました。

もしかしたら、親御さんはほっといたほうがいい案件なのかもしれません。

どう子どもに対処すればいいのか? の答えを求めているのに「何もするな」では、拍子抜けしてしまいますね。そこで、三つアドバイスをさせてもらいます。

■「うまくできない」価値観はどこから? まだ小1、できないことが多くて当たり前

ひとつめ。

私が注目したのは、息子さんがサッカーをやめたい理由が「できないことが多い」ということ。どんなことができないのかはわかりませんが、例えば他の子はキックが上手にできるけど、自分は思ったところに飛ばない。もしくは空振りしちゃう。そんなところでしょうか。

できない自分がつらくて、しんどいわけですね。

でも、小学1年生なんてできないことだらけで当たり前。ミスしてもへっちゃら。それよりも、ボールを走って追いかける面白さ、ゴールしたときの達成感など、サッカーの楽しさを思い切り味わう時期です。それはどんなに下手でも、サッカーの楽しさは味わえます。うまくできなくてもいいんです。

それなのに、たった7歳で「あれができない」「これができない」と辛くなっている。これでは、サッカーをやめたくなりますね。

では、「うまくできなくてはダメ」という息子さんの価値観はどこからきているのでしょうか?

それは、もしかしたら、親御さんの期待を受けることで生じているのかもしれません。

お母さんご自身も「子ども自身が親の期待に応えたいという気持ちもあり」「こちらが期待しすぎているから負担になっているのかなとも思う」と書かれています。

まずは、親御さんの息子さんへの態度や言動を振り返ってみてください。

「上手くできなくてはダメ」「楽しいだけではダメ」「進歩がないのはダメ」といった結果主義めいたことを、知らず知らずの間に伝えてはいないでしょうか。

そうであれば、サッカーの練習を見に行ったり、何かアドバイスをしたり、「ゴール決めた?」といった結果を問う質問をやめてみてください。


つまり、息子さんのサッカーと、お母さん距離を置いてみましょう。

■サッカーは「習い事」なのか

ふたつめ。

息子さんも、お母さんも、サッカーを「習い事」のようにとらえていないでしょうか。そろばん塾にいけば、級を上げることがひとつの目的になりますが、サッカーは自分の級を上げなくてはいけないものではありません。基本「遊び」です。

しかし、「リフティング何回」とか「Aチームに入る」「試合でゴールを決める」といったハードルを越えていくことがサッカーだととらえている親子も少なくありません。

子どもが自分で勝手にこしらえる努力目標であれば構いませんが、それをクラブや親から渡されると、クリアできない子どもは苦しくなります。

三つめ。

まだ7歳なので考えにくいのですが、スクールのレベルが息子さんに合っていない可能性はないでしょうか。


今は日本中にさまざまなスクールがありますが、なかには欧州のメソッドを駆使したりと特色を打ち出すところが増えてきました。そういった教室には、もともと運動神経が高かったり、スキルのある子どもたちが集まってきます。

そのような特徴がなくとも、レベルの高いスクールはたくさんあります。そうなると、ついていけない場面が多くなり、気遅れしているのかもしれません。

一度、そのあたりを本人に確認し、お子さんに合ったスクールに替わってもいいかもしれません。

次ページ:親が気にかけるのはコレだけ

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あなたが抱えるお悩みに、先輩サッカーママ島沢優子がお答えします! ※記事になります

※ご相談者様のお名前、チーム名等は記事に掲載いたしませんのでご安心ください。

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文:島沢優子

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