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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

2017年4月19日

9歳でなぜサッカーやめたいのか問題

キーワード:コーチサッカーをやめる母親

■なぜわが子にサッカーをさせているのか考える

ふたつめは「冷静になりましょう」ということ。
 
前述したような流れで息子さんと対話するには、涙するほど感傷的なままでは不可能です。
 
せっかく試合で得点するほど上達してきたのに、いきなり「サッカーをやめたい」と言われ、動揺してしまうのはわかります。でも、母子家庭ならば、「親」はお母さんひとり。ここは、わが子を客観的にみるくらいの冷静さを取り戻してください。
 
冷静になるには、頭の中を論理的にするのが一番です。
 
そもそも、なぜ子どもにサッカーをやらせていますか? 生きていくために、プロの選手にしたいのでしょうか? サッカーをすることは非常に良いことですが、生きていくのに絶対必要なわけではありません。日本はサッカー選手以外の職業に就いている人が圧倒的です。
 
また、スポーツを楽しむなら、ほかにも野球やラグビーなどさまざまなスポーツがあります。少年スポーツはしなかったけど、中学校の部活動から何かのスポーツに熱中する子どもだってたくさんいます。
 
そう考えると、子どもが何をしてもいいかなあという気分になるはずです。ん? なかなかそうならない? ならないのは、少年サッカーに熱中しすぎ。熱を冷ましましょう。
 
お母さんが息子さんの小さな靴を履けないのと同じように、息子さんもお母さんの靴を履けません。息子さんには息子さんの人生があります。
 
とにかくサッカーを嫌になった理由を取り除いて続けられるなら、そうなるよう親として協力してあげてください。反対に、取り除けない理由で、さらにほかにやりたいことがあるのなら、彼の自由にしてあげましょう。
 
 
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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。

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文:島沢優子

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