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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

2017年1月30日

コーチが2軍ほったらかしの実態を動画で告発したい問題 いきなりの動画告発は逆効果の可能性も

■子どもがサッカーを楽しむためには何が大事なのかを考える

二点目は「親がしてあげられる、子どものためになることは何か」ということです。
 
みなさん大人ですので「これをこういうふうにしたら、どうなるか」を推測できると思います。「こちらは放置動画を撮影しているんだ」といきなり言ったらどうなるか。サッカー協会に抗議した場合、考えられる結末は何か。
 
コーチが保護者と、はたまた保護者がコーチとのコミュニケーションに悩む事案は非常に多いです。ただ、どちらかが感情的になった場合、最終的に子どもが傷ついてしまうケースがほとんどです。
 
少年サッカーの民間クラブに子どもを預ける際、少し勘違いをされているのかもと思う方がいらっしゃいます。例えば、一回の練習で「うちの子は1回しかアドバイスされなかったのに、ほかの子は4回された」と話すお母さんがいました。
 
コーチングの質はアドバイスの回数で判断できません。また、都市部は特にですが、サッカークラブの役割は「安全にプレーできる環境を用意する」という捉え方になっていくのかなとも思います。
 
その意味で、「二軍の練習が放置される事が多くあり、子どもが今日の練習休めばよかった。って言うくらい」という一文が気になりました。
 
コーチに見てもらえないのは残念至極です。が、プレーを見てもらって一軍に上がることが最大の目的になってしまうと、サッカーを心から楽しめない日が来るのではないか。
 
老婆心ながら、そんなことが心配になりました。
 
 
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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。

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文:島沢優子

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