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お父さんコーチでもすぐに実践できるトレーニング

低学年でも今すぐ取り組める実践的な4つのターンの練習法!正確な技術の習得と相手との駆け引きを磨く!

公開:2023年9月21日

サッカーの指導を学ぶことができる動画配信サービス「COACH UNITED ACADEMY」では、指導経験の浅いコーチに向けて、U-8~U-10年代を指導する際の参考になる動画を配信中だ。

前回より、トロンコフットボールアカデミーの代表を務める、元Fリーガー・佐々木洋文コーチによる、ターン技術習得のトレーニングを公開している。

ジュニア年代では、相手を背負った状態でボールを受ける際、相手がいるのにターンをしてボールを失ったり、相手が触れる場所にボールを置いて取られてしまう、進む方向が相手に分かりやすいため、プレッシャーをかけられてしまうといった現象が起きる。

今回の動画では、「正確なスペースへのコントロール」「1対1で磨く、ターンの実践スキル」をテーマに、試合で有効な、相手との駆け引きを踏まえたボールの受け方、ターンの仕方の基礎から応用へと発展していく。(文・鈴木智之)

この内容を動画で詳しく見る

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ファーストタッチで相手と入れ替わる実践的なターントレーニング

まずは「正確なスペースへのコントロール」をテーマに「ターンドリル」を実施。マーカーの外でボールを受けて、角度をつけて内側にターンをして、ドリブルで入っていくプレーを行う。

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佐々木コーチは「サイドハーフの選手が、サイドバックからパスをもらったときに、守備が寄せに来ているから、ターンをして内側に入っていくイメージ」と説明。

ここでは「インサイドターン」を使い、サイドから内側へとドリブルで進入していく。

佐々木コーチは「足のインサイドの、出っ張っているところにボールを当てるとコントロールしやすいよ」とアドバイス。低学年の場合は、このように「足のどこにボールを当てる」など、具体的に教えると理解しやすいだろう。

「パスの出し手は、マーカーの外側に、正確にパスを差し込もう。DFが立っていることをイメージしよう。守備が後ろから来ているから、内側に入っていくんだよ」試合中のシチュエーションを伝えていくこともポイントだ。

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また、コーチがターンをする目印の位置に立つことで、子どもたちがプレーしやすくなる。その結果、「相手(コーチ)から遠い方の足にボールを出し、ボールを隠しながらコントロールしてターンをする」という動作を導きやすくなっていた。

次はアウトサイドでターンをして、内側に入っていくプレーにトライ。技術的なポイントとしては「足を斜めに倒して、小指の付け根の出っ張っているところでボールをコントロールする」とデモンストレーションしていく。

次は足の裏でコントロールしてターン。足裏コントロールには内側と外側の2パターンがあり、「内側にターンするときは、ボールを下から上になぞるように転がす」「外側にターンするときは、足の裏でスッと引く感じ」と実演。佐々木コーチは元Fリーガーだけあり、デモンストレーションが非常に上手い。わかりやすい実演は、この上ない教科書である。

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最後は軸足を通してターン。ここでは「軸足を前に出して、少し我慢して、後ろ足のインサイドでボールをコントロールしよう。シューズのマークがあるところより、少しかかとよりにボールを当てよう」とアドバイス。

シューズのどこにボールを当てるとやりやすいかを説明しているので、子どもたちもスムーズに理解しているようだった。

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相手との駆け引き、ボールの受け方も磨ける1対1のターン

最後の動画は「1対1で磨くターンの実践スキル」をテーマに、相手を背負った状態で、駆け引きをしてマークを外し、ボールを受けて1対1に持ち込む形をトレーニングしていく。

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設定としては、攻撃側の背後に守備側がいる状態で1対1がスタート。攻撃側は後方にある2つのゲートのどちらかをドリブルで通過する。守備側がボールを奪ったら、ライン通過かコーチにパスを出す。

ここではターンの技術の他に「相手との駆け引き」にフォーカス。たとえば、攻撃側が守備側の背後でボールを受けようとすると、相手はついてくる。その瞬間、手前のスペースが空くので、そこに降りてきてボールを受けるといった動き方をレクチャーしていた。

ほかにも、軸足を通してターンをした選手を褒め、「コートの左側でボールを受けて、行きたいスペースを空けた。ボールをコントロールすると見せかけて後ろ側を通し、相手をかわした瞬間にスピードを上げた」と、プレー成功のメカニズムをわかりやすく提示していった。

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トレーニング終了後、佐々木コーチは次のように総括した。

「試合中、ゴールに背中を向けてボールを受ける状況は多々あります。ボールを奪われずに前を向くことができると有利になり、ターンで相手を剥がすことができれば、大きなチャンスを生み出すことができます」

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さらに、こう続ける。

「ドリルトレーニングでは、試合中に起こるシチュエーションをイメージさせることで、正確な技術の習得、試合での発揮につながると考えています。多くの成功体験を重ねることで、自信を持って技術を発揮できるようになります」

今回の動画には、試合ですぐに活用できるターンの技術、相手との駆け引きが収録されている。ぜひ日々のトレーニングに取り入れ、多様な動きと駆け引きの習得にチャレンジしていただければと思う。

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【講師】佐々木洋文/
1982年7月19日、北海道旭川市生まれ。
北海道旭川工業高等学校を卒業後、フットサルを本格的に始め、DC旭川フットサルクラブでは全国優勝を2度経験。2009(27試合9ゴール)・2010(25試合4ゴール)シーズンはエスポラーダ北海道の選手として、Fリーグ53試合に出場。2010年に引退後はエスポラーダ北海道スクールのコーチとして指導者に転身し、2016年には、生まれ育った旭川のフットボールの発展に貢献すべく「トロンコフットボールアカデミー」を設立。
2023現在では旭川地区トレセンのコーチも務める。
JFA公認フットサルB級、JFA公認サッカーB級ライセンス保有

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鈴木智之

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