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中村憲剛さんが子どもたちに真剣なアドバイス。「本気で目指して、やり続けた選手だけがプロになれる」

公開:2023年1月20日

4年に一度のサッカーの祭典に湧いた2022年。日本代表の躍進も記憶に新しい12月末、花王アタックZERO×U-12のオンラインイベントが行われました。

花王アタックZEROは全日本U-12サッカー選手権大会の協賛を通じて子供たちの頑張りを支援し続けており、今回はU-12世代の子どもたちの悩みや夢に対して、元サッカー日本代表の中村憲剛さんがアドバイスをするイベントで、多数の応募から選ばれた子どもたち8人と、同世代の視聴者100名が参加しました。

オンラインで行われたイベントの様子を、夢に向かってがんばるみなさんにお届けします。ぜひ中村憲剛さんのアドバイスを参考に、練習や試合に励んでみてください!(記事提供:花王株式会社)

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■狙ったところに蹴る練習をたくさんした

イベントは、中村憲剛さんが子ども時代、どんな努力をしていたかという話からスタートしました。

「小学生の頃は背が低くて体が細く、相手に当たるとすぐにふっとばされていました。なので、ボールをしっかりコントロールして、狙ったところに蹴る練習をたくさんしていました」

家の近くに壁があり、練習がない日は壁に向かってボールを蹴っていたという中村さん。友達と予定が合うときは、公園や校庭で4対4や対人の練習をしていたそうです。

プロサッカー選手になってからは、「監督やコーチが、何を求めてこの練習をしているかを、理解しながらやろうとしていました」と話します。

「監督やコーチに言われたことを、ただやるだけではなくて、どこにこだわればいいか、どうすれば成長できるかを考えてトレーニングに臨んでいました」

中村さんの練習への心構えをうかがったところで、いよいよ子どもたちとの1対1のトークがスタートします。

■ある選手の決定力を上げたアドバイス

一人目の疋田拓くんは、小学5年生のミッドフィルダー。シュートがもっと上手くなりたいという課題を持っていると言います。

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拓くんは「シュートを打つときに力んでしまい、シュートが弱くなってしまいます。どうすれば、強いシュートが打てますか?」と質問。それに対して中村さんは「拓くんは、シュートを打つとき、どんなことを考えている?」と問いかけます。

拓くんが「絶対に決めるという気持ちで蹴っています」と答えると、中村さんは「その気持ちはすごく大切なことだね」と前置きをした上で、こう続けます。

「でも、その気持ちでシュートを打つと、体に力が入り、シュートを打ちそこねてしまうことがあるんだ。実は、デビューしたばかりの頃のある選手も、同じ悩みを持っていたんだよ。その選手に『ドリブルで相手を抜いてシュートまで行けるのに、なんでふかす(注・枠を外す)の?』と聞いたら『絶対に決めなくちゃいけないと思って、ふかしてしまいました』と言っていたことがあってね」

そこで中村さんは「ドリブルで相手を抜いて、GKとの1対1に持ち込めるのだから、GKがいないところにグラウンダーで蹴ってみたら?」とアドバイスをしたそうです。

「そうしたら、次の試合でその形からゴールを決めていました。シュートのときに『絶対に決めてやる!』と思うと、身体が縮こまってしまうので、気負わずに空いているコースに蹴ることを意識してみよう。ぜひ、明日からチャレンジしてみてください」

■GKは味方に前向きな声をかけよう

続いて、GKとしてプレーする星野陽太くんの「試合中、GKからどういう声かけを聞くと助かりますか?」という質問に対して、中村さんは「前向きな声かけが良かった」と言います。

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「苦しいときこそ、GKが『大丈夫』『いこうぜ』と前向きな声をかけてくれるといいよね。もし自分がミスしたとき、味方に『ちゃんとキャッチしろよ』と言われたらどう思う?」

陽太くんは「プレーしづらい、また怒られたらどうしようと思ってしまう」と、素直に話します。それを聞いた中村さんは「そうだよね、GKは後ろからチームを支える大事なポジションなので、良い声掛けをしよう」と優しく語りかけていました。

8人の参加者との質疑応答は2時間にもおよび、とても充実した時間になりました。イベントの終盤に、中村さんは次のようにメッセージをくれました。

「みんなには『プロサッカー選手になりたい』という夢があると思います。プロも小学生もやれることの差はあるけど、大切なことは同じです。大事なのは、どれだけ本気でサッカー選手になりたいと思って、日々を過ごすことができるかどうかです。その気持ちを持って、やり続けた選手がプロになることができます。それだけは忘れないでください」

■感謝の気持ちを持てる選手になろう

最後に中村さんは「みんながサッカーができているのは、保護者の方のサポートがあるからだよ」と、笑顔で語りかけます。

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「サッカーができることに対して、お父さん、お母さんにありがとうと言ってみよう。サッカーをして汚れたユニフォームを、次の日にピカピカにしてくれるのもお父さん、お母さんだよね。ぜひ、感謝の気持ちを持てる選手になってください」

今回のイベントを主催した花王アタックZEROについても触れ、「サッカーの後に、自分で洗濯してみるのもいいと思う」と子どもたちに呼びかけます。

「サッカーが終わったあとに、洗濯機の中にユニフォームを入れて、アタックZEROをワンプッシュして、洗濯機のボタンを押せば、自分で洗濯したことになるよね。お父さん、お母さんがやっていることを、自分でやってみてほしい。みんなならできるよね?」

子どもたちはその投げかけにうなずくと、中村さんはうれしそうに笑顔を見せます。最後は画面越しにみんなで拍手をし、手を振って終了となりました。

今回集まった子どもたちは、中村さんから送られた、たくさんのアドバイスを活かし、これからもサッカーを頑張ることでしょう。みなさんの将来が楽しみです!


■参加者の感想

疋田拓くん
「自分に足らないものや、プラスになる話が聞けてよかったです。アドバイスを活かして、シュートを打つときに力まないようにしたいと思いました」

東海蓮音くん
「ドリブルやパスなど、一つひとつのプレーにこだわることの大切さを学びました。パスの質や精度を高めるために、けんごさんに教わったことを活かしていきたいです」

■視聴者の感想

綾部鈴子ちゃんの保護者様

「こども達の質問についてそれぞれの子のプレースタイルを聞いてだったらこういう練習をしたらいいんじゃないと細かいところまでアドバイスをしていてすごいと思いました。他の子の質問したことを聞いている私たちにも分かりやすく説明してくれてとても分かりやすかったです。」


■当日のダイジェスト動画を以下でご覧頂けます

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