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考える力

2018年8月 1日

雄弁でなくてもリーダーシップは発揮できる! 岡崎慎司が滝川第二高校時代に見せた静かなキャプテンシー

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毎年たくさんのお子さんが参加する「サカイクキャンプ」では、サッカーの技術だけでなく人間性を高めるべく2017年の春キャンプから、ライフスキル研究者である慶應義塾大学の東海林祐子先生にアドバイザーを務めてもらい、「ライフスキル」プログラムを導入しました。

ライフスキルとは、人生の中で困難にぶつかっても自分で考えて乗り越えていける力のことであり、サカイクでは「考える力」「リーダーシップ」「感謝の心」「チャレンジ」「コミュニケーション」をサッカーを通して身につけられるライフスキルとしています。

優れたトップアスリートはスポーツの技能だけでなく、高い人間性も兼ね備えています。現在Jリーグや海外で活躍している選手たちも、学生時代からリーダーシップや感謝の心を身につけていたのでしょうか?

このコラムでは、『あの選手は高校時代にこんなスキル・人間力があったから成功した』と感じるエピソードをもとに、サッカーの技術だけでなく、人間的なスキルを磨くことの大切さに迫ります。(サカイク編集部)

今回伺ったのは高校サッカーの強豪校、滝川第二高校岡崎慎司選手や金崎夢生選手など多くのJリーガーを生み出してきた「滝二」の監督お話を聞きました。

日本代表の選手としては史上5人目の国際Aマッチ100試合出場を果たし、ワールドカップでも出場した試合ではベテランならではのプレーを見せたFW岡崎慎司選手(プレミアリーグ、レスター・シティ所属)は、どんな高校時代を過ごし、どのようにライフスキルを育んでいったのでしょうか。高校時代にコーチとして指導に当たった松岡徹監督に、岡崎選手の知られざるエピソードや魅力を話してもらいました。
(取材・文、写真:森田将義、 選手写真:新井賢一)

後編:多くのJリーガーを輩出する滝川第二の松岡監督流、選手たちを伸ばす距離の取り方>>

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(C)新井賢一

■口にした目標は必ず達成する努力の選手

自身も滝川第二高校のOBで、岡崎選手の現役時代には寮監督を務めていた松岡監督との出会いは、岡崎選手が入学する前でした。2歳年上の兄・嵩弘さんが滝川第二高校のセレクションにGKとして参加。しかしアピールが実らず、不合格を伝えるため松岡監督が家に電話をすると、岡崎選手が出たのが、はじめての接触となりました。その後、嵩弘さんはFWとしてセレクションに合格。二年後には兄の背中を追って、岡崎選手も滝川第二高校の門を叩きました。

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練習風景(C)森田将義

松岡監督が、"とにかく一生懸命プレーする生徒だった"岡崎選手の印象に残るエピソードとして挙げるのが、一年生の夏に兵庫県トレセンメンバーとして参加した石川県への遠征です。試合前に松岡監督が「今日は何点獲るの?」と尋ねると、岡崎選手は「6点獲ります」と返答。言葉通り、6点を奪ってみせました。

今と変わらない得点への嗅覚と共に、松岡監督が称えるのは学ぶ姿勢で、「吸収力と言うか、どん欲に学ぼうとする姿勢が強かった。"俺は将来こうなるんだ"と目標を設定して、それを実現するために何をすべきか考えていたと思う」

松岡監督がもう一つ印象的な出来事として挙げるのが、岡崎選手が高校3年生だった頃のエピソードです。監督の結婚式に各席の様子を撮影するカメラマンとして出席した岡崎選手は、出席者から「卒業した後は、どうするの?」と聞かれ、「プロに行きます」ときっぱりと言い切ったそうです。

1年生の母の日に、感謝の手紙を渡す部の企画をした際には、「世界一のストライカーになります」と書き、実際清水エスパルスでプレーしていた2009年には国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)による、この年の世界得点ランキング1位(※)にもなりました。

※認定ゴール数は、当時チェルシーに所属していたディディエ・ドログバ選手と同数ですが、ゴール数が並んだ場合はA代表のゴールが多い情が上位となる規定により、認定ゴールをすべて代表選で決めた岡崎選手がトップになった。

設定した目標を達成するために、今何をすべきなのかを考える力と、サッカー以外でも前向きに柔軟な考え方ができるのが岡崎選手の長所と言えるでしょう。

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滝川第二高校のOBでもある松岡徹監督(C)森田将義


また、「負けず嫌いで、勝気がある生徒。自分のことをよく理解している生徒」(松岡監督)だった同じく滝川第二高校OBの金崎夢生選手(鹿島アントラーズ)との共通点も松岡監督は指摘します。

チームに欠かせないムードメーカー的な選手だった二人は、チーメイトやスタッフからのリクエストに応え、事あるごとに一発芸をやっていたそうです。一見するとサッカーに関係ないようも思えますが、物怖じしない性格があったからこそ、代表戦のように多くの注目を集める舞台でも活躍できるのかもしれません。

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文:森田将義、写真:新井賢一

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