1. サカイク
  2. コラム
  3. 考える力
  4. 相手の特徴を見てサッカーをする経験を積むと課題修正力が身につく! リーグ戦のメリット

考える力

相手の特徴を見てサッカーをする経験を積むと課題修正力が身につく! リーグ戦のメリット

2017年9月 1日

キーワード:サッカー大会プレイヤーズファーストリーグ戦幸野健一育成

アーセナルサッカースクール市川の代表を務め、サッカーコンサルタントとして活動する幸野健一さん。サカイクではこれまで、幸野さんが考える育成年代のあり方について、提言を紹介してきました。
 
2年前に掲載し、反響を呼んだ『育成年代のリーグ戦化』の記事(トーナメントは必要ない!? リーグ戦が子どもを成長させる理由)に注目すると、ここ数年でジュニア年代のリーグ戦化が進み始めています。今回はその背景を伺いました。(取材・文:鈴木智之)
 
arsenalsoccerschool-ichikawa1_01.JPG
(写真は少年サッカーのイメージです)
 

■ジュニア年代でのリーグ戦が重要なワケ

日々、指導現場に立つ一方で、U-11年代のプレミアリーグ(全13都県で開催)の責任者を務める幸野さんは「育成年代のリーグ戦化は進んでいますが、形式的にリーグという形を取り入れているだけで、本当にリーグ戦の重要性について理解している人が少ないのが現状です」と語ります。
 
そこでもう一度、「なぜ育成年代にリーグ戦が必要なのか」を振り返ってみましょう。その理由を、幸野さんは次のように挙げます。
 
・毎週末、レベルの合った相手と真剣勝負ができる
・1シーズンのうち、ホームとアウェイで同じ相手と2回対戦ができる
・年間を通したリーグ戦を行うことで、年間スケジュールを決めやすくなる
 
ここまで読んだ人の中には、「あれ、どこかで聞いたことがあるぞ」と思う人もいるかもしれません。それもそのはず、ここに挙げた3つの理由は、Jリーグなど大人のサッカーでは、当たり前のように行われていることです。
 
JリーグはJ1をトップに、実力に合ったチーム同士が同じカテゴリーに存在し、年に2回ホームとアウェイで対戦します。試合は3月から11、12月まであり、1月、2月はオフです。
 
「これは日本だけの特別なルールではなく、開催時期こそ違うものの、ヨーロッパを始め、多くの国で取り入れられているレギュレーションです」
 
「ほとんどの欧州の強豪国はプロリーグと同じ時期に同じような形式で、育成年代のリーグ戦が行われています。これが何を意味するのか。サッカーの100年を越える歴史のある国の人々が、試行錯誤を重ねた結果、この方式がもっとも育成に効果があると考えているわけですよね」
 
「でも、日本の育成年代は違います。トーナメントや単発の試合が大半を占めています。Jリーグなど大人の大会ではできて、育成年代(18歳以下)でなぜそれができないのか。率直に疑問に思います」
 

相手を分析、見つかった課題を修正する機会が選手を成長させる

幸野さんは「現状の育成年代は、トーナメント方式の『負ければ終わり』の大会か、招待大会などの1~3日程度の短期決戦が多く、腰を据えてトレーニングや強化のサイクルを回すことのできる大会が少ない」と言います。
 
arsenalsoccerschool-ichikawa1_02.JPG
 
「年間を通したリーグ戦をすると、ホームとアウェイで同じ相手と2回対戦します。そこで選手も指導者も、1度目の対戦を踏まえて『あのときはあの選手のこのプレーで失点してしまったので、次はやられないようにしよう』と、試合に向けたトレーニングで修正しますよね。でも、現状のトーナメントや短期決戦の試合だと、同じ相手と2度と試合をしないことも多いので、対策の立てようも準備のしようもありません」
 
「私が代表を務めるアーセナルSS市川では試合の映像を撮影し、分析を担当するコーチもいますが、何度となく『もう、この相手と試合をすることはないので、分析してもあまり意味が無いのでは』という話になります」
 
次ページ:「自分たちのサッカー」だけでいいのか

サッカー少年の子育てに役立つ最新記事が届く!サカイクメルマガに登録しよう!

※メールアドレスを入力して「登録」ボタンをクリックしてください。

メールアドレス

1  2
文:鈴木智之

関連する連載記事

関連記事一覧へ

関連記事

関連記事一覧へ

考える力コンテンツ一覧へ(264件)

コメント

  1. サカイク
  2. コラム
  3. 考える力
  4. 相手の特徴を見てサッカーをする経験を積むと課題修正力が身につく! リーグ戦のメリット

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. 同じ小3なのに、身体の成熟年齢5歳と11歳の子がいる? 「うちの子小さくて」の前に知っておきたい生物学年齢とは
    2017年11月13日
  2. ついていけないからサッカークラブをやめたい息子の気持ちを尊重すべきか悩む問題
    2017年11月15日
  3. 「日本の多くの選手は守備の仕方を知らない」世界中で指導してきたコーチが気づいたこと。
    2017年11月16日
  4. 中学生年代も『補欠ゼロ』を推奨 不断の努力で地域唯一のクラブチームとして認められた藤岡キッカーズが描く展望
    2017年11月14日
  5. トレセンが全てじゃない! サッカー選手として成長するために、いま大事にしてほしいこと
    2017年11月 7日
  6. 同じ小3なのに、身体の成熟年齢5歳と11歳の子がいる? 「うちの子小さくて」の前に知っておきたい生物学年齢とは
     
  7. 足が遅いのには理由がある。しかし、その理由を1つ1つ潰せば足は速くなる
    2016年6月10日
  8. しつこいマークがはずせないときは、どうすればいいの?【いまさら聞けないマークをはずす動き4】
    2015年11月26日
  9. 正確に止めて蹴るプレーが速さにつながる!その秘訣は「軸足」と「姿勢」にあり
    2016年12月 1日
  10. 「バルサはすごい」で終わらせないために。求められる『認知力』と『インテンシティ』
    2017年11月13日

一覧へ