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考える力

サッカーの攻撃、守備で重要なのは、常にゴールの位置を考えること

2017年3月28日

キーワード:ポジショニング守備攻守の切り替え考える力

東京都足立区を中心に活動するK.Z.ヴェルメリオは、スペインのバルセロナを拠点に世界中で活動する指導者集団「サッカーサービス」の講習会をチームで受けるなど、認知(周りを観る力)・判断のレベルアップにも励んでいます。
 
そこで今回は、かつてJリーガーとして清水エスパルスなどでプレーした経験を持つ、田中謙次監督と選手達に「認知」「判断」の重要性と、サッカーサービスのメソッドを取り入れた効果について話を聞きました。(取材・文:鈴木智之)
 
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<<元Jリーガー監督が語る「どこでも通用するのは"ボールを奪える選手"と"ボールを失わない選手"」
 

■ゴールとの関連性で周りの状況を観る

近年、ジュニア年代において、認知や判断にフォーカスし、指導する方法が広く知られてきています。ヴェルメリオの田中監督は「攻撃、守備ともに認知、判断において重要なのは、ゴールの位置を考えること」と言います。
 
「サッカーはゴールを決めることと、守ることが目的のスポーツです。ボール回しのゲームではないので、トレーニングでは常にゴールを意識して、相手、味方、周りの状況などを、ゴールとの関連性で観ていこうと言っています。守備ではゴールを守りながら、ボールがどこにあって、自分がマークするべき相手はどこにいるのか。自分とマーカーとの距離は適切なのかを考え、ボールとゴールの位置を認識しながら、マーカーのところに入ってくるボールに対してインターセプトを狙います」
 
守備の優先順位を考え、その中で判断してプレーする。それはU12年代であっても、十分に理解できる部分だと言えるでしょう。
 
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■守備における「認知」と「判断」

ヴェルメリオにはチームでプレーする傍ら、スクールでサッカーサービスの指導も受けている選手がいます。彼らは、守備の認知・判断についてどう考えているのでしょうか?
 
丸山将吾くんはサッカーサービスのスクールに通って、1年が経ちます。自分のプレーが変わったなと思う部分について尋ねると「認知や判断」と教えてくれました。
 
「サッカーサービスのスクールで学んでいるのは、身体の向きを作ることや、首を振って状況を見ることです。守備の場面では、ボールが自分の前にあるときに、背後のスペースを見ることやカバーリングの仕方を学んでいます。2対2の状況では、チームメイトがかわされた時にカバーできるポジションにつくことを意識しています」
 
丸山くんのプレーの上達について、田中監督は「ポジショニングが良くなってきたと思います。守備で戻るべきときに、必要な場所に最短距離で戻ってくることができるようになりました」と成長を感じています。
 
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首を振って状況を見ることやカバーリングを学んでいると語ってくれた丸山君

 

■ボールだけでなく、いつ、何を観るか?

チームメイトの清水虎之介くんも、丸山くんとともにサッカーサービスのスクールに通っていて、「スクールでは守備の仕方やパス、サポートなど、基本的なことを学んでいます」と教えてくれました。
 
守備で身についたことは? と尋ねると「ゴールの近くにいる、危険な選手をマークすること。相手の背後からマークをして、その選手とピッチの状況全部が見えるようなポジショニングと身体の向き、何をどの順番で見るといったことを学んでいます。いままではボールばかり見ていたけど、サッカーサービスのスクールに行くことで、周りを見られるようになりました」と答えてくれました。
 
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清水君は何をどの順番で見るかを学び、ボールだけでなく周りも見られるようになったと教えてくれました
 
田中監督は「(丸山)将吾も(清水)虎之介も、プレーの認知・判断が良くなり、守備もしっかりできるようになってきました。それはチームにもとても良い影響を与えています」と成長に目を細めます。
 
「首を振ることが大事なのではなく、常にゴールを意識し、どのような身体の向きで、いつ、何を見るかが重要です。それは攻撃だけでなく守備においてもです。そのあたりの意識付けはサッカーサービスの指導とチームの指導で良い相乗効果が出ていると思います」
 
今回、取材したヴェルメリオの選手達は田中監督や、サッカーサービスの指導のもと、サッカーの原理原則を学び、「自ら考えて、適切な判断ができる」選手になるための階段を着実に登っているようです。
 
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文:鈴木智之

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