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考える力

あなたの子どもは、サッカーがうまくなるために不可欠な"子どもらしさ"を失っていませんか?

公開:2016年7月14日 更新:2021年1月27日

キーワード:FCバルセロナ子育て村松尚登水戸ホーリーホック

■スペインでは、親の意見が違うとおもったら子どもでも反論できる土壌がある

逆に、親がしっかり見てあげることで、あとで褒められながら自信をつけて成長していく子どももなかにはいるでしょう。ただ、それが加速してしまったときに、子どもがいいプレーをした瞬間にピッチサイドの親を探している、という誤った方向に進んでしまう懸念は少なからずあると思います。
 
ちなみに、スペインの親は重度の過干渉です。ピッチサイドで、ああでもない、こうでもない、と常に何かをピッチに向かって言っているケースがざらにあります。ただし、スペインの子どもは干渉されても我が強いので「ほっといてくれ!」とやり返すことができます。
 
こんなケースがありました。ある試合をスタンドで見ていたお父さんが、ピッチサイドに近いサイドでプレーするわが子に「もっと攻撃に参加しろ!」などと、かなり大きな声で繰り返し伝えていました。スタンドのその他の観戦者にも聞こえる声で指示を出しているのです。
 
しかし、その子どもは一向に攻撃参加はしませんでした。そして、親の指示が何回も続いていたときに、その子がたまらずといった様子で「パパ! 監督が上がるなと言っているんだよ!」と言い返したのです。その言い返す言葉も、スタンド中に聞こえるような大きな声で言い返したので、周りの人たちは笑っていました。だから、お父さんは気まずくなって、しょんぼりしてしまいました(笑)。
 

■子どもが子どもらしくサッカーに没頭できる環境づくりを

日本の過干渉な親御さんたちとはちょっと趣が異なるのかなと思います。日本の子どもと親の関係ではこのようなケースはほとんどないのではないでしょうか。
 
日本には日本らしい親子の関係があるはずです。まず大事にすべきことは、子どもが子どもらしいかどうか、という基準で改めて子どもと大人の関係を見つめ直してみることだと思います。
 
サッカーはスポーツであり、遊びであり、それを子どもがどういうものとして捉えていて、いかに満喫しようとしているのか。
 
チームメイトと一緒になってどっぷりサッカーに没頭しているのか、それとも、ピッチの外にいる大人を気にしながらプレーしているのか。それらの違いで、サッカーに関わる子どもには大きな充実感の差が生まれるでしょう。サッカーを通じて歩んでいく人生にも身につくものがまるで変わってくるような気がするのです。
 
目の前の子どもがいったいどんな様子でサッカーをやっているのか。そのときの親や指導者のあり方はどうあるべきなのか。
 
今一度、見つめ直してみませんか?
 
 
村松尚登
1973年生。千葉県立八千代高校卒。筑波大学体育専門学群卒。指導者の勉強のため1996年にバルセロナに渡る。2004年にスペインサッカー協会の上級コーチングライセンス(NIVEL 3)を取得。2005-06シーズンにはスペインサッカー協会主催の「テクニカルディレクター養成コース」を受講。この12年の間にバルセロナ近郊の8クラブで指導に携わり、2006-07シーズンよりFCバルセロナのスクールにて12歳以下の子供達の指導に従事。2009年9月から2013年2月までFCバルセロナのスクール福岡校(※正式名称はFCBEscola Fukuoka)の指導に従事。2013年3月、水戸ホーリーホックの下部組織のコーチに就任。著書に『スペイン代表「美しく勝つ」サッカーのすべて』(河出書房新社)、『スペイン人はなぜ小さいのにサッカーが強いのか』(ソフトバンク新書)など。
 

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取材・文 杜乃伍真

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