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考える力

2016年1月 8日

過保護は男をダメにする!選手権4強の國學院久我山も実践する"自立"の育て方

 

■現地集合、現地解散もサッカーのトレーニング

そういうことのすべてがトレーニングです。合宿に行く際の荷物について、『パンツ何枚、ストッキング何枚』と細かく指導するクラブがあって、それを『いいクラブ』と錯覚する親がいます。私から言わせれば、それが子どもをダメにするのです。事細かに大人が子どもの自己判断を削いでいくようなことをしてはいけない。
 
ですから、プリントも多く出しません。『何で教えてくれないのですか?」という人もいるかもしれないですが、コーチは現場で言います。『現場コーチの話を1回できちんと聞きなさい』と。それで遅刻したらコーチに怒られるなり、走らされるなり、試合に出してもらえない。そうすると次は思うんです。『絶対に遅刻はやめよう』と。それでいいんです。それを全部大人が事前処理をしてしまうからダメな男になってしまう、と私は思っています」
 
現地集合、現地解散のルールは学校側が部活動における宿泊日数に厳しい制限を設けている國學院久我山でも浸透していて、日帰り移動できる関東圏や静岡県御殿場市あたりであれば例え数日開催となるフェスティバルであってもチームとして団体バスや宿泊先を手配することなく現地集合、現地集合で参加しています。
 

■育成年代で自立を育むことの重要性

2015年シーズンからはJ3のFC琉球でゼネラルマネジャー(GM)としても働く李総監督ですが、「高校時代までに最も身に付けてもらいたいものは自立」と述べます。プロクラブのGMとして面談や契約交渉の場でJリーガーと対面する李総監督は、「自分の契約書をしっかり読み込めていない選手が多くいて驚いた」と話します。「J1、J2の選手たちはまた違うのでしょうが、プロとしてお金を稼ぐことの意味、社会的責任がわかっていない選手があまりに多い印象を持ちました。結局のところ彼らは、育成年代で『サッカーが上手い』というだけで評価されてきたわけで、改めて育成年代で自立を育むことの重要性を痛感しました」
 
選手権で快進撃を続ける國學院久我山のサッカーの背後には、ピッチ内外で状況判断を重視し、人間としての“自立”を育む李総監督、清水監督の確固たる指導哲学と過保護にしない指導があったのです。
 

 
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取材・文 小澤一郎 写真 Getty images

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