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考える力

2015年11月27日

スカウトしたくなる子どもの父親は、後ろから見守るスタンスを崩さない

キーワード:アーセナルサッカースクール市川岡崎慎司清水エスパルス父親自立興津大三

サッカー少年少女のお父さんにとって"父親がすべきサポート"とはどのようなものでしょうか? 今回、お話をうかがったのはアーセナルサッカースクール市川ゼネラル・マネジャーの興津大三さんです。興津さんは現役時代、清水エスパルスなどでプレーしたストライカーでした。引退後はエスパルスのスカウトとして10年間、たくさんの選手を獲得してきた彼が語る、スカウトしたくなる選手の父親に共通する子どもへの接し方とは? (取材・文 鈴木智之)

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■子どもの進む道を後方からサポートしよう

興津さんが見出し、獲得した選手は岡崎慎司選手(レスター/イングランド)を始め、岩下敬輔選手(ガンバ大阪)、藤本淳吾選手(横浜F・マリノス)、大前元紀選手(清水)といった、後に日本代表で活躍する選手ばかりです。プロ入りへの道を作る、スカウトという立場でプロ選手の親と接してきた興津さんに、「プロになるために父親がすべきサポート」について話を聞きました。
 
興津さんによると、プロになる選手のお父さんには共通するものがあるそうです。それは、子どもに対するスタンスです。子どもに対して「ああしろ」「こうしろ」と指図するのではなく、一歩離れたところから見守り、子どもの進むべき道を後方からサポートする。とくに印象に残っているのが、岩下敬輔選手のお父さんだそうです。興津さんは当時を次のように振り返ります。
 
「岩下選手が鹿児島実業高校の3年生だった頃のことです。彼を獲得するにあたって、お父さんに会いに行ったのですが、そのときに“この選手は全国大会で優勝する。天下をとるかもしれない”と感じました。岩下選手のお父さんと話をすると『私は鹿児島実業の松澤監督にすべてをお任せしています。息子の進路について、一切口を出すつもりはありません』とおっしゃっていました。一度任せると決めたら、何があっても口を出さない。その姿勢に感銘を受けたのを覚えています」
 

■子どもにライトを持たせて先頭を歩かせる

岩下選手のお父さんは、息子をほったらかしにしていたのではありません。適度な距離感を保ちながらも、何か問題が起きれば息子と向き合い、2人きりで膝と膝を突き合わせて話をしたそうです。興津さんは「その選手がプロになれるか、プロになって成功するかは、父親の子どもに対するスタンスが大きく影響する」と言います。
 
「これはひとつの例ですが、夜道を親と子どもが歩くとしますよね。そのときに、父親が先頭に立ってライトを照らして歩き、その後ろを子どもがついてくる家庭の子は、プロになるのはむずかしいでしょう」
 
ちなみに、岩下選手のお父さんはその反対のスタンスで“子どもにライトを持たせて先頭を歩かせる”ような接し方をしていたそうです。子どもに先頭を歩かせながらも、行かせっきりにするのではなく、後ろからついていく――。子どもより前には出ず、後ろから背中を押し、見守るスタンスです。このようにして子どもの自主性をうながし、自立させていく。興津さんがプロの世界へスカウトした選手の多くの父親が、後ろから見守るスタンスをとっていたそうです。
 
次ページ:子どもに干渉しすぎないように努める父親の落とし穴
 

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取材・文 鈴木智之

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