考える力

2011年5月11日

シャビを育てた元バルセロナカンテラコーチの教えに迫る!<3> U12クリニックに見る『認知・判断・実行』について①

FCバルセロナ(スペイン)の下部組織監督として、数多くの選手を育ててきたジョアン・ビラ。現在彼はFCバルセロナを離れ、バルサの下部組織監督とスクールディレクターを歴任したカルレス・ロマゴサ、カタルーニャサッカー協会のテクニカルスタッフで、クライフスポーツ大学の教授を務めるダヴィッド・エルナンデスとともに「サッカーサービス」という組織を作り、カタルーニャのみならず、ヨーロッパやアジア各国を回り、育成年代の選手を指導しています。そして2011年3月に日本でもU-12を対象にしたクリニックを開催。そこで行われた"座学"の内容を、お届けします。

■「サッカーにおけるいい選手とは、周りにいる仲間といっしょにプレーできる選手」

今回は日本の子どもたちに向けて、サッカーの基本的なことについて話をしたいと思います。私はサッカーを専門的に扱う仕事をしていますが、4-4-2や4-3-3など、システムについて話をしようとは思っていません。また、どうすれば1対1で相手を抜くことができるか、あるいは止めることができるかという話をするつもりもありません。それよりも、もっと大事なことについて、話をしたいと思います。それは「サッカーはチームスポーツなんだ」ということです。

それではここで質問です。相撲とサッカーは同じ種類のスポーツでしょうか? 私は、別のスポーツだと考えています。相撲は1対1で戦うスポーツです。プレーするのは自分と相手しかいません。たとえ土俵から足が出そうになっても、誰も助けてはくれませんよね。しかし、サッカーは違います。自分が困ったとき、周りには助けてくれる味方がたくさんいます

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