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こころ

2017年12月 7日

試合後の食卓が「反省会」になっていませんか?子どもが前向きになる食卓づくりのヒントとは?

1日3食。私たちは食事をします。親子で食事をしているとき、みなさんはどんな話をしていますか?今は家族とのコミュニケーションによって安心感や満足感を体験させることが子どもの発達につながるとして、楽しく会話をしながら食事をすることが推奨されています。

サッカーの試合の前後に食卓でどんな会話が望ましいのか。第41回全日本少年サッカー大会の協賛社である日清製粉グループとともに、しつもんメンタルトレーナーの藤代圭一さんにお話を伺ってきました。今週から3回に分けて色々なヒントを紹介していきます。(取材・文/前田陽子、記事提供/日清製粉グループ)

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■勝ち負けに関わらず、食卓では子どもをサポート

勝ち負けはスポーツの場合とても大きな要因です。勝ったときは嬉しいですし、負けたら悔しい。それは子どもも親も同じです。しかし、試合の勝ち負けについてだけを食事の話題にすることはやめましょう。なぜなら、勝ったときだけ話をするのでは勝ち負けにしか興味がないと感じてしまいますし、負けたときはついその原因を探ってしまうからです。

試合の話をするなら、まずは子どもが話したいと思っているのか、親が聞きたいのかが大きなポイントです。試合で負けたとき、試合直後にはなかなか話しかけませんよね。それは、子どもの表情を見てなんとなく今は話かけるべきではないと感じるからです。食卓でもそれを当てはめて、子どもの表情や目を見て、彼らが話したいのか話したくないのかを観察してください。子どもたちは、心を開いてくれる相手には自分たちから話をしてくれるので、沈黙をしていれば話出してくれるはず。沈黙を恐れないことも重要です。

負けた試合のときに「負けて悔しかったね」はNGワード。「負けて悔しかったね」は「負けちゃだめだよ」と同じ意味なので、負けたことには価値がないと思ってしまいます。勝ったときも同様に「勝てて良かったね」と勝ちだけに価値があるような声かけもやめましょう。さらに、試合の話をしてくれているときに、プレーのアドバイスは無用です。悲しいことに、基本的に子どもたちには親からのアドバイスを聞く気持ちはありません(笑)。プレーについてはコーチに任せて、メンタル的なケアをすることが応援になると思います。そして最も重要なのは話を聞くこと。ついついこちらが話をしてしまいますが、そこはグッと我慢してください。

■試合後の反省会をやめると、自分で考えはじめる

試合に負けたり、プレー中にミスをしたとき、すでに会場でコーチから、場合によっては帰宅途中その点について話をしていると思います。なので、食卓では反省会はやめましょう。反省会の本来の目的は、修正点を見つけてよりよくすることですが、僕が現場で見て感じる反省会は犯人探しです。誰がミスをしたのか、誰が悪かったのかを探してしまう傾向にあります。本来はやる気を引き出すことが目的なのに、逆効果になってしまいますので、反省会はやめて、振り返りをしましょう。

前向きな質問を活用して振り返りをすることで、やる気や自信を引き出すことができます。例えば「今日の試合でうまくいったことは何?」「自分に点数をつけるとしたら何点だと思う?」と聞けば、自然に試合を振り返ることができます。振り返りをすることで、考える力を磨くことができるのです。

また、勝ち負けなどの結果ではなく、「前の試合より良く走っていて誇らしかったよ」など成長のポイントを認めて声を掛けると良いと思います。「良く走っていたね」とできたことだけをほめるのではなく、その姿勢を認めること。ほめなくて良いので、認めることが重要です。

人は自分が認められていると感じないと、その相手に心を開くことはできません。子ども達は怒られると思ったら何も話してくれません。日常生活で怒られてばかりいたら食卓でも会話はなくなってしまいます。負けたことに向き合うことはとても大変なことです。サッカーと全く関係のない話をすることも効果的です。リフレッシュができて、自分と向き合えるようになることもあると思います。

食卓を楽しくするには、日ごろの会話に気を付けることも大切です。親御さんは、食卓をどんな時間にしたいのかをイメージしておいてください。それができていないと思いついたことだけを話して聞く時間になってしまいます。子どもにリラックスして欲しいのか、次の試合に向けて気持ちを切り替える場にするのか。どんな時間を過ごしたいのかを夫婦で共有することをおすすめします。

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■自分の体験から、客観的なデータを集めよう

学校の給食の時間では共同性やルールを身に付けることが要求されます。家庭では食事中に席を離れたり、立ったまま食べたり、ちょっとルールを逸脱しても良いかなと僕は思います。家庭での食事で、家族との安心感と満足感を体験できることが、子どもの発達につながると言われているからです。

みなさんはどんな食事の時間が子どもに安心感と満足感を与えると思いますか?答えは自分の経験と、子どもを観察することで見えてくると思います。自分が子どもだったときにミスを指摘されてイヤだったこと、学校の出来事を聞いてもらえて嬉しかったなど、何が良くて何が悪かったのかを客観的に整理してみてください。それがそのまま子どものためになるのかはわかりませんが、データを集めず整理をしないまま思いつきで話しても良いコミュニケーションはできません。

子どもたちは納得しないと動いてくれません。都合よく動かそうとするとそのことを感じ取りますし、それでは決して動こうとしません。コントロールしようとすればするほど離れていってしまうんです。子どもにとって良い食卓の環境は、それぞれの子どもによって異なります。自分の子どもを観察して、わからなければ、どうしたいのか、どうしてほしいのかを聞くことが近道だと思います。

ネガティブ思考は悪いことばかりではなかった!?準備の質を高めるために知っておきたい考え方のポイント>>


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取材・文/前田陽子、記事提供/日清製粉グループ

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