こころ

2017年3月 8日

サッカーでも重要な「人の話を聞く力」を育てるために、親が心がけることは!?

「子どもがコーチの話を聞かなくて困る」ということがあります。大人にくらべ集中力が続かない子ども達は注意力が散漫になってしまいがちですが、コーチの話を聞いてないと、練習のポイントが理解できず正しいトレーニングができませんよね。
 
サッカーでも学校生活でも大事な「人の話を聞く」力。子どもの「聞く力」(=傾聴力)を高めるためには、親の接し方が重要です。今回は「聞く力」を高めるコミュニケーションスキル「NURSE」を指導している国立がん研究センター東病院・副看護部長の關本翌子(せきもと あすこ)さんにお話を聞きました。(取材・文 木之下潤)
 

■親に傾聴力があると子どもに傾聴力が身につく!

 
医療現場で働く看護師には患者やその家族とうまく信頼関係を築くために、コミュニケーション技術が必要になります。時にがんといった病を患うケースもあり、病気の程度に関わらず様々な患者さんと向き合っていかなければなりません。そこで看護師の中には傾聴力を高めるために「NURSE」を学ぶ人がいるそうです。
 
「NURSE」のスキルを参考にして子どもたちに「聞く力」をつけさせるには親はどのように接したらよいのでしょうか。
 
關本さんは自らの経験談から、まず傾聴力の重要性について語ってくれました。
 
「私も二人の子どもがいる母親ですが、今振り返ればちゃんと子どもたちの話に耳を傾けられていたのかなと思います。まずは彼ら彼女らの考えていることをすべて受け止めないとコミュニケーションは始まりません。思っていることを吐き出さないと『なぜそう思っているのか』『なぜそうなったのか』と自分の身にふりかかったことを振り返る機会になりませんし、『どうせ僕(私)の話は聞いてくれない』と心を閉ざしてしまいます」
 
さらに今回の核心部分を取材後の雑談の中で、こんな言葉として残してくれました。
 
「最近気がついたのは『親に聞く力があれば、結果的に親が助かる』ということです。それは裏を返すと『子どもに聞く力がある』ということなんですよね。お互いの話をちゃんと聞く姿勢が育てば、そのおかげで心にゆとりを持てるようになった気がするんです」
 
この真意をこれから記していきます。まず、關本さんは「NURSE」というコミュニケーションスキルを、4年以上のキャリアを持つ看護師に教えているそうです。
 
N=Naming(名前をつける)
U=Understanding(理解する)
R=Respecting(承認する)
S=Suporting(支持する)
E=Exploring(探求する)
 
NURSEとはそれぞれの言葉の頭文字ですが、患者さんやその家族とうまく信頼関係を築く上で非常に大切だと説明してくれました。
 
「たとえば、お子さんが話す内容を何かの言葉で言い換えることができると思うんです。『今日発表の時、何か頭が真っ白になって覚えていないんだよね』と言われた場合、『そう、緊張してドキドキしちゃったんだね』と違う言葉で感情を置き換えてあげられます。すると『そうなんだ』と感情を言い当てられ、自分のことをあらためて振り返るきっかけになります。もちろんその逆もあって、『違うよ、こうだったんだよ』と言い当てられなかったとしても振り返るきっかけになります。これが“N=Naming”です」
 
次ページ:ポイントは褒め方、結果ではなく努力を褒める

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