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前園真聖が教える!サッカー少年の親は知っておきたいイライラ解消術

公開:2016年9月 7日 更新:2021年1月27日

キーワード:アンガ-マネジメントアングリーバード前園真聖怒り

10月1日公開の映画『アングリーバード』で声優を務める前園真聖さんは、怒りのコントロール術であるアンガーマネジメントを学び、公認の講師資格を持っています。そんな前園さんに、サッカー少年の両親が日ごろ抱えがちなイライラを解消するアドバイスを聞いてきました。前編となる今回は、サッカー経験豊富な親ほど感じやすいイライラを解消する方法をご紹介します。(取材・文 小林博子 写真 八木竜馬)
 
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■怒りの感情をコントロールするメソッド『アンガーマネジメント』とは

『アングリーバード』は全世界で約30億ダウンロードを記録する“世界でもっとも成功したゲームアプリ”とも称される大人気アプリ。2016年5月20日には3Dアニメーション映画が公開され、全米初登場1位に! 日本版は、俳優の坂上忍さんが主役であるレッドの声優を務めるほか、元プロサッカー選手の前園真聖氏も声優として2役を演じました。
 
 
劇中では、毎日怒ってばかりの主人公レッドが、怒りの感情をコントロールするメソッドであるアンガーマネジメントを学びます。アンガーマネジメントを身に着けることで、怒りの感情を勇気に変えて、大切なたまごを奪い返すためにバトルに挑むストーリーです。
 
アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで開発された、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。当初は、DVや差別、軽犯罪者に対する矯正プログラムとして確立されました。現在では、世界中の教育機関や企業でも導入されているほか、アスリートのメンタルトレーニングの一環としても採用されています。
 
なにかに対してイライラしたり、怒りを感じて相手に強く当たってしまうことは、人間ならば誰にでもあること。アンガーマネジメントを習得することで、自身の怒りやイライラの癖を理解でき、怒りの感情をコントロールすることが可能になります。
 
「イライラ」「怒り」と言葉ではひとくくりにされがちですが、じつはその原因には人それぞれの癖があり、その癖を知ることで自分がどういうことでイライラするのかが客観的にわかるようになります。
 
 

■イライラ解消につながる!前園真聖のアドバイス

前園さんが持つ講師資格『アンガーマネジメントファシリテーター』とは、日本アンガーマネジメント協会が実施する講座を受講し、アンガーマネジメントのスキルや知識を認められた人に付与される資格です。
 
3年前にアンガーマネジメントファシリテーターになってから、小さなことで怒ったり、些細な怒りによって損をすることがなくなったと効果を実感しているそう。そんな前園さんに、サッカー少年のお父さんやお母さんが感じるイライラについて3つのありがちなシーンに分けて伺いました。
 
前述したように、アンガーマネジメントでは、それぞれの人の怒りのクセの傾向からアプローチする手法をとるため、答えがひとつではありません。今回は、「こう考えたらイライラしなくなるかも」という考え方のヒントをサッカーに詳しい前園さんがアドバイスしてくださいました。
 
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■サッカー経験豊富なお父さんは、イライラしたら深呼吸を

大学の体育会などでサッカーをしてきたようなサッカー経験が豊富なお父さんほど子どものプレーをみていると、「なんでこんな簡単なプレーもできないんだ」と頭にきて、プレーについて怒鳴り声で指示を出してしまいがちです。このようなお父さん達は、どのようにすれば、怒りに振り回されなくなるのでしょうか?
 
[前園さんからのアドバイス]
親だけでなく、サッカーのコーチでも、グラウンドで怒鳴り声をあげている大人が今もたくさんいますね。サッカー経験のあるお父さんがもどかしい気持ちになるのは、仕方ないことかもしれません。
 
大きな声で指示をされて「じゃあ、どうすればいいのか」と考えられる子どもだとそれもありですが、全員がそうではない。子どもによっては、積極的なプレーができなくなったり、毎回お父さんに怒鳴られるのが嫌になり、もしかしたらサッカーが嫌いになってしまうかもしれません……。
 
子どものためには怒鳴り声で指示をするのが最善ではないと思えば、怒りの気持ちも少しは収まるのではないでしょうか。せっかくお父さんがサッカーに詳しいのだから、子どものサッカー上達につながるアドバイスができたほうがよいですよね。
 
具体的には、子どもに自分で考えさせて、選択肢を与える言葉を選ぶとよいと思います。
 
「そんなところからシュートを打っても入らないだろう!」
 
と怒鳴ってしまうと、子どもは次からシュートを打たなくなるかもしれません。
 
「今のシュートはいいけれど、難しかったよね。あのときパスのコースはなかった?ほかの選択肢はなかった?」と聞いたほうが、本人は自分で考えますし、次はこうしようと向上心を持ってくれます。
 
「子どもの成長のために」という考え方を優先させることで怒りの気持ちをぐっと抑えることができますし、そのほうがお子さんのサッカーが上達する確率が高いと思います。
 
それでもイライラしてしまったら、まずはひと呼吸おいてみてください。きっと怒鳴る回数が減ると思います。
 
※次回記事では、全然がんばろうとしない子に感じるイライラを抑える方法をお伝えします!
 

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取材・文 小林博子 写真 八木竜馬

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