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サッカー豆知識

子どもの合宿の荷造り、現地で困らないように親が支度をすると安心? 日数分持たせたのに「着替えがない」という理由とは

公開:2021年10月18日

キーワード:コミュニケーション能力サッカー合宿他責的助け合う思考停止着替え考える力荷造り過干渉、過保護

「過保護」「過干渉」は親御さんの関心の高いことです。みなさんは「子どもも文句も言わないし、問題も起きていないから、私は過干渉とは違うかな」と思っていますか?

前回お送りしたように、子どもを親の思い通りにすることは過干渉です。子どもが親に言われたことに文句を言わないのは、自分でどうしたらいいのかを考えることをしていないからです。

子どもの考える力を育てるためには、過干渉せずサポートしたいもの。

実際にあったエピソードを交えて、公認心理師・心理カウンセラーのあさくらゆかりさんと考えてみましょう。
(取材・文:前田陽子)

 

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<<前回の記事:子どもの行動が気になって、つい口出してしまう。これって過干渉? 過干渉が及ぼす子どもへの影響とは!?

 

■「着替えがない」という理由

サッカーキャンプに参加していた高学年のA君。キャンプ早々に雨に降られて、練習着を着替えることになりました。

ですが、A君は「着替えがない」と動きません。コーチが話を聞くと、練習着はシャツ、パンツ、ソックスがセットされていて〇月〇日用とパッキングをされています。だから今日の日用がもうないので着替えができないと言います。

コーチはA君に、翌日のシャツに着替えるように伝え、着替えさせましたが、翌日また「着るものがない」と。宿泊場所にはランドリーもあるので、前日雨に濡れたシャツを洗濯することもできるのですが子どもにはその想像力がないのでオロオロするばかりです。

荷物をよく見ると、練習着以外にも下着や寝る時用、帰り用とパッキングされていたといいます。

 

■親がすべて荷造りをするのではなく、一緒に支度をすることからスタート

このエピソードを伝えると、あさくらさんはこう言います。

「少々やりすぎのように感じますが、子どもが迷わないのでパッキングすること自体は悪くないと思います。問題なのは、荷造りを一緒にやったか親御さんだけがやったのかという点です。荷造りなら、お母さんが2泊3日の旅行に行くならこんな風に荷物をまとめるけど、あなたならどうする? と見本を見せてやり方を考えさせるといいでしょう」

持っていくべきものをまず選び、パッキングを子ども自身にやらせます。親はその様子を見ながらアドバイスをする程度で手は出さないこと。それが荷造りを『一緒にやる』ということ。できるようになったら、親は最終確認だけ。

そういったことを何回か続けるうちに、すべてを任せられるようになります。どうしても心配なら気づかれないようにチェックしてもOKだそうです。

ウェアの上下セットまで決めて準備をするようなご家庭では、普段着も親がコーディネイトを準備されているかもしれませんが、機能的に「どうしても」というのでなければ、色柄の組み合わせなどは子ども自身でやらせることです。

大事なのはその期間に何をどれだけ持って行けばいいのかを理解する事。自分で選ぶ経験はセンスや感覚を養うチャンスでもあるので、子どもに任せましょう。

 

■失敗と成功を繰り返さないと挑戦できるようにならない

前述のA君も、雨に降られることがなければシャツが足りなくなるというアクシデントに合うことはなかったのですが、そんな時に応用力がないのはこれから先の人生においても心配ですよね。

A君はこのことがあって、次からは予備を用意したり、コーチに洗濯機を使わせてほしいと頼めることを学べました。

子どもたちは失敗と成功を繰り返さないと、挑戦できるようになりません。失敗をすることでそれを乗り越える力をつけることができます。サッカーは常に応用力が試されるスポーツなのでそういった力を養う事が必要です。

 

■自分で選ぶことは「楽しいこと」だと感じさせること

子どもの力を伸ばす上でも、先回りするのではなく、「雨が降って濡れたらどうしようか」などと想定できるアクシデントについて、事前に話ができるといいですね。

あさくらさんがカウンセリングをされた方にこんな人がいたそうです。

25歳の男性が「自分の服を一度も買ったことがなく、自分で何も決められずに人生が楽しくなかった。先日初めてTシャツを買って、すごくうれしかった」と。

自分で選ぶことはとても楽しいことなので、その喜びを子どもから奪ってしまうようなことは避けたいですね。

 


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あさくらゆかり
公認心理師・心理カウンセラー
一般社団法人日本ライトカウンセリング協会代表理事、株式会社kikiwell所属カウンセラー・統括責任者

幼稚園教諭・保育士・公立小学校学級支援員を経て心理カウンセラーに。2007年1月より(株)kikiwellが運営するキキウェルメンタルヘルスサービス(旧:聞き上手倶楽部)に所属。ライトカウンセラーとして活動開始。「聞ける人ほどうまくいく」をスローガンに、カウンセラー養成講座の講師を務めている。また「聞かせて下さい、あなたのお話」、このひとことを熱く胸に抱え(株)kikiwellで電話カウンセラーとしても活動している。

【カウンセリング実績】
電話カウンセリング11,400件、メールカウンセリング4,000件、対面カウンセリング100件。連続最長電話カウンセリング記録11時間。クライエントのリピート率は85%

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取材・文:前田陽子

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