今回は『ジュニアとシューズ』のお話。佐藤選手は、お店に靴を買いに行くとき、子どもとどのような話をしているのでしょうか。

 

＜＜サッカーノートで自分を客観視　サンフレッチェ広島　佐藤寿人選手

 

 

「スニーカーについては、好きなものを自分で選ばせるようにしています。ただ、サッカーシューズの場合は、シューズを専門に扱っているお店の人のアドバイスを聞くようにしています。すごく分かりやすいですし、僕も勉強になりますね。あとは自分が経験していることで、何か言ってあげることもあります。やっぱり子どもは派手なものとか、みんなが履いているという理由でサッカーのシューズを選びがちだと思いますけど、そのときは“足に合ったものが大事”と言っています。子どもは履いていくうちに“これがダメだった”と分かっていきます。見た目はいいけど、水が入ってきやすいとか。そういう経験をして、子どもの中で、次にモノを選ぶときに生かしてくれればと」

 

サッカーは動きの激しいスポーツです。佐藤選手が言うように、“足に合ったシューズを選ぶ”という視点はとても大切ではないでしょうか。

ここで知っておきたいのが、子どもと大人は、足の形が異なるということ。大人の足型は、足の指の真ん中が頂点になりますが、子どもの場合は親指が頂点になり、そこから小指に向かって傾斜していく足型になります。そのため、ヒュンメルがジュニア向けに展開しているシューズ、『プリアモーレ』では、このような足型の違いを考慮し、「オブリークラスト」というジュニア専用のラスト（靴型）が採用されているそうです。

 

楽しくサッカーを続ける上で、ケガを避けるのは重要なこと。佐藤選手もその点には助けられているそうです。

 

「親として子どもの成長は早いと感じていますから、大人と子どもの指の形が違うことを考慮されているのは、すごくいいですよね。成長するうえでも、すごく助けてくれると思います。あと、下の子は小さくてひもを結ぶことができないので、ベルクロタイプ（マジックテープで固定するタイプ）があるのは助かります。本当はひもを結べるようにならないといけないんですが、まだ幼い子どもにとってはありがたいですよね」

 

シューズは、サッカーをするための数少ない道具のひとつ。それだけに、しっかりと吟味して選びたいものですね。

 

＜＜サッカーノートで自分を客観視　サンフレッチェ広島　佐藤寿人選手