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インタビュー

JリーグMVP家長昭博が即決した理由 「上達したい気持ちを育てる環境」とは

公開:2019年7月 2日 更新:2023年6月30日

キーワード:Jリーグキッズ大陸スポーツ系幼児園家長昭博川崎フロンターレ浦和レッズ

昨シーズンのJリーグMVPの川崎フロンターレ、家長昭博選手。ピッチの中では圧倒的な存在感を放つ家長選手も、ひとたびユニフォームを脱げば2人の男の子のパパでもあります。

そこで今回は、かつて浦和レッズで活躍し、現在はスポーツ系幼児園『キッズ大陸よこはま中川園』の校長を務める西野努さんと、幼児園の思い出について語ってもらいました。

他ではめったに聞くことのできない、家長選手の子育て話をお届けします。
(取材・文:鈴木智之 写真:兼子愼一郎)

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お子さん2人をキッズ大陸に通わせた家長選手

■子どもを通わせると即決した理由

――家長選手の二人のお子さんがキッズ大陸に通っていましたが、入園するきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

家長:大宮アルディージャにいたときに、家の近くにキッズ大陸のさいたま与野園があって、妻が調べてきたのがきっかけです。妻から「ここがいいんじゃない?」というプレゼンを受けて一緒に見学に行き、良さそうだなと思って入れました。いま息子はふたりとも幼児園を卒園して、小学校に通っているのですが、習い事として2人ともキッズ大陸の体操に行っています。

西野:大宮から川崎に移籍しても、同じ園を選んでもらっているのは嬉しいですね。

家長:上の子は与野園で卒園して、下の子が年長の終わりに僕が川崎に移籍したのですが、与野園のときに親しかった家の子が中川園に通っていて、調べてみたら行けると思って、子どもも「行きたい!」と言ったので、そのまま入れました。

西野:キッズ大陸の最初の印象はどうでした?

家長:最初に、キッズ大陸のホームページを見たんですよ。写真がたくさん載っていて、すごい施設だなと驚きました。それで与野園に見学に行ったら、想像以上にすごくて、体育館も大きいし、プールもあって、人工芝のグラウンドもありました。先生も良くしてくれて、雰囲気も良かったのですぐに決めました。

西野:与野園はキッズ大陸のフラッグシップで、施設がすごいんです。室内プールがあって、ドーム型のフットサル場が2面ありますから。

家長:園のプログラムも子どもが楽しめるようなアクティブなものが多くて、上達すればいろんなことをやらせてくれると聞いたので、それは楽しいやろうなあと思いました。

西野:スポーツ系幼児園なので、サッカー、水泳、体操...と、毎日何らかのスポーツをさせています。3ヶ月に一回検定というか、どこまでできるようになったのかをチェックして、進捗を保護者がスマートフォンで見られるようなシステムになっています。

家長:妻から、話は聞いていました。与野のときは家が近かったので、よく見に行っていましたね。サッカーや体操などの授業風景を気軽に見に行けたので、都合のつく日は行っていました。迎えにも行くこともありましたし。

■子ども達に伝えたこと

西野:去年は子どもたちの前で、話をしてくれましたよね。

家長:「国際バカロレア」という授業の一環として、話をさせてもらいました。大人は、どんな仕事をしているかという授業でした。

西野:そのときはサッカー選手ではなく、ひとりのお父さんとして来てもらったんですよね。「私たちは人に支えられて生きている」というテーマで探究活動をしていた年長クラスの子どもたちに、「サッカー選手の仕事がどんな人々に支えられているか」という話をしてもらいました。

家長:子どもが園に通っていましたからね。単純なサッカーのプレーの話もしましたが、「どういう人がサッカーチームで働いているんですか?」という質問に対して、選手以外にも裏方で用具を用意してくれる人やグラウンドキーパーの人もいて、いろんな人に支えられているんだよという話をしました。

西野:キッズ大陸がスポーツ系幼児園として日本で初めて認証を受けた「国際バカロレア」とは、世界各国で多くの学校が採用する認定水準で、一方的に知識を教えるのではなく、子どもたちから自発的に問いを立てて、自ら答えを見つけてもらおうという教育手法です。日本の教育は知識を一方的に伝えるところが多いと思うのですが、国際バカロレアはそうではなくて、やりたいことやテーマを自分で見つけてもらいます。高校で取り入れているところは多いのですが、それ以下の年代では少ないんですよ。

家長:僕がサッカー選手だったおかげで得しているなと思うのが、自分が仕事をしているところを、子ども達に見せられること。子どもたちがどう見ているかどうかはわからないですけど、僕は見られていると思ってやっているんです。だから僕自身が子どもたちに、あれをしなさい、こうしなさいと言う必要がないんですよね。それは自分が仕事をすることで、何をすべきそのためにどう動いているのか見せられているので。父親として、仕事をしている姿を見せることで、教えて行こうと思っています。子どもからすると、こういう生活をして、こうやって仕事を頑張っているというのが、わかりやすいですよね。

■キッズ大陸の環境が「上達したい」という気持ちを育てる

西野:去年の Jリーグアウォーズ(注:MVPを獲った家長選手は、お子さんと一緒に表彰式に登壇した)は、子どもたちにとって、すごく良い経験だったでしょうね。お子さんはサッカーをしているんですか?

家長:上の子はやっていますけど、下の子はクラブに入るまではいかないです。公園で一緒にボールを蹴ることはあります。普通のお父さんと子どもみたいな感じで、練習するというわけではなく、遊びの延長でボールを蹴ったり、パスをしたりとか、そんな感じです。

西野:お子さんたちは家の中で、幼児園のことについて、どんな会話をしています?

家長:ふたりとも男の子で、2歳離れているんですけど、兄弟で「俺は跳び箱を何段跳べるようになった」とか「どうしたらもうちょっと跳べるかな」という話はしていました。水泳もそうですけど、できるようになると帽子の色が変わっていくんです。「誰々は何色だから、俺は何色になりたい」という話をしているのも聞いたことがあります。単純に「上達したい!」という気持ちは、普通に生活しているだけでは感じられない部分なので、それが日常の中にあるのは楽しそうやなあと思いました。

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キッズ大陸よこはま中川園のポリシーは「子どもに成功体験を積ませること」と語る西野さん

 


西野:先生も一人ひとりの進捗度合いを見ていますし、それが子どもたちのモチベーションにもなっています。園のポリシーが「子どもに成功体験を積ませること(~やればできる?やったらできた!~というモットー)」で、最初はできなくて当たり前で、続けていくことによって、できるようになろうという段階指導を行っています。他の子と比較するのではなく、その子がどこまでできるようになったのかを見てあげる。それが大切だと思っています。

次回は、2人のお子さんをキッズ大陸に通わせてどんなところに満足しているかをお届けします。家長選手の育った背景や子育て論など、他では聞けないお話をお送りしますのでお楽しみに。

学童併設の国際バカロレア認定保育施設
キッズ大陸よこはま中川園のHPはこちら>>

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