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インタビュー

「できたやん。うまくなってるやん」と褒めると積極的にプレーし始める!元日本代表DF中西永輔のサッカー少年の育て方

2016年7月21日

キーワード:お父さんやる気中西永輔失敗子育て日本代表

かつて日本代表として活躍し、フランスワールドカップではバティストゥータやクラウディオ・ロペスといった、世界的なFWとの対戦経験を持つ中西永輔さん。現役引退後は『JFA・キリンスマイルフィールド』という東日本大震災の復興支援プロジェクトに携わり、各地で子どもたちに向けたサッカー教室を行っています。私生活では、サッカーをする男の子ふたりのお父さんでもあります。元サッカー選手は、サッカーをプレーする息子たちにどのようにどのような声掛けをしているのでしょうか。中西さんが日々奮闘する子育てについて、話をうかがいました。(取材・文 鈴木智之)
 
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フランスワールドカップでは、あのレアル・マドリードやアーセナルにも所属していたクロアチア代表FWスーケルにも臆せず立ち向かった(写真 Getty images)
 
 

■「失敗してもいいいからやってみることが大事だよ」と伝えた

――お子さんはおふたりですか?
 
はい。長男が小学1年生で次男が幼稚園の年長です。ふたりともスクールでサッカーをしています。
 
――最初から、子どもにサッカーをさせようと思っていたのですか?
 
サッカーをしてほしいとは思っていましたけど、押し付けるのはよくないと思っていました。あるとき、息子が通っている幼稚園でスクールの体験会があることを知り、「行ってみる?」と子どもに聞くと「行きたい」と返してくれたんです。息子ふたりともぼくに似て人見知りなので最初は大丈夫かなと思っていたのですが、コーチがうまく接してくれたみたいで「楽しかった」と、スクールに入会することをその日に決めたんです。
 
――お子さんと一緒にボールを蹴ることもあるのですか?
 
たまに近所の公園で一緒にボールを蹴っています。ふたりとも負けず嫌いに育てたので、最初のうちはうまくできないと「いやだ」「やりたくない」と言うこともあったんですね。そこでぼくが「最初からうまくいく人はいない。失敗してもいいからやってみることが大事だよ」と言いつづけました。上の子と下の子は1歳離れています。この年代の1歳差は大きいですよね。そこで、上の子が少しずつできるようになってくると、下の子も悔しいのか、一生懸命やるようになってきました。うまくできたところをみつけて、ぼくが「できたやん。うまくなってるやん」と褒めると、嬉しいのか、積極的にプレーしはじめるんですよね(笑)
 

■あきらめないこと、考えを押し付けないこと

――お父さんに褒められると嬉しいですよね。中西家の教育方針はどんなものがありますか?
 
ぼくが子どもたちに教えたいと思っているのが“あきらめないこと”。サッカーにかぎらず、最初からうまくできる人なんていないわけで、そこで嫌にならずに根気よくつづけることで上達していき、自信がついてもっとうまくなりたいと思うんです。あとは“親の考えを押し付けないこと”です。サッカーにしても、ぼくが「練習に行くぞ」と言って公園に連れて行くのではなく、子どもたちから「サッカーしよう」という声が出るのを待ちます。子どもたちがやる気になったときに付き合うスタンスです。楽しくなかったらつづかないですし、おもしろくないと感じているものを無理やりやらせてもおもしろくない。ぼくはサッカーをするのが楽しかったから、どれだけ苦しい練習をしても辞めたいと思いませんでした。練習は苦しいけど、サッカーは楽しいと思えたから、次の日も練習に行けたと思うんです。もし、サッカーを周りの大人に無理矢理やらされていたら、「いつまでこんなに練習するんだ」と思ってつづかなかったし、耐えるだけになってしまっていたでしょう。
 
――中西さんのお子さんは、お父さんが元日本代表で、ワールドカップに出たこともある選手だったというのは知っているんですか?
 
なんとなくわかっているようです。ただ、それが子どものプレッシャーになってもいけないので、ぼくはスクールにはあまり行かないようにしています。それでも、最初に行ったときにコーチから「中西さんですよね?」と声をかけられて、すぐにバレてしまいましたけど(笑)。というのも、スクールの見学に行ったときに、コーチに「お父さんも一緒にやってみてください」と言われて、コーンにボールを当てるゲームをしたんです。最初はぼくだと気づかれていなかったのですが、プレーを見たら「あれ?」となり、「中西さんですよね」と(笑)
 
 
次ページ:親としての理想の振る舞いかたとは
 

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取材・文 鈴木智之

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