インタビュー

2011年7月 3日

『運を呼び寄せるのは努力以外のなにものでもない』李忠成(サンフレッチェ広島)

記憶に新しいアジアカップ決勝戦の決勝ゴールから、一躍、日本中が期待するストライカーとなった李忠成選手が登場。小さいころから、プロ選手となり、今、抱いている夢について......。「悔いの残らないサッカー人生を送りたい」。「真似ることから自分の色が出てくる」など、李選手ならではの言葉がたくさん出てきました。

■「小さいころは、とにかく負けず嫌いでした」

――李選手が小さい頃はどのようなお子さんだったのですか?

「小学校低学年くらいまでは、サッカーはもちろんですが、柔道、空手、相撲、体操教室にも通っていました。スポーツ以外にもお絵かき教室、書道、そろばんも習っていました。サッカー以外で長く続いたのは、幼稚園から小学2、3年生までやっていた柔道です。どのスポーツ、お稽古ごとも自分自身の意思で始めたので積極的に取り組んでいましたが、父も母も僕にいろいろなことに挑戦させて、その中で一番才能のあるものが何なのかということを試したいという気持ちが大きかったのだと思います。

性格面は、とにかく負けず嫌いでしたね。今でも覚えているのは、確か幼稚園くらいの頃。蹴っても殴っても跳ね返ってくるパンチキック(ビニールの風船のようなものの下に重りがついていているもの)に負けたくない一心で、歯で噛んで破いてしまったというエピソードがあります(笑)。それくらい負けず嫌いでした」

――様々なスポーツをしながらも、その中心にあったのはやはりサッカーだったのですか?

「いろいろなスポーツを経験した中で、一番上手くできたのがサッカーだったし、人に褒められることが多かったのもサッカーでした。最初は周りの人に自分のいいところを見せたいという気持ちが強くて、それが徐々に『サッカーがうまくなりたい』となっていったと思います」

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