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健康と食育

2018年1月30日

かかとが痛い!を予防して一瞬のスピードを上げる。元スペイン1部のトレーナーが提唱する「足指の使い方」

キーワード:いい姿勢かかと痛けがエスパニョールオスグッドシーバー病スペイン骨盤

サッカーをする子どもたちにとって、怪我はその楽しみを奪う厄介な"敵"です。

なかでも、成長期においてはオスグッド(ヒザの痛み)や、シーバー病(かかとの痛み)、あるいはグロインペイン症候群(股関節の痛み)といった、スポーツ障害に悩まされる子どもが多くいます。

なぜ、そのような障害が引き起こるのか。ならないためにはどうすればいいのか。スペインの強豪RCDエスパニョールや、Jリーグのベガルタ仙台でトレーナーを務めていたアスレティック・トレーナーの松井真弥さんに、スポーツ障害の痛みの原因と、予防について話を伺いました。

前回はヒザの痛みについてお送りしましたが、今回は「かかとの痛み」についてお送りします。

(取材・文:原山裕平)

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(写真はU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2017より)

<<太ももガッチリ体型は要注意!? スペインと比べて日本の子どもにオスグッドが多い理由と予防策

■かかと痛はオスグッドとセット?

オスグッドとともに、成長期における代表的なスポーツ障害のひとつに、シーバー病があります。これはかかとの骨に炎症が起きる症状で、状態によっては痛みだけでなく、腫れを伴う場合もあるといいます。

このシーバー病は何が原因で起きるものなのでしょうか。松井さんは痛みが生まれる理由を次のように説明します。

「ふくらはぎの筋肉はみっつあり、アキレス腱につながっています。アキレス腱は踵の骨に接地しているのですが、ふくらはぎの筋肉に負担がかかることで、腱が骨を引っ張る状態となってしまい、踵に痛みが起こるのです」

原因は踵そのものにあるのではなく、ふくらはぎの筋肉にあります。太ももの筋肉に負担がかかることで、ヒザの痛みを引き起こすオスグッドと同じメカニズムであり、治療法も同様に根本的な部分、つまり正しい姿勢の習得が求められることになります。

松井さんによれば、オスグッドになる子は、シーバー病になってしまうケースが少なくないと言います。それは、正しい姿勢でプレーできておらず、筋肉に余計な負担がかかっているからです。

「太ももやふくらはぎだけでなく、他の部分も使って身体全体で動いてあげるようなイメージを持つことが大事になります」

オスグットの予防と同様に、ここでも重要なのが骨盤を前傾させること。また背骨の動きも大事になります。

松井さんが提唱するのは、できる限り足をふんばらないで、動くことです。

「腰が落ちた状態で動こうとすると、どうしても地面を蹴る際に、拇指球に力が入ってしまいます。その動きを繰り返すなかで、太ももやふくらはぎの筋肉がダメージを受けてしまう。意識したいのは、動き出す際に足で地面を蹴るのではなく、身体の重心から動くということ。おへそから動き出してあげるイメージですね。姿勢を良くして、ふんばらない。そういう動きに変えてあげたら、間違いなく足の負担は減ります

■大事なのは小指

足を踏ん張らないで動くためには、親趾ではなく、小趾を使うことも大事だと言います。

「地面を蹴る際にはどうしても親指を使いがちですが、小指を上手く使ってあげると、負担が少なく動けるようになります。足を付くときも、つま先からではなく、足全体で受け止めるような感覚がいいでしょう」

小趾を意識すると、怪我の予防だけでなく、動きの改善にもつながるそうです。親趾を使えば地面を蹴る強さも増しますが、一方で動きにブレーキがかかることにもなるからです。ふんばることで一瞬の動きも遅れてしまい、瞬発力の低下につながってしまうのです。

小趾を使う動きを習得すれば、足の負担も減りますし、身体全体で動くことにもつながる。一瞬のスピードが変わってくるはずです」

次ページ:筋力アップは改善にはつながらない

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文:原山裕平、写真:新井賢一(U-12ジュニアワールドチャレンジ2017)

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