健康と食育

2011年1月17日

【第6回】Let's ショクイク!-『寒い冬は"鍋"を味方に!:その1』

「そして鍋にすると野菜がしっかり食べられます。野菜には風邪の予防効果があるものもずいぶんあります。とくに鍋料理に付きもののネギは風邪の予防効果大です。ネギ特有の香り成分に殺菌・抗菌作用があるからです。また、ネギにはエネルギーを作る時に欠かせないビタミンB1を強化させる働きもあります」

「さらに、鍋料理は「主食」もしっかり食べられます。実はサッカー選手にとって「主食」は、体を動かすエネルギーや頭を働かせるエネルギーの素です。その位大事な「主食」ですが、鍋料理にすることで簡単においしく食べられます。シメにめん類やお餅を入れたり、ご飯を入れて雑炊にしたり......いずれも、おいしい鍋の出汁があればこそですね」

<<ミニレシピ-冬の朝食鍋>>
【かんたん牛乳鍋】

野菜や肉を煮込む鍋料理。水にコンソメスープの素と塩コショウを入れ、野菜やじゃがいも、きのこなどを煮込みます。主菜は肉でも魚介でもOKですが、朝は手っ取り早くソーセージなどでもいいでしょう。ただ、牛乳を入れてから沸騰させるとたんぱく質が固まって、美味しくなくなるので注意が必要です。そのままパンのおかずにもなりますが、ご飯を入れて、とろけるチーズなどをのせると"リゾット風"になり、体も温まって1日をスタートさせることができます。

久保田尚子さん//
FC東京 栄養アドバイザー
JFLの東京ガス時代から食事や栄養面をコントロールし、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるようチームをサポートし続けている。

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