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GKのポジショニングで失点は防げる! 良いGKが身につけている「相手にシュートを打たせないGKのポジショニング」

公開:2023年11月21日

キーワード:GKキャッチゴールキーパーシュミットダニエルシュートストップスターティングポジションスタート位置声出し澤村公康

サカイク初のゴールキーパー向けキャンプとして、リピーター続出なのが、澤村公康コーチによるゴールキーパーキャンプです。

技術、戦術はもちろんのこと、「良いゴールキーパーになるための心構え」や「ゴールキーパーをするお子さんをお持ちの、保護者に向けたアドバイス」など、ゴールキーパーとして成長するためのヒントをたくさんもらえるキャンプです。

日本代表のシュミット・ダニエル選手の恩師として知られ、サンフレッチェ広島時代には、日本代表の大迫敬介選手を開花させたことでも有名な、澤村コーチによるゴールキーパーキャンプは、2023年12月に開催予定です。

サカイクでは前回より、澤村コーチによる「良いGKになるためのポイント」を紹介中。
※全4テーマ
①失点しないコーチング(味方への指示)
②失点しないためのポジショニング ※今回はこちら
③プレーの反応速度を上げる(ステップワーク、プレー予測など)
④状況判断能力を上げる

今回は②の「失点しないためのポジショニング」について、解説していただきました。

ゴールキーパーとしてレベルアップしたい小学生に知ってもらいたい内容です。ぜひ保護者の方は記事の内容をお子さんにもかみ砕いて紹介してください。
(取材・文 鈴木智之)

 

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GKキャンプで選手たちに指導する澤村コーチ

 

シュミット・ダニエル選手、大迫敬介選手を育てたGKコーチによるGKキャンプを開催

 

関連記事:良いGKに必要な「失点しないコーチング」を身につけるコツ 味方を上手く動かす声かけ・指示とは

 

■GKのポジショニングによって「シュート打っても止められそう」と思わすことができる

第2回目は「失点しないためのポジショニング」です。ゴールキーパーの位置によって、相手選手は「シュートが打てそう」「打っても止められそうなので、やめておこう」など判断を変えるほど、大きな影響があります。

それほど、ゴールキーパーのポジショニングは大切なのです。澤村コーチはポジショニングについて「セオリーとして、ボールとゴールの中心を結んだ、線上に立つ」と話します。

ただしこれは『立つ位置』について限定したもので、試合中ゴールキーパーは常に、スターティングポジションをとり続けることが求められます。

「ゴールキーパーがプレーを始める位置のことを『スターティングポジション』と言います。適切な位置に立っていれば、相手選手はシュートを打ちづらいと感じることでしょう」

 

■スターティングポジションをとるときに大事なのは3つ「立ち位置、開始姿勢、体の向き」

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スターティングポジションをとるときに、重要なことが3つあります。それが立ち位置、開始姿勢、体の向きです。

「立ち位置は、ボールとゴールの中心を結んだ線上です。さらに、頭上を越されたときに届く位置左右どちらのボールにも反応できる位置です。頭上に関しては、身長によって個人差があるので、練習のときから意識して、自分に合った立ち位置を探してみましょう」

「開始姿勢」とは、プレーを始めるときの姿勢のことです。

「相手が近くにいる場合は、足下のボールに対応しやすいように、肩幅より足を開き、腰を落とします。肩を少し下げ、指先を下に向けて、足下のボールに触りやすい姿勢をとります」

さらに、こう続けます。

「ボールとの距離がそれほど近くない『中距離』であれば、様々なボールに備えて、やや前傾姿勢のまま、両手は腰のあたりで構え、足幅を肩幅より広めにとることで、動きやすい体勢を作ります」

最後に、ボールとの距離が遠いときは「前に跳び出すことも考え、両手を軽く下げて、前後左右、どの位置にも動けるようにすることが大事」と教えてくれました。

そして「体の向き」ですが、シュートストップの際は「ボールに対して正対すること」がポイントになるそうです。

「そのため、相手の様子を観察しながら、こまめにステップを踏み、常に正対できるポジションをとり続けましょう」

以上が、シュートストップにおける技術的なポイントです。

 

■技術だけでなく、大事なことは試合中の「人間観察」このスキルは日常生活でも身につけられる

加えて澤村コーチは「大切なことは、試合中の人間観察です」と、言葉に力を込めます。

「ボールを持っている選手が何を考えているのか、何をしようとしているのか。それをイメージして、ポジションをとることが大切です。そのためには、サッカーのプレー中だけでなく、日常生活においても、人間観察はすごく大事だと思います」

ボールを持っている選手が、シュートを狙っているのか、スルーパスを出そうとしているのか。視線や体の向きなどから察知し、どのようなボールが飛んできてもいいように、常にアンテナを張っておくこと。それが良いゴールキーパーになるための第一歩です。

「学校やサッカーの行き帰りで、周囲を観察したり、電車に乗ったときには周囲の人を見たり、友達や先生、コーチは何を言おうとしているのかを観察するのも、ゴールキーパーに必要な能力を高めるために、日々の生活でできることです」

 

■サッカーの技術、戦術はもちろん自分で考えて動けるようになる力がつくキャンプを開催

澤村コーチが担当するサカイクのゴールキーパーキャンプでは、サッカーの技術・戦術はもちろんのこと、ゴールキーパーというポジションを、人間的な成長につなげる取り組みを行っています。

サカイクの理念は「自分で考えるサッカーを子どもたちに」ですが、2泊3日のキャンプの中で、子どもたちに考えさせるよう働きかけることで、ピッチ内外で必要な力を養っていきます。

サカイクのゴールキーパーキャンプは、経験豊富な澤村コーチに直接指導を受けられる絶好の機会です。もっと良いキーパーになりたい。

サッカーを楽しみたい、好きになりたいと思うお子さんは、ぜひ参加してみてください。きっと、たくさんの刺激を受けられるはずです。

 

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取材・文 鈴木智之

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