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親子でチャレンジ

親はサッカーを教えられなくてもいい!まずは子育てを楽しもう[幸野健一の父親論]

2015年5月22日

キーワード:JFAアカデミーアーセナル市川子育て幸野健一父親

サッカーに関する課題解決を図るサッカーコンサルタントとして活躍しながら、アーセナルサッカースクール市川の代表を務める幸野健一さん。彼の長男(幸野志有人)はFC東京でプレーするプロ選手でもあります。一男一女のお父さんである幸野さんに、サッカーをする子を持つ父親の役割について、体験談を語ってもらいました。
 
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■息子が大人になっても一緒にボールを蹴りたいと思っていた

――息子さんが子どもの頃、どのようなことに気をつけて接していましたか?
 
志有人は12歳のとき、JFAアカデミー福島に入るために家を出て、寮生活を始めました。それ以降、年に数回しか会う機会がなく、アカデミーを卒業して16歳でプロになったので、じつはそれほど関わっていないんです。だからあまり偉そうには言えないのですが、サッカーに関しては、12歳までの間は一緒に楽しくボールを蹴っていました。周りからは星一徹のようにスパルタで指導したと思われているようですが、じつはそんなことは全然なくて(笑)。楽しく一緒にボールを蹴ったり、毎週のようにスタジアムやテレビの前でサッカーの試合を見ていました。
 
――サッカーの指導をするのではなく、お子さんと一緒にサッカーを楽しむスタンスだったのですね。
 
そうなんです。ぼくの持論として、人間として自立することが、結果としてサッカーにも活きてくると思っています。親は指導者ではなく、ファシリテーター(導き手)であるべきで、サッカーにしても自分の考えを押し付けたことはありません。志有人とは小さい時から一緒にボールを蹴ったりサッカーを見ていたので、彼自身、小さいころからサッカーに対する自分の考えを持っていました。基本的に子どもの考えは尊重して、応援するというスタンスです。
 
――幸野さんはサッカー界にも昔から関わっていましたが、息子さんをプロにしたいと思っていたのですか?
 
もちろん、プロになってくれればいいなとは思っていましたが、プロになることは簡単なことではないこともわかっていました。ぼくの周りには元日本リーグの選手やJリーガーがたくさんいましたし、彼らに子どもができれば、ほとんどの人がサッカーをやらせるわけです。でも、その中でプロになれるのはほんの一握り。なので、「是が非でも子どもをプロにしたい!」という気持ちはなくて、あるとすれば、子どもが大きくなるまで自分もサッカーをし続けて、いつまでも一緒にボールを蹴りたいという想いです。
 
――サッカーは子どもの自立にとって有効なスポーツだと思いますが、自立させるためのポイントはどんなところにあると思いますか?
 
ぼくが思うに、親の役目のひとつに『できるだけ早いうちに、好きなものを見つける手助けをすること』があると思います。いろいろな経験をさせてあげて、感受性を刺激する。僕自身、息子が小学生の頃は海外に連れて行ったり、もちろん日本でもいろいろな経験を通じて、刺激を与えてきました。娘はファッションに興味があったので、小さいころは一緒に原宿の竹下通りに行ったこともあります。当時は、それが将来につながるとは思ってはいませんでしたが、いまはファッション関係の仕事に就いています。二人の子どもには「極めることが大事。趣味で終わるのではなく、突き詰めれば、それが仕事になる」と言ったことがあります。幸いなことに、ふたりともサッカーとファッションという好きな職業について、自立しています。それは親として、うれしいことですよね。
 

■父親はサッカーを教えられなくてもいい

――幸野さんはサッカーのあらゆる問題にアドバイスをするサッカーコンサルタントとして活動し、アーセナルサッカースクール市川の代表もされています。保護者の方から、子育てについて相談を受けることも多いのではないですか?
 
たくさんあります。お父さんからの質問で一番多いのが「自分はサッカー経験がないので、子どもに何を教えてあげればいいのかがわかりません」というものです。そのときには「サッカーを教える必要はないですよ。サッカーはコーチが教えてくれます。父親は、人生の先輩としての経験を伝えてあげてください」とお答えしています。そう言うと、安心して「それでいいんですね」と納得してくれます。サッカーの経験、知識のないお父さんがサッカーを教えることはできません。でも人生の先輩として、社会に出た経験から、いろいろと伝えられることはあると思うんです。
 
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