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親子でチャレンジ

ファウルだろ! その一言が子どもに逃げ道をつくる

公開:2014年8月26日 更新:2023年6月30日

キーワード:審判育成

■裕福な日本だからこそ、厳しい環境を与えるべき

海外のスター選手たちの多くは、「小さい時は貧しかったから、みんなでひとつのボールを使っていた。ボールを持ったら、何をしても離したくなかったね」と幼少期を回想します。彼らはルールを言い分けにせず、草サッカーで活躍できない自分を『受け入れて』育ってきました。どんなファウルを受けようとも、ゴールを目指す習慣が体に染みついているのです。「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、審判員の判定を受け入れる環境づくりをすることが、子どものためになるのではないでしょうか。
 
たとえば、子どもがペナルティーエリア内でハンドをとられ、PKで負けてしまったとします。
 
子どもにはハンドをする意図はなかったかもしれません。保護者たちも子供の悔しさを感じるでしょう。ルールにはグレーな部分もあるので、みんなで「酷い審判だ。きみは悪くない」と審判員を批判することもできます。ただ、それでは、その子がまたハンドをとられる可能性があります。
 
「クロスボールの守備をする時は、手は後ろに組まないとね。広げた手にボールが当たるとハンドを取られる可能性があるから、次からは手を後ろに組むようにしよう。」
 
こう声をかけるだけで選手の意識は変わります。
裕福な国だからこそ、厳しい環境を与えることが必要なのではないでしょうか。
 
そういった環境にあるのが、GDP(国民総生産)で常に上位に位置する裕福なドイツです。ドイツサッカー界は、オフェンスとディフェンスの一対一を重視し、常に個人に結果を要求します。試合中に倒れても、サポーターたちは守ってくれません。サポーターが要求するのはゴールです。ファウルを貰うことではありません。そういった環境が、タフな選手たちを生み出し、2014FIFAワールドカップブラジル大会の制覇に繋がったのでしょう。
 
子どもたちのことを思うのであれば、ドイツのように、一対一の結果を重視するべきではないでしょうか。たとえホールディングされても、親たちがファウルをアピールするのではなく、「行けー!」と声援を送れば、子どもたちも前に進むはずです。
 
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文/石井紘人

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