親子でチャレンジ

2011年2月17日

【後編】オランダ流 『パスまわしの極意』を体感する練習メニュー

ヨハン・クライフを始め、数々のスーパースターを輩出するサッカー大国・オランダ。オランダの指導メソッドは世界中で手本にされていて、なかでもユース年代の指導は世界トップレベルにあります。今回は、オランダのフェイエノールト等で指導経験のあるフィジカルコーチ/メディカルトレーナーの土屋潤二氏に、ユース年代で行われている練習法を教えてもらいました。キーワードは『スペースの使い方』の中級バージョン・後編です。オランダ式練習法で、サッカーのセオリーを身につけてください。

■チャレンジ02 やってみよう!「7対7」

「7対7」の陣形

プレーの仕方

ハーフコート程度のサイズのピッチに各チーム7人ずつが入り、ゲームをします。なお、年少でも、大まかにGK、FW、MF、DFと分割したシステムでプレーさせます(例:1-3-2-1、1-2-3-1など)。

重要なのは、パスコースをつくること

ゲームをするときに、意識してほしいことがあります。それは、「右」、「左」、「奥(=縦)」と、3つのパスコースを作ることです。それは6対6でも8対8でも、11対11でも変わりません。『味方がパスを受けた瞬間に、ボールを持っている選手を中心に右、左、奥、3つの位置にサポートにつく』。オランダでは、それをチーム全員が徹底してできるように指導をしていきます。

また、試合開始直後はできていても、時間の経過とともに疲れが目立ち、徐々にできなくなる場合があります。その場合は笛を吹いてゲームを止めて、『ボールを持った瞬間にパスコースがないから、予測して右と左、縦(=奥)にサポートすること』を基準に、選手自身に立っている位置が正しいか、間違っているならばどこにいるべきかを具体的に言わせます。そして選手が気づいたならば、その瞬間に理想的なポジションに移動させ、プレーを再開します。

サポートの仕方と実践例~3つのパスコースを作る~

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