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「しつもん」を少し工夫するだけで、子どもはグングン成長する!

子どもを「成長させる」でなく、大人も「一緒に成長する」

2014年9月16日

キーワード:サッカーメンタル声掛け指導親子質問

しつもんをうまく使って親子のコミュニケーションを深め、子どもたちがもともと持っているやる気や素晴らしさを引き出そう! そんなテーマでお送りしてきたこの連載も今回が最終回。藤代圭一さんが主宰する『しつもんメンタルトレーニング』は、サッカーの現場だけでなく、小学校や中学校、高校などの教育機関、子どもたちや保護者、コーチに好評を得ている「みんなが変われる」「子どもの成長が実感できる」メソッドです。
 
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取材・文 大塚一樹 Photo by Steven Depolo
 
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■自主性を引き出すには接し方を見直すべき

子ども“を”どうしたいかではなく、子ども“が”どうしたいか。「子どもが自主性を持ってやりたい! ということをやらせてあげたい、精一杯サポートしてあげたい」と思うのが親心ですが、正しい方法を知らないとせっかくの努力や苦労も逆効果になることがあります。
 
総まとめとなる今回は、これまでお話しいただいたことから一歩踏み込んで、子どもたちに寄り添う目線で考えていきましょう。
 
お父さんお母さんやコーチは、ぜひ自分のこれまでの行動や子どもへの接し方を振り返りながら読んでみてください。
 
前回は"質問"と"尋問"の違いについて詳しくお聞きしました。ともすれば「子どものために」がと思ってしたことが、じつは「自分のために」にすり替わってしまうことが、みなさんにもお分かりいただけたのではないでしょうか?
 
誰かに指摘されて気づくくらいですから、私たちはよほど気をつけないと、また大人の都合や論理を子どもに押しつけてしまいかねません。藤代さんは、質問を使ってコミュニケーションを取るために、そしてその質問が尋問にならないために、つねに子どもたちのことを考えるためには、人間の思考回路が「悪いところに目が行きがち」だと言うことを意識する必要があると言います。
 

■欠点ばかり指摘してませんか?

下の図を見てください。パッとこのふたつの円を見たとき、どちらが気になったでしょう。
 
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「わたしは違うという人もいるかもしれませんが、多くの人は右側の円の閉じていない部分に目が行ったはずです」
 
藤代さんは、多くの人は完全な円よりも不完全な円の方にまず目線が行くという心理学的なテスト結果を教えてくれました。
 
「これって、子どもに限らず他人を見るときも同じで、まず不完全なところ、欠点に目が行きがちなんですよね。『良いところを褒めてあげよう』『良いところを見つけよう』『欠点もポジティブに変換しよう』なんて、たぶんみなさんもいろいろなところで教わって実践しようとされていると思いますけど、欠点って目に付きやすいんですよ」
 
藤代さんは「人間はまず欠点に目が行きやすい」ことを前提にしなければ、どんな心理学的メソッドも、ポジティブシンキングもうまく行かないといいます。
 
「パッと入ってくる欠点をそのまま指摘してしまわないためにも、まずはしつもんをしてほしいんです」
 
子どもに声がけするときに、目に入ってきた欠点を指摘するのではなく、前向きな声がけをする。ここまではメンタルトレーニングやスポーツ心理学でも言われることです。では、どのような言葉をかけてあげればよいのでしょうか。みなさんも疑問に思うことかもしれませんが、どこに良い部分を見出すかはケースバイケース。絶対の正解はありません。
 
藤代さんはそんなときこそ、質問をしてみてほしいというのです。
 
「うまく行ったところはどこだろう?」
 
自分が持ってしまったネガティブな印象を伝えずに、子どもたちがどう感じたか聞いてみる。良かったところを聞かれた子どもたちは、その質問をきっかけにして前向きな視点で自ら考え出すのです。
 
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取材・文 大塚一樹

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