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東北の元気を届ける『仙台だより』

石巻の子ども達にサッカーの喜びを~困難に負けずにサッカーに取り組む石巻・女川の子ども達

2011年9月23日

キーワード:仙台だより応援プロジェクト

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 仙台だより第6回の続編です。東北社会人リーグのチームコバルトーレ女川が石巻市で行っているスクール活動を紹介します。震災後の津波で甚大な被害を受けたトップチームはリーグ戦の参加を休止しましたが、この9月からは夏に人工芝化された石巻のグラウンドを使ったスクール活動を開始させました。
 

■困難に負けずにサッカーに取り組む石巻・女川の子ども達

  現在U-18チームの監督を務めている檜垣篤典さんが関わる子ども達の中には様々な環境の子がいます。「仮設住宅から来ている選手もいます。ただ、敢えて気を遣っていないかもしれませんね。単純にサッカーとその子との関わりだけであって、良い意味で気を遣わずに、来てもらった時間はサッカーを通して楽しんでもらえれば、と思っています」とあくまで自然に子ども達と接することを心掛けているそうです。
 
 「女川でスクールをやっていた子達を石巻の人工芝グラウンドに呼んでサッカーをしました。その日はたまたま8月11日でした。14:46の前に休憩だったのですが、『もう少しで黙祷をしなきゃいけない』と言った子がいました。僕は忘れていたわけでないですがサッカーの方に頭がありました。子ども達からそういう声が出てきたというのはやはりものすごいことが起きたんだな、とは思いますね」と語る檜垣さん。女川町の子ども達の中には未だに震災の記憶が鮮明に残っている子もいます。
 
 「U-12の子にも津波で流された子や、父親が亡くなった子がいます。そういった中でもみんなサッカーを一生懸命やっています。いろんな支援物資もいただきましたし、サッカーの力を感じます」と震災の後サッカーの力を再認識した檜垣さん。こうした震災を乗り越えて「ハートの強い選手になってもらえれば嬉しい」と語り、いつかプロで活躍する選手が石巻・女川から出ることを夢見ています。
 

■周囲の仮設住宅に住む人々も笑顔に

 ネットを挟んで仮設住宅があるので、檜垣さんは活動にかなり気をつかっているそうです。「でも近隣の方はすごく良い方が多くて、たまに声をかけた時に『元気があって子どもの声が聞こえると安心して嬉しい』というお話を聞いて、すごくありがたいですね。日曜日にここで小学生が大会をやったりすると、仮設住宅の窓から見て下さる方もいらっしゃって、点が入ると拍手してくれる姿が見られて、そういうのは良い光景だな、と思います」と語り、仮設住宅に住む周辺の方々も、子ども達が元気よくサッカーする姿を楽しんでいるようです。
 
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 そんな開北地区の仮設住宅に住む方々のために、コバルトーレ女川は動き始めました。「つい先日から毎週金曜に、グランドゴルフなどいろんな運動に利用してらうためにグラウンド開放をしていて、仮設住宅の各掲示板に掲示を出しています。早速4歳くらいの子どもさんがおばあさんと遊びに来てくれました。開成地区の人達への地域貢献ですね」と檜垣さんは語ります。
 
 「元々地域貢献という形でプルタブを集めて女川町の総合運動公園に寄贈しようとして、結構な量集まっていたのですが、それは全て津波で流されました。個人の考えですが、ここのすごい数の仮設住宅の方々とうまく連絡を取って、またプルタブや海外にワクチンを送れるペットボトルのふたを集められたら、というのはちょっと頭にあります。ボランティアの方や海外の方に支援してもらうばっかりなので、今度は被災地から何か出来ることはないかな、と思っています。仮設住宅で集まっているからこそできることを今練っているところです」と仮設住宅に住む人達を巻き込んだ活動にも檜垣さんは意欲を見せました。
 
 「女川で地域貢献をやっている時、キーワードは『笑顔』でした。笑顔を生むことが街を活性化しますし、そのためにはコミュニケーションが必要で、コバルトーレ女川がそのためのパイプ役になって、一つ一つ笑顔を生みたいと思っていました。何かしらのコミュニケーションを取ると笑顔になるし、元気になると思います。震災後、震災前やることに特に変わりはありません」と語る檜垣さん。今回紹介したスクール活動も、単なるスクールの枠を越え、仮設住宅に住む方々に笑顔を与える地域貢献と言えるのかもしれません。
 
 
<<最初から読む:人工芝グラウンドでのスクールを開始したコバルトーレ女川
 
 
【お知らせ】
石巻でのコバルトーレ女川レベルアップスクールでは9月末まで入会キャンペーンを行っています。ボールを蹴る場所に困っている石巻市周辺の子ども達はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
 
被災地 宮城県女川のサッカースクールを再開!9月中は入会金無料
 
 
 
【関連リンク】
コバルトーレ女川オフィシャルサイト
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取材・文・写真/小林健志

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