1. サカイク
  2. 連載
  3. 保護者の悩みを小野剛さんが解決!
  4. 毎日やった方がいい練習は? ひざの硬さはプレーに影響するの?

保護者の悩みを小野剛さんが解決!

毎日やった方がいい練習は? ひざの硬さはプレーに影響するの?

2011年9月18日

キーワード:ゲーム悩み練習

77AL0445.JPG
 
日本サッカー協会の技術委員長や日本代表コーチなどをつとめ、現在はFIFAインストラクターとして活躍中の小野剛さん。日本サッカー協会の重要なポストを歴任し、日本サッカーの育成について、尽力された人物でもあります。豊富な経験をもとにした、わかりやすく丁寧な解説に定評のある小野さんに、保護者から募集した、たくさんの「悩み」についてアドバイスをもらいました。
 

Q:U-12の年代で、毎日やっていたほうがいい練習はありますか?

これはもう、ゲーム(試合)につきますね。クラブの練習では積極的にスモールサイドゲーム(少人数制サッカー)を取り入れてほしいと思いますし、練習が終わって、居残りでも何人かいるなら、コーンやマーカーを置いて、小さなピッチでゲームをすることをおすすめします。公園や空き地であれば、空き缶やペットボトルなどで代用してもいいでしょうし、たとえ奇数であっても工夫すれば楽しくプレーできるでしょう。
 
ゲームの中には、サッカーのすべてが詰まっています。ゲームを通じてプレーを学び、ゲームを通じて、試合で使うことのできる「生きた技術」を身につける。これが大切なことだと思います。もし、ひとりしかいなかったら、ゲームで起きた現象を振り返り「もっと楽しむためにはどうしたらいいだろう」と考えてみましょう。そのために必要なことが浮かんでくるかもしれません。きっとそれこそが、その子にとっての最善の練習のはずです。
 
ゲームの中でうまくできたこと、できなかったことを振り返ることは、個人で練習するときのヒントになると思います。自分の思い通りにボールを扱うことができたり、思い通りの場所にボールを蹴ることができれば、ゲームを楽しくプレーすることができるようになります。個人練習やゲームを通じて、もっともっと、サッカーを楽しめる選手になりましょう。
 
 

Q:自分の息子はひざが硬いのか、プレーがぎこちないように見えます。それに、リフティングをしていても、あまり上達しません。サッカーの上達とひざの硬さは、関係あるのでしょうか?

サッカーを始めたばかりの頃、あるいは成長期に差し掛かった頃などは、動きがぎこちなく見える時期もあると思います。きっと質問をしてくれた方の息子さんも、そのような時期ではないでしょうか? ひざが硬いというのは、そのように見えるだけであって、可動域が制限されてしまっているようなことはないと思います。
 
リフティングは、ボールフィーリングを高めるうえでは意味のあることです。ただし、リフティングがうまくできないからといって、「自分はひざが硬い」などの苦手意識を持ってやると、どんどんうまくいかなくなります。考えすぎることで力が入ってしまい、ぎこちない動きを増長させてしまうこともあるからです。想像するに、質問者のお子さんは「もっと膝を柔らかくしなくちゃ、リラックスしなくちゃ」と、辛さや苦しみをともないながら、リフティングをしているのかもしれません。苦手なものを克服しなくちゃという気持ちは素晴らしいけれど、スムーズさや柔らかさは、そういうところからちょっと離れて、リラックスした状況、あるいは無意識の状態の中で生まれるものです。
 
「○○しなくちゃいけない」という意識ではなく、目先を少し変えながら、そして楽しみながら、ボールフィーリングを高めていく。それは遊び的な楽しさであってもいいと思います。そのためには指導者や親の理解も必要になると思いますが、「○○しなくちゃいけない」という意識を外してあげることが、スムーズな動きを作るためのいい方法だと思います。
 
自転車をこぐときに、「右足を回して、次に左足を回さないといけない」などと頭の中で考えていたら、ぎこちない動きになってしまいますよね。リフティングもそれと同じで、楽しみの中でリラックスしてできるようになると、自然と上達していくのではないでしょうか。
 
いかがだったでしょうか? 面白くてタメになる、小野さんのお話。次回の更新をお楽しみに!
 
 
1888A0302.jpg
小野 剛//
おの・たけし
1962年8月17日生。千葉県出身。筑波大学卒業後、サッカー指導者を志し、大学、海外などで指導ノウハウを学ぶ。
96年のアトランタオリンピックではスカウティング担当として、ブラジル戦の勝利に貢献。98年フランスワールドカップでは、岡田武史監督をコーチとして支えた。
その後、サンフレッチェ広島監督、JFA技術委員長などを歴任し、現在は、FIFAインストラクターとして世界中でサッカーの指導に当たっている。8人制サッカー提唱者の一人。
1
取材・文/鈴木智之 写真/小川博久

関連記事

関連記事一覧へ

保護者の悩みを小野剛さんが解決!コンテンツ一覧へ(4件)

コメント

  1. サカイク
  2. 連載
  3. 保護者の悩みを小野剛さんが解決!
  4. 毎日やった方がいい練習は? ひざの硬さはプレーに影響するの?

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. 動画で解説!なぜバルセロナの選手は、ボールを失ってもすぐに奪い返せるのか?
    2017年2月13日
  2. 結成7年で強豪チームに。甲府U-12が取り組む「試合に生きるトレーニング」とは?
    2017年2月 1日
  3. 男子による女子への集団いじめをどうするか問題
    2017年2月15日
  4. 動画で解説!相手の攻撃を前進させないためにバルセロナの選手が行っていること
    2017年2月16日
  5. 親子でサッカーを楽しもう!サカイク親子キャンプ開催
    2017年1月16日
  6. 今年の卒団式どうする!?いろんなチームの実例を集めてみました!
    2012年2月14日
  7. 【東京/福岡/広島/鹿児島/千葉/埼玉】足の速さに自信がつく『タニラダー講習会』
    2017年2月14日
  8. あなたが"つい"差し伸べた手が、子どもの成長を止めている
    2015年2月18日
  9. ウチの中でも簡単にできる!こっそりサッカー自主トレーニング
    2012年6月26日
  10. 子どもの意欲、積極性を引き出す記事7選
     

一覧へ