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保護者の悩みを小野剛さんが解決!

毎日やった方がいい練習は? ひざの硬さはプレーに影響するの?

2011年9月18日

キーワード:ゲーム悩み練習

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日本サッカー協会の技術委員長や日本代表コーチなどをつとめ、現在はFIFAインストラクターとして活躍中の小野剛さん。日本サッカー協会の重要なポストを歴任し、日本サッカーの育成について、尽力された人物でもあります。豊富な経験をもとにした、わかりやすく丁寧な解説に定評のある小野さんに、保護者から募集した、たくさんの「悩み」についてアドバイスをもらいました。
 

Q:U-12の年代で、毎日やっていたほうがいい練習はありますか?

これはもう、ゲーム(試合)につきますね。クラブの練習では積極的にスモールサイドゲーム(少人数制サッカー)を取り入れてほしいと思いますし、練習が終わって、居残りでも何人かいるなら、コーンやマーカーを置いて、小さなピッチでゲームをすることをおすすめします。公園や空き地であれば、空き缶やペットボトルなどで代用してもいいでしょうし、たとえ奇数であっても工夫すれば楽しくプレーできるでしょう。
 
ゲームの中には、サッカーのすべてが詰まっています。ゲームを通じてプレーを学び、ゲームを通じて、試合で使うことのできる「生きた技術」を身につける。これが大切なことだと思います。もし、ひとりしかいなかったら、ゲームで起きた現象を振り返り「もっと楽しむためにはどうしたらいいだろう」と考えてみましょう。そのために必要なことが浮かんでくるかもしれません。きっとそれこそが、その子にとっての最善の練習のはずです。
 
ゲームの中でうまくできたこと、できなかったことを振り返ることは、個人で練習するときのヒントになると思います。自分の思い通りにボールを扱うことができたり、思い通りの場所にボールを蹴ることができれば、ゲームを楽しくプレーすることができるようになります。個人練習やゲームを通じて、もっともっと、サッカーを楽しめる選手になりましょう。
 
 

Q:自分の息子はひざが硬いのか、プレーがぎこちないように見えます。それに、リフティングをしていても、あまり上達しません。サッカーの上達とひざの硬さは、関係あるのでしょうか?

サッカーを始めたばかりの頃、あるいは成長期に差し掛かった頃などは、動きがぎこちなく見える時期もあると思います。きっと質問をしてくれた方の息子さんも、そのような時期ではないでしょうか? ひざが硬いというのは、そのように見えるだけであって、可動域が制限されてしまっているようなことはないと思います。
 
リフティングは、ボールフィーリングを高めるうえでは意味のあることです。ただし、リフティングがうまくできないからといって、「自分はひざが硬い」などの苦手意識を持ってやると、どんどんうまくいかなくなります。考えすぎることで力が入ってしまい、ぎこちない動きを増長させてしまうこともあるからです。想像するに、質問者のお子さんは「もっと膝を柔らかくしなくちゃ、リラックスしなくちゃ」と、辛さや苦しみをともないながら、リフティングをしているのかもしれません。苦手なものを克服しなくちゃという気持ちは素晴らしいけれど、スムーズさや柔らかさは、そういうところからちょっと離れて、リラックスした状況、あるいは無意識の状態の中で生まれるものです。
 
「○○しなくちゃいけない」という意識ではなく、目先を少し変えながら、そして楽しみながら、ボールフィーリングを高めていく。それは遊び的な楽しさであってもいいと思います。そのためには指導者や親の理解も必要になると思いますが、「○○しなくちゃいけない」という意識を外してあげることが、スムーズな動きを作るためのいい方法だと思います。
 
自転車をこぐときに、「右足を回して、次に左足を回さないといけない」などと頭の中で考えていたら、ぎこちない動きになってしまいますよね。リフティングもそれと同じで、楽しみの中でリラックスしてできるようになると、自然と上達していくのではないでしょうか。
 
いかがだったでしょうか? 面白くてタメになる、小野さんのお話。次回の更新をお楽しみに!
 
 
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小野 剛//
おの・たけし
1962年8月17日生。千葉県出身。筑波大学卒業後、サッカー指導者を志し、大学、海外などで指導ノウハウを学ぶ。
96年のアトランタオリンピックではスカウティング担当として、ブラジル戦の勝利に貢献。98年フランスワールドカップでは、岡田武史監督をコーチとして支えた。
その後、サンフレッチェ広島監督、JFA技術委員長などを歴任し、現在は、FIFAインストラクターとして世界中でサッカーの指導に当たっている。8人制サッカー提唱者の一人。
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取材・文/鈴木智之 写真/小川博久

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