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考える力

"幅"と"深さ"の意識を高めるとサッカーがうまくいく!

2015年2月 6日

キーワード:サッカーサービススペイントレーニングピッチの幅知のサッカー

知のサッカー第2巻』をより深く理解するため、サッカーサービスのポールコーチが行った講習会。そこでは「ブロックでの前進」というコンセプトについての説明が行われていました。

前回の記事では「ピッチの幅と深さを作り、チームとしてボールを運ぶ」ことについてお届けしましたが、今回はそのためのトレーニングの仕方について、お伝えします。

>前回の記事:なぜ「ピッチの広さ(幅)を使う」とサッカーはうまくいくのか?

ポールコーチは「ポゼッションサッカーをするチームにおいて、ピッチの幅を使った攻撃はとても重要です」と断言します。

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「サイドの幅を使って攻撃をすることで、相手選手間の距離を広げさせます。そうすることで、ピッチ内に攻め込むために使用するスペースが生まれます。また、幅だけでなく『深さ』もポイントの一つです。選手個々で動くのではなく、チームとして攻撃の幅を意識します。そのためのポイントが、FWと最終ラインが連動して深さを作ることです」

前回の記事の最後では、守備の選手の動きによってチーム全体で最適な深さを維持する場面を紹介しました。

「もし、片方のサイドから前にボールが運べないとわかったら、最終ラインの選手は逆サイドにボールを展開できる位置でサポートをし、攻撃の深さをとり続けます。それにともなってピッチ中央でプレーする選手も、前後左右の幅と深さを意識して、動き続ける必要があります」

知のサッカー第2巻』には、うまくできたプレーだけでなく、改善の余地があるプレーも合わせて収録されています。成功例と失敗例を一度に見ることができるので、何がうまくいったから成功したのか、何ができていないから失敗したのかが一目瞭然です。

『攻撃の深さを作るサポート』の改善例は、中盤の選手がピッチ中央でパスを受けて味方につなぎ、その場所にとどまっているプレーでした。

「パスを出してボールが前方に進んだ時、前進して深さを調節することが大切です。自分のポジションにとどまってしまうと、チーム全体がブロックとして前進することができなくなり、その後に対応するのでは遅くなります」

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ボールを前に運んでいる途中、最終ラインの選手が低い位置をとり続けると、中盤と最終ラインの選手の間にスペースが生まれ、もし相手にボールを奪われた場合はピンチになります。そのようなケースを防ぐためにも、チーム全体がブロックとして前進することが重要なのです。

■味方をサポートするためにブロックを前進する

攻撃時にブロックとして前進するため、どのようにサポートをすればいいのでしょうか? ポールコーチが例として紹介したのが「中盤の低い位置にいる味方から、FWに縦パスが入ったときのプレー」です。

「ワントップの選手がアンカーから縦パスを受ける時、ブロックとして攻撃を続けるために、中盤の選手も同じように深さを調整する必要があります。自分がプレーするゾーンの中で幅と深さを意識して動き、ボールが前に進むときは、すべての選手がひとつのブロックとして前進します。たとえばFWに縦パスが入った場合、背後に相手チームのDFがいるのであれば、相手に背を向けてプレーする状況に陥ります。中盤の選手はFWをサポートするため、ブロックとして前進することでパスを受けるコースを作ります」

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ボールポゼッションを確実に保つために必要なのが、味方をサポートする動きです。相手チームのプレスがかかっている状態では、プレーがしづらくなります。ひとつ前のライン(MFならFW、DFならMF)でプレーする味方選手を助けるためにも、幅と深さを意識して、各選手がポジションをとります。

この動きを身につけるために適しているのが「オレアーダ(波)」と呼ばれているトレーニングです。例えば、30m×35mのグリッドを作り、ゴールは1つ。GKを一人つけ、攻撃側と守備側に別れて4対4をします。このとき、FWは深さを意識して自陣には下がらず、相手チームのDFはマンツーマンでマークします。攻撃側の3人の選手は幅と深さを意識したポジションをとりながらボールを動かし、ゴールを目指します。

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ポールコーチがトレーニングの意図を説明します。

「FWに縦パスが入ったとき、プレッシャーを受けた状態を発生させたいので、フィールドプレイヤーは数的同数にしました。FWに縦パスが入った瞬間、残りの3人の選手は中盤でリターンパスを受けられるように、前進して深さを調節します。これは数的同数の状況でどうやってゴールまで進んでいくか、状況をどう解決するかを理解するために行うトレーニングです。大切なのは練習メニューよりも、どのような状況をトレーニングの中で発生させたいかを考えること。そして、選手たちがうまくプレーできないときは、コーチが質問をすることで、状況に応じた適切な判断、適切なプレーに導いていきます。決して、答えを教えるのではありません」

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オレアーダのトレーニングをすることで、状況にあったブロックの深さの作り方、縮め方を学んでいきます。常に味方が助けを必要としているかどうかを考え、ボールポゼッションを保つために、ボール保持者を助けに行くプレー(サポート)を実行します。そして、次にどの選手にボールをつなげばいいかを考えます。ポールコーチは言います。

「これらの個人戦術は、13歳までに身につけるべき部分です」

ピッチの状況を素早く認識し、判断して適切なプレーを実行する。それをジュニア年代から繰り返していくことで、年齢とともに判断スピードが上がり、オートマティックに繰り返していくことができるようになります。ここで紹介した練習は、サッカーに必要な「判断力」と「状況に応じた技術の発揮」が身につくトレーニングと言えるでしょう。

サッカーサービスの「知のサッカー講習会」は好評につき、第2回目の開催が決定いたしました。ぜひこの機会にご参加ください。

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取材・文 鈴木智之  写真 サカイク編集部

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