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こころ

大人は立入り禁止!キッズゾーンで親離れ子離れ

2012年9月20日

キーワード:コミュニケーション育成

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「叱らずに、ほめて伸ばす」「サッカーのことはクラブ、コーチに任せ、親はなるべく口出ししない」最近のジュニアサッカーでは常識になりつつあり、よく耳にするフレーズです。しかし、親ならば誰でも「一生懸命がんばる子どもを応援したい」という気持ちが強いもの。自分たちが熱くなりすぎてもいけないけれど、まったく何もしないのは無責任な気がして・・・、そんな親御さんも多いのではないでしょうか。いざとなると、「何もしない」というのは至難の業。そこでアメリカのジュニアサッカーの現場での試みを例にとって、何もしないことの意味を改めて考えてみましょう。
 
 

■子どもたちが自ら考え、学び、成長することを促すキッズゾーン

アメリカではサッカーは不人気だと思われていますが、ジュニア世代では男女ともサッカーが人気で、競技人口は世界一という統計もあるほどです。ジュニアサッカー大国、アメリカのユースクラブの加盟団体のひとつ、American Youth Soccer Organization(AYSO)は「キッズゾーン」というプログラムを推進しています。キッズゾーンとは、「大人立入禁止」のエリア。キッズソーンプログラムは子どもたちが自ら考え、学び、成長することを促すためのプログラムなのです。
 
 
●AYSO キッズゾーンとは?
ジュニアのプレーヤーやコーチ、親のネガティブな行動に歯止めをかけるために開始されたプログラム。「キッズゾーン」は、サイドライン上のネガティブな行動を排除することを目的とし、図のようなサインやバッジを使ってキャンペーンを行っています。日本サッカー協会(JFA)でも選手育成のガイドラインとしてプログラムを採用しています。
 

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■守れない大人は退場! キッズゾーンの掟

キッズゾーンを表すのは黄色い標識のようなロゴマーク。以下の注意事項を守れない大人は、お引取りくださいというのがこのプログラムの理念です。
 
・キッズがNO.1
・勝つことでなく楽しみがすべて
・ファンは応援するのみ。コーチはコーチに任せる
・怒りにまかせて怒鳴らない
・ボランティアのレフェリーを尊重する
・ののしらない
・禁煙
・帰りにゴミを残さない
・子どもによい見本となる
 
このほかにもAYSOでは大人のための誓約書や行動規範を明文化し、子どもたちが楽しむためのサッカーを推進しています。たとえば6歳以下の試合では「順位を記録しないこと、結果を記録しないこと」と明記、また、各試合のはじめと終わりに、プレーヤーだけでなく、コーチ、親も握手をすること、とされています。
 
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■自主性を養うキッズゾーンを導入してみよう

自分で考えて自分で判断する。自主性を養うことはサッカーだけでなく普段の生活にも必要な、子どもたちの成長になくてはならない要素です。大人のサポート、親との対話、コミュニケーションはもちろん大切ですが、よかれと思ってやったことが、時として子どもの成長の機会を奪ってしまうことになりかねません。キッズゾーンには限定的なエリアを設けることで、子どもたちの自主性に任せるという理念を確認、強調する狙いがあります。子どもかわいさについつい口を出してしまう親心を自制するためにも、アメリカの例にならって我が家でキッズゾーンを導入してみるのもいいかもしれません。
 
キッズゾーンのロゴなどは、AYSOのホームページからダウンロードできます。これをプリントアウトして使ってみてはいかがでしょう?
 
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文/大塚一樹 写真/サカイク編集部、小林健志(2012全日本少年サッカー大会より)

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