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【第5回】子どものメンタル、親のメンタル -「クラブのために保護者がすべきこと」

公開:2010年12月 7日 更新:2012年2月28日

キーワード:メンタル自立親子のメンタル

■クラブをよくするための、保護者の三カ条

このコーナー第五回目は、講師のメンタルトレーニング・コンサルタント、大儀見浩介さんに、「クラブを良くするために保護者がすべきこと」についてお話しをお聞きしていきます。

サッカークラブには、たくさんの人が関わっています。監督、コーチ、選手、保護者......。今回は保護者の方々に "クラブを良くするために、やってほしいこと"について、お話をさせていただきたいと思います。

【その1:大人同士の良好な関係を築く】

まず1つ目の"やってほしいこと"は"他の親と良好な関係を築くこと"です。親同士が連帯することで形成されるポジティブな雰囲気は、子どもたちに伝わります。保護者間の雰囲気が良いチームは、不思議と選手たちの仲も良いものです。

逆に、保護者同士で派閥を作り、他の親や選手、監督の悪口を言うことはチームにとって大きなマイナスです。ですから、保護者の方も選手と同じように、チームワークや良好な人間関係作りを意識していただくと良いと思います。

【その2:できる範囲での貢献】

二つ目の"やってほしいこと"は"できる範囲での手伝い、ボランティア活動"です。試合会場への送迎やドリンクの用意などは、チームによっては保護者が担当することがあります。子どもは親がチームに貢献している姿を見ています。

子どもの良き手本となることが、親のひとつの役割なのではないかと思います。親がチームを手伝う姿を見て、"よし、ぼくもやろう"という気持ちにさせることができたら最高ですよね。 ただし、第2回で説明したように、やり過ぎは子どもの自主性を奪うことにもつながります。チームに貢献することと、子どもへの過干渉は異なるので注意が必要です。

【その3:公平な目を持つ】

三つ目の"やってほしいこと"は"自分の子どもと他の子どもを区別することなく、公平な目を向けること"です。自分の子どもを特別視するのではなく、他の子と同じように平等に接してあげてください。試合中、自分の子どものプレーばかりに声援を送るのではなく、他の選手の良いプレーにも拍手と声援を送る。自分の子どもを特別視しないことで、子供は公共性と社会性を身につけていきます。

もちろん、家に返ってきたときは別です。たっぷり愛情を注いであげてほしいと思います。サッカークラブにおいて、保護者の果たす役割はとても大きなものです。クラブの雰囲気作り、選手の安全の確保など、保護者が関わることで、クラブの助けになることはたくさんあります。保護者の方々がその意識を持って選手や監督をサポートすることができれば、クラブはもっと良くなっていきます。

ogimi.jpg大儀見浩介//
メンタルトレーニング・コンサルタント。東海大学体育学部にて応用スポーツ心理学を学び、サッカーだけでなく、新体操女子U18日本代表や教育、受験対策など、様々な分野でメンタルトレーニングを指導している。著書に「クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー 世界一わかりやすいメンタルトレーニング」(朝日新聞出版)、「心理戦術が日本サッカーを進化させる」(白夜書房)がある。公式HP(PC)  『Mentalista』

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